【感想・ネタバレ】猫島ハウスの騒動のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年01月16日

葉﨑市シリー作四作目。

猫島とは!
多少の不便も許せる絶景のオーシャンビューとか、
本屋の2階とか、
とにかく心揺さぶられる住まいが出てくる
葉﨑市シリーズにして最も魅惑的な住まい、猫島とは!

といっても現実(?)は厳しく、
台風が来れば電気も水もガスも止まり、
神社に全員避難、鳥居は倒れと大変...続きを読むな島ではあるが。

その猫島で事故が起きる。
崖から男が落ちてきて、マリンバイクに乗っていた男にぶつかり、
双方が死亡したというなんとも奇妙な事故。
ナイフが突き刺さった猫のはく製が
発見されたこととつながりがあるのか?
それとも、猫島きっての洋風民宿、猫島ハウスの身内が起こした、
勘当銀行三億円事件に関係しているのか?

ストーリー的には、
神社の後継ぎ問題が解決した話のまとまり具合が、
コージーミステリーっぽくて良かった。

それと、
シリーズお約束のカメオ出演も楽しかった。
書店アゼリアやラジオ番組には気が付いたが、
主人公、猫島ハウスの看板娘の同級生が「ヴィラ・マグノリア」に住んでいたあの双子とは。

そして、最大の修学旅行の謎が明かされなかったのは、残念。
非常に残念だった。
なんだったんだろう。
自分の貧弱な想像力では、風呂場で裸を見られたぐらいした思いつかなかったけど。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

日本のコージーミステリーの名手

全篇に流れる空気は、『古書店アゼリアの死体』や『ヴィラ・マグノリアの殺人』と同じ
ノスタルジックで、カラッとしていて、ちょっとシニカル

上質なひまつぶしとして、海外ものは結構あるけど、和ものは貴重

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Posted by ブクログ 2023年01月07日

人口約30人ほどに対して、約100匹の猫が住んでいるという猫島。
〈猫のため息〉という名前の入江で、ナイフで刺された猫のはく製が見つかる。
その後、マリンバイクで暴走する男と崖から降ってきた男との衝突事故が起こり、二つの事件のつながりはあるのか?

猫好き猫マニアが続々と訪れる通称猫島は、みやげ物も...続きを読む何もかも見渡す限り猫だらけで、店も観光スポットにも猫という名がついている。
最初は事件の真相を追うというより、猫島観光を楽しんでいるような気分で、巻頭にある〈猫島観光マップ〉を何度眺めたことか。
潮が引いて道ができれば、島に渡って行けるなんて、考えただけで楽しそう。

猫アレルギーの駒持警部補と、お気楽な七瀬巡査の大奮闘で、ようやく疑わしい人物が上がってきて、事件の全体像が明らかになってくる。
そして事件発生から一週間、台風が近づく頃に、物語はクライマックスに。

真夏のリゾート地で起こった出来事とは言え、すごく凝った内容だった。
殺人事件の話を読んでいるはずなのに、思わず笑みがこぼれてしまう楽しさ。
不可解な部分も残しながら、若竹作品まだまだ読んでみたいなと思ってしまった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月01日

猫が好き。っていうだけじゃ、飼ってはいけない。本当によくわかる島。生き物ってこと忘れてる人が多いなぁって感じる。こういう、みんなが猫も仲間として過ごすことが当たり前の世界。 そんな少しだけ異世界の島で起こる事件。 何年も前の強盗事件も今回の転落事故、と思われたクスリの売買に絡んだ事故や殺人事件。展開...続きを読むが早くて、整理にばたつくところはあるのだけども、おもしろくて最後はすっきりする。刑事のおじさんが好き。犯人が自業自得なところもすきっとする。 でも、若いふたりは、結局なにが・・・

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Posted by ブクログ 2022年05月27日

猫島に行きたいっっ!!!!

事件はさておいて、私は本書を読んでいるあいだ、猫島での暮らしについての妄想が止まらなかった。
人間より、猫の数が多いという猫島。
それぞれ何だか凝っていたり、そうでなかったりする名前がつけられている、種々とりどりな猫たち(島の猫なので飼い主は島の人たち)。
現実にも、例...続きを読むえば江ノ島には島猫がいたりするけれど(そしてたぶん猫島のモデルは江ノ島っぽいのだけれど)もっと暮らしやすそうなイメージが、猫島にはある。

絶海の孤島ではないけれど、まあ半島ではなくきっちりと(?)島であるこの猫島で、「騒動」は起こる……。

前置きもとい妄想が長くなってしまったけれど、葉先シリーズの第4弾である。
新しいキャラクターとして、島の人々以外では二村喜美子警部補や七瀬くんという派出所の巡査、そしてマスコット猫のDCなどが加わり、相変わらずの駒持警部とともににぎやかだ。
コージーミステリなので、トリックどーん!とかではないけれど、リアリティもありファンタジーもある、解説の柴田よしきさんが言う通り、「心休まるミステリ」だった。猫もいるし。

折しも初夏で、俄然海に行きたいな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年09月18日

葉崎市シリーズ。
夏の観光地での驚きの事件の数々。
だけど、ゆるゆるな雰囲気で楽しい。
よみおわったら、アチラコチラに伏線が潜んでいたことに相変わらずびっくり。
若竹さん、さすが!です。

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Posted by ブクログ 2021年05月16日

のんびりふわふわ楽しめました。人が死んでいるし、天変地異はあるし、それなのに、のんびりふわふわで良いのかな、と思いつつも、のんびりふわふわ楽しめました。
カバーに長編推理小説と書いてあります。その通りです。しかし、ちょっと長いかなあ?と思いました。目次は日付入りなので、それを見ても9日間の出来事です...続きを読む。ちょっと描写がのんびりしているかなあ、でも、それがこの本の良さなんだろうなあ、と思いました。
細かいエピソードをあちらこちらにちりばめながら、最終的な大団円にもっていって、鮮やかにおさめるのはさすがだなあ、と思います。
しかしながら、この本の中での最大の謎は解決されません。登場人物たちには解決したことなのでしょうが、読者にはまったく解決を見せません。まあ、そういう手法もありなのか、と思うことにします。
あちこちに張られた伏線の一つ一つを回収しつつも、何というのかな、「おさめるとこにはおさめたけど、詳細は語りません。プライベートなので」と話をされたように感じます。あの二人も怪しげな黒幕も。
全てはこのあとの猫島の復興と繁栄をお楽しみに!ということなのでしょうか。
あまり語られていないDCの活躍を、DCの来し方行く末を知りたく思いました。

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Posted by ブクログ 2014年03月20日

ゆるくて、でも意外に読み応えあり!殺人事件、3億円強奪事件、麻薬売買などなど思いのほか読み応えあり、ユーモアのある登場人物と会話の展開もなかなかおもしろいです。ラストまでよいテンションのまま読めました。
猫好きじゃなくても十分たのしい(猫好きならもっとたのしい)一冊でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年07月19日

4 

猫好きでもなんでもないのであまり期待していなかったが、案外面白かった。こんなに“猫”という字が出てくる本を読んだのもおそらく初めてだし、今後もないだろう。
所謂“葉崎市シリーズ”の中の一作で、基本的に他の作品からは独立しているのものの、ちょいちょいネタ的に『ヴィラ・マグノリアの殺人』や『古書...続きを読む店アゼリアの死体』の関連ワードを放り込んでくるのが、マニア心をくすぐる。共通キャラクターである駒持警部補を別にしても、例えば『アゼリア』に登場する葉崎FMのパーソナリティー渡部千秋が相変わらずハードワークしていて苦笑させられたり、『ヴィラ・マグノリア』に登場した双子の小学生が高校生となって出てくることから、あの事件から5年以上経過していることがわかったり、その双子の下の名前は出てくるが、名字が明らかにされていないことからちょっと妄想を膨らませてニヤニヤしてみたり、ハードボイルド作家の角田港大やスキンヘッドの児玉不動産が健在であることもうかがえたりと、かなり楽しい。
登場するキャラクターは皆個性的だが、意外と人数が多く、しかも人間関係も入り組んでいるので、頭で相関図を描きながら読むと混乱しない(実際に書くのも良い)かもしれない。
それにしても上手い。簡潔、明瞭、軽快にしてリズミカルな筆致。巧です。

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Posted by ブクログ 2011年04月09日

以前読んだ猫ポリスDCの事件簿と同じ

ポリス猫DCが活躍するお話です。

出版されたのはこちらの方が先だったようですが、

知らずに逆で読んでしまいました。

特に困ることはなかったですが、

やはり順番に読んだほうが

島の開発具合が分かりやすいです。

このノリ、結構好きです。

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Posted by ブクログ 2010年02月13日

葉崎市の海に浮かぶ人口30人ほど・100匹以上の猫達が暮らす通称・猫島。

舞台設定にまずにゃんこ好きは飛びつき……。

島で起きた殺人?事件を追う刑事が猫アレルギー?!の設定に奇妙なシンパシィーを感じ(注:おいらは埃あれるぎ~、グシグシしながら野良と戯れ)

コージーミステリの妙にどっぷりと浸れる...続きを読む逸品でしたよ~。

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Posted by ブクログ 2022年01月29日

「葉崎市シリーズ」の4冊目。再び光文社に戻る。

今度は、葉崎半島の先、30人ほどの人間と100匹以上の猫がのんきに暮らす通称・猫島での事件の顛末。

海岸でナイフが突き刺さった猫のはく製が見つかり、マリンバイクで海を暴走する男が崖から降ってきた男と衝突して二人とも死亡し、押っ取り刀で駆け付けた駒持...続きを読む警部補は猫アレルギーで、夏季限定派出所員はお気楽な警官で、そうこうしている内に、廃棄物置場から死体が見つかって…。
色々騒いだ割には、結末はどうでも良い感じで終わっちゃったけど、お馴染みの土地での、相変わらず憎めない登場人物の特異なキャラクターと、それらのくんずほぐれずは十分楽しめた。七瀬くん、よく頑張ったな。

で、修学旅行では何があったのか、とても気になる。

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Posted by ブクログ 2021年09月17日

「葉崎市シリーズ」を読むのは4作目。殺人、3億円強奪、覚醒剤売買などを盛り込みながら、深刻にはならずクスクス笑いながら軽く読み通せるのがコージーミステリの醍醐味。

今回の舞台は猫が島民の3倍も暮らしているという、葉崎半島の先に位置する通称・猫島。
長閑な島で起こった物騒な事件に、お馴染み葉崎署の駒...続きを読む持警部補と二村巡査部長、それに島の派出所勤務の七瀬巡査とポリス猫・DCが絡んできてのひと騒動。

ミステリの真相そのものは、思ったよりも拍子抜けで辻褄合わせで急ぎ足の解説が展開されるのはコージーミステリ故仕方のないことか?
一応伏線はしっかり回収されたものの、既刊のヴィラ・マグノリアとか古書店アゼリアと比べると少し残念。

それでも、猫アレルギーの駒持警部補が毒ガス用のマスクをして島内を闊歩する姿は想像するだけでも笑えるし、ヴィラ・マグノリアの双子ちゃんが高校生になっていたり、葉崎FMの千秋がしっかりDJを続けていたり、シリーズ前作の後日談も楽しめるのは嬉しい。

ポリス猫は別に主役となる作品もあるみたいだし、今後のシリーズの展開が楽しみ。

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Posted by ブクログ 2021年09月16日

推理小説としても楽しめましたし、娯楽としても楽しめました。 猫の描写には毎回癒されました。
猫好きなら、この作品は娯楽だけでなく、癒しにもなると思います。

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Posted by ブクログ 2019年04月04日

人間より猫の方が多い猫の楽園・通称「猫島」の海岸で、ナイフの突き立った猫のはく製が見つかる。
さらに、マリンバイクで海を暴走する男が、崖から落ちた男と衝突して死ぬという事件が起こる。
猫アレルギーの警部補が辿り着いた真相とは?

葉崎市シリーズのミステリ長編作。

殺人や麻薬事件等、起こる事件は不穏...続きを読むそのものだけども、猫が随所に現れるせいなのか、のどかでとぼけた雰囲気を醸し出しています。
出てくるどのキャラクターも一癖あり、人間味あふれていて何だか憎めません。
皆、まるきりの善人というわけでもないし悪人なわけでもない。
でもちょっとズレていて、奇妙な事件が起こっているのに緊張感に欠けるところが笑えます。

干潮時には本土と陸続きになるが生活するのに不便な離島の暮らしが淡々と語られ、大変だなあと思うものの、この雰囲気のおかげで猫に癒されながらスルスル読めちゃいます。
ただ、フックが無さ過ぎて中盤は少し単調に感じてしまいました。

散りばめられた伏線がラストに向かうにつれてきちんと回収され、小粒ですがミステリとしても申し分ない作品です。

一点だけわざと解決されない謎があるんですが、これが気になって気になって…二人の間に何があったんだ~。
(本筋の事件には関係のない可愛らしい謎なので、解決しない方が味があるのですが…)

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Posted by ブクログ 2017年11月15日

若竹七海さんはコージーミステリの書き手だと思っていたのであまり読んでなかったのだけど、葉村晶シリーズにはまって(「さよならの手口」が最高)、ぼちぼちさかのぼって読んでいる。これもやはり、少しビターな味わいがあって面白かった。読後に、これは葉崎市シリーズの一つだと知る。他のも読もうかな。

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Posted by ブクログ 2013年06月06日

「猫は知っていた」の解説で紹介されていた。
夏のじりじり暑い中、伸び切った猫と元気な女子高生がゆるく活躍。
殺人も起こるのに、なんかのんびりとした雰囲気で、肩こり無しで読める。

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Posted by ブクログ 2013年02月24日

ただの猫好きってだけで手にとりました。
とても読みやすく面白かったと思います。
DCが主役の方も読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2010年09月08日

今回はちょっとゆるかったなー
人物造詣もトリックも

そこそこ楽しめはしたけどいつもの毒が欲しい

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Posted by ブクログ 2010年01月20日

いたる所にネコ猫ねこばかりの島。
これは確かに猫好きにとっては楽園ですね。
そして不要になった猫を捨てようとする身勝手な人にとっても
かなりな楽園ですね。

猫のぬいぐるみから起こった奇妙な事件が
まさかこんな状態に~という感じです。
イラストの猫も可愛いので、猫好きには楽しいかも?
ただ、最後にま...続きを読むったく関係ない人が紛れ込んでくるのが…。
穴がなくなっていいのですが、ちょっとしらけてしまいました。

そして関係ないですが、結局修学旅行
一体何が起こったのでしょう?
どうでもいい、気になる謎です~!!w

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Posted by ブクログ 2011年08月06日

さすがの安定感。程よいユーモアとややこしすぎない展開で、さくさく読める。「猫好きにはたまらない」とか言うのはあまりにもべたかなあ、という気がしなくもないけど、ほんとに猫の描写がいいんだよなあ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

若竹氏の作品は安定して面白いんだけど、出演者(?)と目くらましのような出来事が多すぎて混乱してくる。
でも「そこにつながっていたのか」という種明かしも楽しい。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

文庫待ちしていた本だけど、待ってた分、期待しちゃっていたのか、ちょっと期待はずれ。無駄にエピソードが多くて。表紙の響子ちゃんが主人公って訳でもない感じの展開だし。
猫島が舞台なんだから、もっと猫好きが萌える猫の登場場面であって欲しい〜。数だけいればいいってもんじゃないし、猫が死んでいる場面があるのは...続きを読むもってのほか。小説で人が死んでも、猫が死ぬのは嫌なんです。
クライマックスでやっと、ちょっと満足だったので★3つ。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

猫で観光を成立させている島が舞台のライトミステリ。ライトさ赤川次郎並。どこめくっても猫なんですが個々の猫描写がそれほどでもないせいか、猫ラブ的な空気は薄いです。別に悪くはないけど取り立てて良い思い出も残らない感じ…。カバー裏のあらすじが何か猫主役っぽい書き方で謎だったんですが、本編のラストの持って行...続きを読むき方、あれはないよな…さすがに…。

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