あらすじ
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「数学が苦手な人ほどカモにされる」投資の世界で、最大の「武器」になるのが確率・統計の基礎知識。日経平均株価には「3年以内に50%下落する」可能性が十分にあり、日経平均連動投信のリスクは米ドルへのFX投資の2倍に達する! 購入する株や投資信託を選ぶとき、「値上がりしそうかどうか」だけを見ていませんか? (ブルーバックス・2012年8月刊)
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Posted by ブクログ
吉本佳生さんの本は本当に初心者にもためになると思います。良書。
金融商品についての「リスク(標準偏差・ボラティリティ)」について、しっかりと説明しています。
相場は短期的にも長期的にも予測は出来ず、確率・統計的に考える、というアプローチですので、相場・株価はわかるという方はなじまないかもしれませんが、これ一冊を読めば、下手な商品に手を出す確率はぐっと減るでしょう。
投資について否定的な面も多いと思われますが、そもそも株式運用を行う人は前向きな事しか考えない(後ろ向きな人はそもそも買わない)ので、大儲けを夢見るのに少し水を掛ける意味でもしっかり読んでみて、考えてみることが良いと思います。
確率思考はギャンブルや資産運用のためにある。確かにこの点は否定出来ない、というか人生ギャンブルで、不確実な中で意思決定を行うわけですから、仕方ないと思います。「リスク」という本を読んでも、「確率」はギャンブルから始まったものですし、本当にそう思います。
デイトレードは相対的にリスクが低い。長期投資はリスクが高いという誤解についても、述べられています。長期投資だから安全というわけではなく、むしろリスクは高くなっているという点は押さえておいて良いと思います。(期間を2倍にすると、リスクは√2倍になる)
※それでも長期投資を行うのは、相場は個人が容易に読むことは難しいという前提、プラスサムと言える市場を相手にする、下手な売買による売買手数料によるコストを減らす、という点からですね。このロジックが必要と思います。
基本的なベル型分布から、べき分布(ファットテール)の存在なども述べてあって、ひと通りリスクについて学べると思います。
全体的に、コラムの部分に良い指摘が濃縮されていると思います。
P105 1.「安全に儲けたいから、超危険な取引に飛び込む?」
P138 2.「リスクを誤解させて、押し付けるのが必勝法!」
P189 3.「専門家が大損する理由は、リスクの単純な誤解!」
P235 4.「長期投資への幻想が被害を甚大にする!」
安全に儲けるがために、ごく低い確率で大損する話に飛び込み「どうだ凄いだろ」と言う話が多いと感じますので、どこかで大きく損失を出して退場・事件と言う流れでしょうか。
リスクを押し付ける点もそのとおりと思います。特にビジネスでは!(投信販売もビジネスですが...) 知人も、いかにリスクを相手に押し付けるか、といっていましたし。結局その点に付きます。見えないリスクを押し付けて有利に粉飾し、勘違いを起こさせて販売する。ここから逃れるには、よく考えて、複数の主張・脈から情報を得てしっかり判断するのが大事かなと思っています。
Posted by ブクログ
損切りしないのは、アタマがフリーズしているから。過去の経緯は忘れて、残った資産を正しく運用することを考えるべき。
投資前に、確率的な予想を心がけ、リスクを把握する。
投資はカジノよりも確率はわからない。
投資期間が2倍に伸びると、ボラティリティ(年率換算しないもの)は、1.414倍になる。デイトレードは、その意味で安全。だが儲からないのでレパレッジを上げたくなる。
塩漬けによって(損切りしないことによって)投資期間を長くしてしまうことが(ハイリスク。
福利を考慮するためには、対数正規分布をつかう。
複雑な金融商品(仕組債)は、リスクを押し付けるもの。
投資期間とリスクの関係を正確に把握するべき。
ボラティリテと期間の関係 1,データの収集期間、2,変化率を見る期間、3,表示の基準単位となる期間(年率換算)
年率換算するには、1日のボラティリティをルート250=15.8倍する。
サイコロと違って過去の価格変動を覚えているので、完全なランダムウォークにはならない。
株式投資などの投資は、投資期間が長期になるほど、想定最大損失で見たリスクは高くなる。長期投資は長期的に上昇することが前提。長期投資は、年率換算したボラティリティだけを見ると、リスクが低いように見えるが、全体ではボラティリティの合計は高い。
100年かけて100%を失っても、年率1%しか失っていないからリスクが低い、ということはない。
価格の暴落時は、ボラティリティが高まり、リスク管理の仕組み(損切り)が更に高める=ファットテール。
下落が続くときは、複利効果がクッションのような機能を果たす。
目盛を対数にすれば複利効果を反映できる。
早期償還条項で乗り換えると損失を先延ばしする仕組みになっている。そのため、ボラティリティが高まり損失が巨大になる。
リスクを押し付けたはずの金融機関も、ボラティリティを過小評価しやすいので、リーマンショックの時には経営悪化につながった。
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20260831再読
運用期間の3倍、最低でも2倍の期間のデータを見る必要がある。デイトレードでも2~3年を参考にする。
月次データは、期間を1か月ずつずらしながら、パターンを集める。
変化率=ボラティリティがリスクを見るときのキーファクター。
塩漬けで投資期間を長くしてしまうことが一番のリスク。
期間を延ばすことは、標準偏差はその平方根倍になる。期間を2倍すると、標準偏差はルート2倍になる。
価格がランダムウォークでも、人間心理が働くため株価の急騰急落は起きる=ランダムウォークとはいえない。
巨額損失の確率は、正規分布よりも高い=ファットテールがある。リスク管理を徹底すると、それがこの性質をさらに高める。
福利を考慮すると対数正規分布になる=福利効果を反映すると、儲かる人は福利が効くのでより儲かるが、人数は少なくなる。対数目盛にすると正規分布に近くなる。
モンテカルロ法=乱数を発生させてシミュレーションを行う。架空の株価変動を作り出す。
長期投資はボラティリティーが高くなる。
ノックインより早期償還のほうが重要。
期間が延びれば、リスク評価をやり直しても、さらにリスク評価は過小になる。