【感想・ネタバレ】哲学者にならない方法のレビュー

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Posted by ブクログ

軽快に読めた。

哲学者にならない方法じゃなくて、どうして哲学者になってしまったのか、学生時代や子ども時代の経験や思考なとが綴られていて、こんな風な環境にいなくて思考もしなければ、哲学の道になんて進むことはないだろう。と思うけど、“なる方法”より“ならないための方法”の方が再現性が高いので、今この本を読んでいる人も「哲学なんてめんどくさ!」とならずに「やっぱり哲学って気になってしまうな」となるのは必然なのであった。

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2018年12月14日

Posted by ブクログ

哲学者・土屋先生は、こうやってできた!(?)

箏の才能があって、箏だけをやっていればいいという条件で結婚したという母親は、本当に箏しかやらなかった。父親が一人で家族の選択・食事・育児・教育まで一人でこなし、家計も支えるという超人的な家庭に育ち、父親の「官僚が一番」という言葉に従い、官僚になるつもりで東大に入学。
それが、一転哲学の道を進むようになる。
そんな土屋先生の東大入学までの家庭と、入学後伝説の東大駒場寮での生活などから哲学を志すまで。

哲学と官僚、この対比がすごいけど、土屋先生はこんなバックがあって出来たのだと納得。でも、こんなバックボーンを持つ官僚がいたら、面白かったのにとも思う。

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2013年10月09日

Posted by ブクログ

失敗から学ぶべし
哲学?
金にもならないし、実用的でもないし、当たり前のことをうだうだとこねくりまわすアレでしょ?
いやいや、絶対ならないしwww
と、思っているか、または「てつがくってなんですか?」となるか、そもそも自分の生きている中には入り込む余地などまるでないか。
おっと、しばしお待ちを。
とし穴はどこにあるかわからない。
避けたつもりがパックンやクリボーの上に乗っかってしまうように、哲学というのはそこら中にあなたを引きずり込もうとしているのだ。

このツチヤセンセイ。
何とも不思議な先生で、くすくす笑っているうちに、ずるりと哲学の道に引き込まれそうになる。
カントに興味を持ってみたり、キルケゴールだ、ハイデガーだ、アリストテレスだ.....
いかんいかん。
このままでは私は哲学者になってしまう!!
めでたいことに東京大学に入る道を選ばず、土屋先生のいるお茶の水女子大学も忌避し、なんとか哲学とは無縁の生活を送ろうとしているのだが、たまに考えてしまうのだ。
存在とは何か?

麻雀もパチンコもやらず(宝くじはギャンブルか?)、寮生活もせず、綺麗な家で生活をしているのだが、たまに深く思い悩んでしまうのだ。
神とは何ぞや?

いかーん!

このように、哲学とは非常に恐ろしいものである。
友人には博士課程まで行って、今は外国に行ってしまったものがいる。
近くに餌食になった人物がいるのだ。
この恐ろしさ、わかって頂けるだろうか?

成功者の意見などちょいと耳に挟む程度でいいのだ。
どうせ自慢ばかりで役には立たない。
それよりも、失敗から学ぶことの方がずっと多いのだ。
哲学者にならないためにはどうすべきだったか。
土屋先生の偉大なる失敗からとくと学ぶことをお勧めする。

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2015年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

洗濯はひんぱんではないが、ちゃんとやっていた。わたしが寮にいた二年間で洗濯したのは三、四回だった 英字新聞を読まないまま捨てる時の罪悪感と後悔の入り混じった気持ちがつらくて、それ以後、そういう予約をしたことは一度もない そもそも身も知らぬ学生を家に入れて一人にしておくのは、泥棒に金庫番をさせているのと同じで、あまりにも危ない

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2013年09月12日

Posted by ブクログ

哲学者である著者が何で哲学なんかを…と茶化しながら自分の学生時代を振り返るエッセイです。
語り口が軽妙で楽しく読めました。
学生時代、誰しもが同じような経験をしたはず。
僕も程度の差はあれ、やはりあの時代があったから今の自分がいるのだと思い返しながら読みました。

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2018年08月07日

Posted by ブクログ

いつもの
ツチヤ先生の語り口とは
また 一風変わった
土屋賢二さんの自叙伝

いつもの(   )書き が
登場しているのですが、
あまりに ご自分の事ゆえに(?)
かなり
トーンダウンしておられるなぁ
と 思いました

それでも 最後まで
引っ張っていってくださいました

うーーーん
次は やはり いつものツチヤ先生もの
を 読みたいな

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2013年12月12日

Posted by ブクログ

土屋賢二の自伝書。
どうして哲学者になってしまったのかを、幼少期からさかのぼり考察している。
いつものふざけたエッセイにはない知的な文章も本人いわく魅力らしい。

タイトルの「哲学者にならない方法」は著者だけにいえることであって、他の誰にも当てはまるものではないだろう。著者は哲学者になってしまった原因について、次のようにいう。

親の影響で自分で納得しないと受け入れない性格になる。大学の寮に入って自由な生活が得られ、それまで持っていた固定観念が破壊される。さらにドストエフスキーを読んでそれまでの価値観を覆される。。そして音楽と美術によってどこまでも極めても極め尽くせない広大な世界があることを知り、自分が思っていた土台を次々に突き崩されたのが哲学をしてしまう。(p.169)

固定観念を壊される経験を経て哲学をしてしまう人は多々いるだろうな。

サイニーで調べてみると著者はアリストテレスに関する論文を5,6本書いただけであとはずっとユーモアエッセイを書いている。アリストテレスの前はハイデガーであり、アリストテレス以降はウィトゲンシュタインに興味を持っていたそうだ。ちょっと気になったのは、「研究の傍らユーモアエッセイを書いている」と著者はいうが、研究していたの?(論文書いていたのか??)という疑問だ。

結構心に残ることもいっているので引用しておこう。

(まっちー)

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2013年08月23日

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