あらすじ
塚原(つかはら)マチは本好きで気弱な中学一年生。ある日、図書館で本をめくっていると一枚の便せんが落ちた。そこには『サクラチル』という文字が。一体誰がこれを? やがて始まった顔の見えない相手との便せん越しの交流は、二人の距離を近付けていく。(「サクラ咲く」)輝きに満ちた喜びや、声にならない叫びが織りなす青春のシーンをみずみずしく描き出す。表題作含む3編の傑作集。
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Posted by ブクログ
運動部で友達が多くて恋愛もして、順風満帆な学生生活を送っている人たち。
それにたいして運動が苦手で地味で女子とあまり会話すらしたことがない映画同好会の一平。
一平はずっと、いわゆるキラキラした青春を送れないことに引け目を感じている。
ただ、映画に対する熱意は人一倍。
胸に突き刺さる映画と出会ってしまったときの感動は、一平にとってかけがえのない思い出となる。
その体験を誰が馬鹿にできようか。
物語に触れて感情を大きく揺さぶられ、価値観を大きく覆されるような豊かな体験を、周りは「地味」という言葉で片付けてしまっていいのか。
映画同好会の仲間たちと奮闘しながら映画の撮影に臨む彼は美しかった。
「学校はみんなのもの」という言葉を、きれいごとでも片意地張った強がりでもなく、純粋に溢れた熱意として読者の心に届かせてくれる辻村さんに脱帽です。
Posted by ブクログ
短編ですが、どれもさわやかになる青春ドラマでした。
本に挟んだ手紙でやり取りする話、好きかも。
あと、100年後からやってきた転校生の話も、ただのSFでなく、人間味あふれる美しい作品だった。
辻村さんといえば、どろどろとした女子の複雑な人間模様を描くイメージ(偏見)があったので、こんなキラキラしたものも描いていたのかと驚いた
中高生にもおすすめ
Posted by ブクログ
3作品繋がっていないようで繋がってた
美晴と朋彦、海野とマチ…
サクラ咲くから時間が経った世界で一番美しい宝石でマチが本好きで変わって成長できたなってかんじられた
朋彦も未来から来た友人の為に薬の研究してたんだなって3作目にわかってエモい
Posted by ブクログ
元々、子ども向けのレーベルから出版されていた気がします。電子書籍のためページ数ははっきりと分からないものの、辻村さんの作品にしてはあっさり目の印象。いつもと比べて内容が軽めで、読みやすい。それぞれの短編がリンクしていることを後から知って、作品に対する見方が変わりました。「約束の場所、約束の時間」「世界で一番美しい宝石」がいいな。おもしろかったです。
Posted by ブクログ
サービスアパートの図書室で借りた。
中学1年生の塚原マチが図書室で本をめくっていると、一枚の紙が滑り落ちた。そこには丁寧な文字で「サクラチル」と書かれていて…。中高生が抱える胸の痛みや素直な想いを、みずみずしく描く。表題作ほか全3編。
めちゃくちゃYA向けだな~と思ってたら、三編中二編は進研ゼミで連載されていたものでした!
「約束の場所、約束の時間」
未来からのタイムスリップ。
裏山とか、なんかドラえもんぽくて良かった。
「サクラ咲く」
貸出カードっていいよね。
いや~甘酸っぱい!
「世界で一番美しい宝石」
司書の海野先生は、「サクラ咲く」の海野奏人と結婚したマチだよね?
一平の父は「約束の場所、約束の時間」の朋彦?
中学の時、未来から来た悠と友達になった朋彦!
ずっと悠の病気のための薬の研究を続けてたんだね。
3作品が別の時代で繋がってるなんて!
こういうのに弱いです。