【感想・ネタバレ】「思考軸」をつくれ ― あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

■所感
出口さんの考えを学んでいると、天才の閃きやカリスマ性のような物ではない凄みを感じる。それは恐らく天才ではなかった出口さんが真摯に、愚直に積み重ねてきた経験、知識から導き出した公式を本気で読者の為になるように伝えてくれているからだと思う。

出口さんの言葉にはこのような本である「本当に?」や「言いすぎじゃない?」といった感情は一切湧いてこず、ただただ食い入るように素直に学ばせていただくことが出来る。

本書でもその出口さんの「思考軸」が冒頭から巻末まで一切ぶれずに記されており、読み手としてもノンストップで一気に読み上げる事が出来た。

事業として20代、30代に向けてのサービスを展開しているだけあり、今27歳の私にとってはこれからの人生を考える上で非常に大きな刺激をいただいた一冊となった。




■概要

▼軸=思考する際の前提条件
1.人間は動物である
人間は決して万物の霊長ではない。「異性と仲良くする事」、「おいしものを食べる事」、「安心してぐっすり眠る事」など人間がやっている事は他の動物と対して変わらない。

2.人間はそれほど賢くない
賢い人も愚かな人も人間全体でみればそんなに大した差はない。

3.人生は「イエス・ノーゲーム」
遠い先にゴールを定め、そこに最短距離でたどり着きたいと思ってもたいていの場合うまくいかない。一度の選択違いで大きくずれる事になる。

4.すべてのものは「トレードオフ」
何かをとれば何かを失う。「いいとこ取り」はできない。

5.「おおぜいの人」を「長い間」だますことはできない
一時的に間違えたとしても長期的にみれば必ず正しい方向に向かう。

▼インパクトは「仕事量×スピード」
一つ行動を起こせばそれに対して反応が起きる、そうしたらそこでまたベストだと思われる行動をとる、その繰り返しでよい方向に動いていく。
決めた事は新鮮なうちに一気にやりきってしまう、課題にも「鮮度」があってもっとも集中できるのは取り組み始めた新鮮な時である。
スピードはその人の生産性を決定づける重要な要因。「力=質量×加速度」というニュートン力学の公式は「インパクト=仕事量×スピード」と似ている。

▼答えは「タテ」と「ヨコ」にある
・「タテ」=歴史から見る事タテ思考
・「ヨコ」=他の国や地域から見る事ヨコ思考

▼読書を血肉にするために
読書というのは食事と似ている。何を食べたか忘れてしまっても、栄養分は確実に身体に吸収されている。読書で得たインプットは詳細を覚えていなくとも確実に脳に蓄積されており、その人が思考する際に使う軸の基礎を形作る。

▼毎日違う人と会食
30歳からライフネット設立までの三十年間家で夕食を食べたのは一回。
限られた時間で多様なインプットをしたい。
・「会いたいと思った人にはすぐ会いに行く」
・「食事やお酒に誘われたら誰であろうと断らない」
・「呼ばれたらどこにでも行く」

▼リーダーに必要な3つのこと
・「やりたいことをもっている」
・「仲間を集められる」
・「チームをまとめ引っ張っていく」

▼組織作りの要諦
いかに異質な人間を集められるか
同質な人間ばかりの組織では変化に対応できない。

同じ性質を持った人間で構成
⇒すぐに結果は出る
⇒市場や顧客ニーズが変わると対応できない

▼正攻法は美学ではない
正攻法というと「美学をお持ちなんですね」と言われるが美学や品格という言葉は好きではない。最短ルートを考えた上で正規の手順で淡々と物事を進めていく、それが正攻法。

▼道場破りの理論
「私は日本からきた出口治明というものだ。この分野では日本一を自負している。私と勝負をしたいならいつでもかかってきなさい。」そこで集まってきた猛者に勝てればいいし、負けても「どうすればあなたのようになれますか」と頼めばいい。

▼「小さな丸」より「大きな三角」
人間には皆個性がある。尖っているからといってそれを削ってしまっては小さくなってしまう。長所と短所は表裏一体なので無理に直そうとせずに長所を伸ばしてもらったほうがいい。

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2013年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・私は、人生というものは、99%、いや99.9%、思うようにはならないものだと思っています。(中略)しかし、そんな人生のなかでもわずかに残された0.1%の可能性を信じて挑戦し続けなければ、未来永劫何かを成し遂げることはできません。人が思わなかったことは100%実現しないのです。

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2012年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

出口さんの本を読むのは二冊目だが、この方のバイタリティには驚かされる。何と言っても、読書の量がハンパじゃない。また、海外への渡航経験の回数もものすごく、一般人の何倍もの経験値を持った方であるのは間違いない。
30年の会社勤めで、一度しか家でご飯を食べたことがないという話もあったが、まさに異次元の人!
最近、読者にハマりつつある自分にとっては、読書量のインプットの必要性をまたあらためて感じさせてくれた。
タテヨコ思考や人生のトレードオフの関係など、的を得た話も多かった。
出口さんの本は全部読破しようと思う。

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2012年04月26日

Posted by ブクログ

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ノウハウで埋め尽くされたビジネス書というよりも、どのようにして自分の中の軸を養っていくかということが書かれている本。

世の中は全てトレードオフと認識するっていうこととかはなるほどなと思ったし、就活に置いても同じこと言えるなーと。

でもちょっと内容薄いかも。一日で読めちゃうし。

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2011年01月01日

Posted by ブクログ

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ライフネット生命を、年配で立ち上げた人の本。
他の啓発本と内容は似通っているが、成功した人の意見だけあって、説得力がある。

・インプットの「量」と「幅」を広げるには生活のどこかを変える(道を変えたり)

・インプットの絶対量を増やしアウトプットの精度をたかめる。インプットを増やすことで直感が磨かれ

・人生はイエスノーゲーム。分岐点でどちらを選ぶかによってゴールは全く違ったものになる。

・何かを変えたいときに注力すべきは意識ではなく行動

・小さなことでもすぐにどうするかを決めて早く行動を起こす

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2013年01月03日

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