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大須賀健
1973年秋田県生まれ。北海道大学工学部卒業。筑波大学大学院物理学研究科修了。理学博士。日本学術振興会特別研究員(京都大学)、立教大学理学部助手、理化学研究所基礎科学特別研究員を経て現在、国立天文台理論研究部・天文シミュレーションプロジェクト助教。専門は理論およびコンピュータ・シミュレーションを駆使したブラックホール宇宙物理学、超巨大ブラックホール形成論
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ブラックホールの形成過程(星の進化論。恒星の質量によって白色矮星、中性子星、ブラックホールになる)、エディントン限界、ガス円盤の種類、ホーキング放射によるブラックホールの蒸発など。とてもわかりやすかったです。
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とにかくゼロから始めて、ブラックホールについての現在の知見(理論、現象双方)が全てカバーされているのではないだろうか。難解なところも飛ばさず、真正面から噛み砕いて説明してくれている。そして、まだまだ解明されていない点を明記しているのも研究者魂を感じる。
本書でふれられている重力波は、本年(2016年)、ついに検出された。
恒星質量ブラックホール、超巨大ブラックホール、ミニブラックホール。
ブラックホールの形成、ガス円盤、磁場の役割(なぜブラックホールに吸い込まれるか)、ジェット、ブラックホールの蒸発、観測。
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コンピュータシミュレーションの専門家の手になる最先端のブラックホール研究の紹介。理論、観測技術、シミュレーションなどの学際的な取組が新たな事実を明らかにしている。しかし、クェーサーが巨大ブラックホールの可能性があるとは!
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ガス円盤やジェットという現象、ブラックホールの蒸発など知らなかった事が盛りだくさんでした。大変面白かったです。観測もうまくいくと素敵ですね。・・・うまくいかなくても面白いのかもしれませんが。
Posted by ブクログ
ブラックホールって物理学的には特異点だが、大きさも質量も有限ということは数学的には特異点という訳ではないということを改めて認識。放射が殆どないという点で宇宙一冷たい物質というところも納得。その正体が解明される日はいつか、世界にどういう影響を与えるのか。
Posted by ブクログ
まさしくゼロからわかるブラックホール、
著者も繰り返し書いているように、
厳密さは多少犠牲にしてでも噛み砕かれて書かれています。
プラネタリウム・博物館に勤めている人間としては、
その方針は非常に重要になってきます。
ですが、自分が自信を持って噛み砕けているかは常に不安があります。
厳密さを犠牲にするのと間違ったことを伝えるのとは違うからです。
研究者が自身の専門を噛み砕いているという意味でも、
この本は参考になりました。
大事なことは繰り返し出てきますし、
この章に戻れば説明があります、といったガイドもあり、
ここはスルーしても大丈夫ですというように、
しっかち理解するよりは大略を掴むことに重点を置いた本で、
まさに初心者にオススメです。
著者は一般向けの本を書くのはこれが初めてだそうです。
「若い研究者はバリバリ研究だけをすべきで、
本の執筆をはじめとする普及活動は熟練の研究者がするべき」
という彼の考えには賛同できませんが、
そういう彼の文章は分かりやすいと思います。
今年は夏に天の川銀河中心のブラックホールでのイベントもあり、
いつもよりブラックホールへの関心が高まると思います。
ぜひ、次回作を書いていただきたいですね。
ブルーバックスだから仕方ないのでしょうが、
せっかくの図版がモノクロなのはちょっと残念ですね。
Posted by ブクログ
2015/10/26
ブラックホールってなんでも吸い込む空間かと思っていたら、質量のある天体なんだね。しかも激しく放出もしている。ホワイトホールにつながっているなんてことはないんなね。地球からあまりにも遠すぎて観測できない。あまりにも現実離れしていて実感がまるでない。遠い星のお話なのです。