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Posted by ブクログ 2012年11月08日
なじ■
崩壊する「家族」にまつわる連作短編。
一人称視点の連作が好きなので好みの作品でした!
一話目のオチは小説でしかできないものだなあ。
基本的に不幸で悲しい人達が多いんですが、
みんなにはみんなの理由や事情があるのが
より切なかったなあ…
何だこの父親最悪だな!と思ったらお父さんにも事情があ...続きを読むって、
じゃあこの黒い女が悪いな!と思ったらその人も悲しかったり…
お母さんが、母状態の時でも妹状態の時でも良い人過ぎて泣ける。
最後はほのかに救いがあって良かったです。
Posted by ブクログ 2020年09月22日
彼らはどこにでもあるごく普通の家族だったはずなのだ。いいや、でも思い返せばとっくの昔に破綻していたのかも。全ての始まりは、いつからなんだろうか。 家族が崩壊していく様を、様々な視点、感情を伴って紐解いていく……。 ホラー?イヤミス?幽霊とか呪いとかの要素ががあるから一応多分ホラーなんだけど、人間が怖...続きを読むいホラー。物語の全てがある家族の崩壊をさまざまな人物の視点で見ていく。一番最初の「不幸大王がやってくる」からもうかなり読むのしんどかった。何がしんどかったって、出てくる父親がどうしようもないクソ男だった。ただひたすらに偉そうで、理想ばかりで。妻と娘を言葉で押さえつけて最悪だった。しかもこの男が浮気した所為で家族が崩壊していくしもう、本当に嫌悪感しかない。この男だけどうにかなればよかったのにというのが正直なところ。
Posted by ブクログ 2012年06月26日
第一話の「不幸大王がやってくる」が第5回『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞作。
こちらは連作短編になっております。
不幸にするチカラは要らん。妹尾、こええ。
Posted by ブクログ 2012年03月11日
最初は何が何だか分からないまま進んでいく怖い話???
その怖い現象を登場人物それぞれの視点で語る、短編連作。
読み進めていくとだんだんと真相に近づいてく。
最後、少しだけ拍子抜け。笑いあり。ただの怖い話ではない。
途中が一番怖いかな。
あと、著者のプロフィールに驚いた。
Posted by ブクログ 2011年08月15日
怖い・・・と言うより気味が悪い・・・っていう印象でしたが、最後のほうは ちょっと雰囲気変わっちゃったかな~?ちょっと違和感を感じました。
でも、最後もでいっきに読めたので☆4で!
Posted by ブクログ 2014年04月25日
怖い本が読みたくて、表紙に惹かれて手に取りました。結果としてはそこまで怖くなかったです。グロ系じゃなくて怪談寄りの怖さだからかもしれません。
変な女に手を出すと危ないですね。
Posted by ブクログ 2014年02月01日
第5回『幽』怪談文学賞・短編部門大賞受賞作を含む8話。
どこにでもあるようなごく普通の家庭が、じわじわと狂っていく様が描かれている。
家族や一家に関わる人々の目線が1話毎に交わりながら紡がれていくことで、狂っていく、狂わされた過程が次第に明らかにされていく。
じわじわと何かに侵食されていくような不気...続きを読む味さに嫌悪感を覚えるが、「こっちだよ」の恵美とまっちゃんはなんか好きだなぁ。
そして本編とは関係ない部分だけれど、著者略歴の”父は太宰治の遺体の第一発見者”という一文がとても気になります。
Posted by ブクログ 2013年09月12日
一つの家族が崩壊していく話。一話ごとに視点が違う。一話を読んだときは「なんだこれ?」と思ったけどその謎が二話め三話めで明らかになっていくのでよかった。しかし勢いがだんだんと失速していく感じがする。途中まではちゃんとつながっていたのに、ぶちぶち途切れていってしまう感じというか。第七話の「こっちだよ」は...続きを読む救われる話だが、どうして恵美ちゃんは真理子を助けに来たのか、という一文が欲しかったな。想像すればわかるんだけど。
Posted by ブクログ 2013年04月11日
う〜ん
なんでこれを読もうと思ったのかな‥と思ったら
表紙がマリーニモンティーニさんだった!
なるほど〜
浮気なお父さんのせい(付き合ってた女のひとの呪いのせい)で
崩壊していく家族
ホラー!
いろんなひとの視点で描かれる連作短編
明かされる幽霊の正体
悲しい過去
浮気よくない
Posted by ブクログ 2013年02月08日
表紙に引きつけられ読んでみた。
読み始めは狂人の話かと思ったら・・
呪いの内容とか、女の行動が気持ち悪いシーンが多かったけど、話的には面白かった。
Posted by ブクログ 2011年12月03日
最初は、一体なんの話かわからなかったけど、読み進めて行くうちに、ある家族と周りの人に引き込まれていきました。本当にあったらこわいけど、でも日本のどこかで起こっているような気にもなりました。
Posted by ブクログ 2011年06月08日
ダ・ヴィンチ「幽」が主催する怪談文学賞の
短編部門大賞受賞作品。
女性特有の人間...とりわけ女性の持つ何とも言えない
黒く重たい沈殿した感情がジンワリと浸食して
くるような怖さはあります。怪談というよりは
やはりホラー作品なんでしょう。
どこにでもありそうな家庭がジワジワと壊れて
いく様を、様々な...続きを読む視点と時間軸による短編連作スタイルで
描かれています。
そうする事によって次第に明かされていく、真実は
読み進めるうちに興味深く惹き付けられます。
とは言え驚嘆するような怖さや新しさという
感じでもなく、正直、湊さんが描く黒さや
沼田さんのドス黒さに比べるとまだまだ、
可愛いもんで感情に爪を立てるような
嫌悪感までは至らず...といったトコでしょうか。