【感想・ネタバレ】mina-mo-no-gramのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

演劇には疎く、マームとジプシーも藤田貴大も名前しか知らないという程度なのだけれど。
おそらくふたりの相性抜群というか、お互いに魅力を引き出し合っているのだろう。
リフレイン……というか、アラン・ロブ=グリエのヌーヴォー・ロマン「快楽の館」を思い出した。
「快楽の館」レビューで書いたのは、(以下引用)

◇起きていること自体は単純なもの。
◇小説に限らず映画、絵画すべて「お話のある芸術」には当てはまることだが、「何を伝えるか」同様に「何を伝えないか」が作品を決定する。
◇読者を翻弄する。
◇スポットのあたらない箇所、カメラの向けられない箇所、言及されない箇所をずっしりと袋に詰め込み背負ったまま、繰り返す。
◇繰り返し、ズレていく。食い違っていく。
◇すさまじく客観的な描写だが、スポットをどこに置くか、取捨選択においては極めて主観的。
◇そんな酩酊状態に叩き込まれる、語り手からの「だがそんなことはどうでもいいではないか?」
◇そしてローレンの眼のなかにはなにもない。

◇わけがわからないなりに「体験」だった。

(引用以上)つまりリフレインの中で見せたり見せなかったりしながら、ズレや食い違いを見せることで、想像させる。
読者を(観客を)創造行為に引っ張り込む。

と、いう特徴に加え、百合、少女、嘘、とくれば、好きでないはずがない。

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2020年04月06日

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