あらすじ
コミュニティ・デザインやソーシャル・デザイン等、社会をデザインする仕事に対する関心が高まっているなか、「意識をデザインする」を掲げて注目されている須藤氏。アシックスやオロビアンコなど有名ブランドと提携して、障害者も健常者にとっても使いやすい「おしゃれ」で「かわいい」靴やバッグを製造、原宿や渋谷のアパレルショップで販売を始める。福祉をクールなビジネスに変えた人として注目されている。
彼の関心は人々の心のなかにある「意識のバリア」。「違いは個性、ハンディは可能性」を旗印に設備や法律を変えるのではなく、人々の意識を変えて妊婦や高齢者、セクシャルマイノリティなどを含む全ての人が混じり合う社会をめざして活動。
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Posted by ブクログ
とてもワクワクしながら読み進めました。障害のある人たちを分離せず混ぜ合う。
「分けて守る」から、「混ぜて一緒に生きる」に、僕ら、彼らの思考・行動の根元を変える。
共生をスローガンだけに終わらせない。
「断られたらどうしよう 」 「手伝って何かあったらどうしよう 」と無意識のうちに転ばぬ先の杖をついてしまうスティグマ、 「ちゃんと電車に乗れるだろうか 」とか 「ジロジロ見られたくない 」などネガティブになりがちなスティグマ。それを溶かすしくみ。
視覚障害を持った方が映画を健常者と混ざり合って見るにはどうしたらよいか突き詰める。補助音声ではない、お互いに混ざり合える仕組みを考える。普通に映画を観て、振り返りカフェをする。そういうのを、一緒に考え続ける。
Posted by ブクログ
久しぶりにスカッとする本を読んだ。文章は読みやすく目配りも効いている。メッセージ性も強い。
「意識のバリアを壊し、ハンディのあるなしにかかわらず、みんなが自然と混ざり合う社会をつくる。」
「ピープルデザインとは、心のバリアフリーをクリエイティブに実現するための思想と方法論。」
「計画するのは後でいい。まずはやってみよう。すべてはそこから始まる。」
特に若い人たちに読んでもらいたい。悩んでいる暇があるならこの本を持って街に出よう。