【感想・ネタバレ】起業家はどこで選択を誤るのか ― スタートアップが必ず陥る9つのジレンマのレビュー

あらすじ

だれと起業するか? だれを雇うか? だれに投資してもらうか?
全米最高峰の<起業の授業>と絶賛された、ハーバード・ビジネススクールの気鋭教授が明かす、起業の「失敗の本質」。
他に類を見ない圧倒的な調査・研究による「濃密なケーススタディ×詳細な統計データ」
約1万人の起業家データベース、有名・無名の起業家へのインタビュー、全米の起業家調査の収集・分析など、ワッサーマン教授10年間の研究をまとめたのが本作。教授は米国経営学協会イノベーション教育賞、ハーバード・ビジネススクール優秀教職員賞、全米トップ10アントレプレナーシップ・コース(インク誌)を受賞するなど、いま注目の学者のひとり。
<本書で扱われる主なトピック>
●1人で起業するか、チームで起業するかを判断するポイント
●早い起業と遅い起業のメリットとデメリット
●誰と起業するかをどう決めるのか、相手によって考慮すべきことは何か
●肩書きはどうやって決めればよいか
●エクイティや給与はどう決めたらよいか
●いつ誰をどんな役割で雇えばよいか
●投資家とはどう付き合っていけばよいか
●ファウンダーCEO交代はどんなきっかけで、どのように起こるのか
●富とコントロールを両立した「起業家の理想」は実現可能か
●ブロガー、オデオ、ツイッター創業者の破天荒起業録
●典型的な「人の問題」に陥ったジョブズ&ウォズニアック

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Posted by ブクログ

学術的にも実務的にも名著。この本日本でもっと流行っても良いと思う。アントレプレナーを研究対象にしている人にとっても、起業を考えている人たちにとっても必読の1冊だと思います。

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2015年03月15日

Posted by ブクログ

大企業の新規事業開発にも重要な考え方が多く学べる。リーダーは戦略を描き切り、その実行の過程で生じる様々なジレンマとその対応を予め把握した上でメンバーを引っ張っていく必要がある。事業の創出、拡大の過程でどのようなジレンマが生じるか多くの学びがあったので、自分の業務の具体的なケースに当てはめて今後出てくるであろうジレンマの洗い出しとその対応を検討したい。

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2023年07月15日

Posted by ブクログ

人間関係にフォーカスを当てているのは面白い。元々深い仲の同志で起業したが故に、誰がCEOになるか、給料分配をどうするか、というセンシティブだが重要な話題を避けてしまい、以降同様な話題ができなくなる、というのはとてもリアルだった。

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2019年04月30日

Posted by ブクログ

起業家が直面する様々な決断、そのほとんどが失敗であるという結果から、なぜその選択をしてしまったのか(あるいはせざるを得なかったのか)について、1万社におよぶ事例研究に基づく分析と解説が500ページにわたって記載されている。キャリア選択、共同創業者、役割、報酬、雇用、CEO交代、資金調達と経営権などなど。ベン・ホロウィッツのHard Thing のアカデミック版といったところ。冒頭から、「起業が一種の戦闘だとしたら、負傷の原因のほとんどは誤爆か味方からの攻撃である」というなんとも泣ける名言。役に立つ内容ではあるが、残念なのは当然あがらアメリカの事例であること。日本版本書があれば非常に役立つだろう。

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2017年04月26日

Posted by ブクログ

* シリコンバレーの影響力が強くなったとはいえ、ここまでたくさんのスタートアップから定性的にデータ取って、研究として分析してる人がいるのかということに素直に驚いた。HBSの教授なんですね。
* ただその性質上、いわゆる他のhow to本と違って本としての明確な「こうすべき」みたいなものはなく、こういう人もいて、逆にこういう人もいて…っていうのがずっと続く印象。正直途中でダレるし、結局最後は自分でジレンマ抱えろよガンバ的な感じで終わるw
* とはいえこれまでのファイナンスやプロダクトに関する起業系の書籍と違い、共同創業者・初期従業員・投資家など「人間関係」に重きを置いた、ロジカルではなくエモーショナルな部分の起業家としての問題を明確化したものは今まで読んだことがないので、読んで為になったことは確か。

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2018年03月25日

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