【感想・ネタバレ】【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道のレビュー

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とあるUMAサイトで騒ぎになってる怪しい魚。体長2m、ウロコに覆われ、背中には鋭いトゲびっしり。ヒレが足のようで前後に4本。もし見つかれば、シーラカンス以上の世紀の大発見。懸賞付きの手配書を千枚。公式Tシャツも作り、現地語も習得。捕獲したときの輸送手段も手配済み。そして、実物大のトゲの模型もそろえた。準備万端。いざ出発、インドへ。空港到着、目指すはウモッカタウン。…残念ながら全く近づくことができない。過ごすことになったのはあまりにも想定外の場所。あきれさせるが、あきさせない。よくぞこれで一冊の本にした。

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2024年05月10日

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ネタバレ

今回はインドの怪魚・ウモッカを探しに行く旅。……と言いたいところですが、探しに行く“旅”に辿り着くまでの物語でした。どうやってウモッカの調査をするか、ウモッカの正体を探るかから始まって、最終的にはどうやってインドに入国するかがメインとなり。結果は読んで確認してください。調査対象へのアプローチだけで一冊話が書けるのが逆にすごい。

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2022年08月14日

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高野 秀行 『怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道』
(2007年9月・集英社文庫) 

探し物中毒の著者は、ある日、インドの謎の怪魚ウモッカの情報を入手、「捕獲すれば世紀の大発見!」と勇み立つ。ルール無し、時間制限無しの戦いが始まった。
次々と立ちふさがる困難を砕き、著者は進む。
地元漁民の協力を仰ぐための現地語学習、捕獲した時の移送ルートや鑑定できる学者の確保。
ついに怪魚探しの秘密兵器を手にインドへ。
しかしそこには予想を超えた展開が!奇想爆走ノンフィクション。(裏表紙より)

ああ、また出会ってしまった・・・。
今年の運命の出会いは万城目さんで間違いないと思っていたのに、これだからツンドク山は侮れない。
え~い!別に運命の出会いが年に二回あってもいいじゃないか。
ひょっとしたら深津絵里と中谷美紀から同時に告白されるかも知れないじゃないか(どっちもねーよ)。
というわけで、高野秀行氏を今年出会った運命の作家第2号に認定!


なんだこの驚異的なまでのくだらなさはっ!!
そしてなんだこの熱さは!あまりにもアツすぎるぜ高野秀行!!

ウモッカを知る。サイトの責任者に会う。ウモッカの発見者に会う。専門家の意見を聞く。
現地語を覚える。現地での探索方法を決める。必要な物資を用意する。パートナーを探す。
ウモッカを捕獲した場合の輸送手段を考える。・・・・。

お~い、いつ出発するんだい?
ウモッカタウンに着くのはいつになるんだい?

若さにまかせてとりあえず出発、ってのも良いが、この人なかなかどうしてしたたかである。
インドに着いてしまえば出来ることは限られてしまう。
だから日本にいるうちに考え得る限り最大限の準備をしておかねばならない。
うん、そうだその通りだ。

この辺までも普通に面白かった。
しかし中盤からもっとすごいことになろうとは・・・。

この高野さんという人、日ごろの行いが相当悪いのか、はたまた前世でどえらいことやっちゃったのか、向こう三軒両隣分ぐらいの厄を背負っていらっしゃる。
本人のみならずパートナーのキタ氏にまで、笑っちゃいけないと思いながら爆笑級のハプニングが続出。

そうそう、このパートナーのキタ氏のキャラがまたスゴい。
ウモッカの存在は頭ごなしに否定し、やる気のカケラも感じられないこの人をなぜパートナーに??
でも読み進むうちに非常に魅力的に思えてくるし、なぜか憎めないそのキャラは出色である。
ウモッカがよりもこの人が実在するかどうかのほうが気になるわい(笑)

そんなこんなでこのウモッカ話はまだ続くらしい。
高野さん、ウモッカのためになぜか自転車に乗って日本中を走り回っているというから、さらにオバカ度がアップしている模様である。
ああウラヤマシス・・・。

80点(100点満点)。

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2012年09月23日

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長いこと、積ん読本でした。
「読むものがないから、仕方ないこれを読もう」と、寝る前にほんの少しだけ…と読み始めたらおもしろく、1回布団に入ったのですが先が気になって気になって、結局起き出して深夜まで読みふけってしまいました……。
読ませる読ませる。
これもムベンベの時同様、探検隊を組んで現地に向かい、そこの人といろいろやりとりしながら、怪魚発見に向けて突き進むのかな……と思っていたら!!
ウモッカと、格闘してないじゃん!!
タイトルに「インドへの道」とある意味がわかりました(笑)

私はもう一冊、「アヘン王国潜入記」を持っていて、そっちを先に読もうとしたらなかなか話に入っていけず、断念してしまい、この本もそういう感じになるのかな…と今まで読まずにいましたが、大いなる勘違いでした。
おもしろかったので、早速本屋に行って「異国トーキョー漂流記」と「ミャンマーの柳生一族」を買ってきてしまいましたよ。
「探し物をしたい」という欲求、すばらしい。

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2011年08月12日

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結局入国できず先行した相棒もうまくいかず帰国で終わってしまった
読む前は現地でのいろんなトラブルや楽しい話が読めるかと思って期待してたのだけど
でも怪魚を探す準備の過程がおもしろかった 第一発見者に話を聞いてトゲの模型を作ってもらうとか、発見したら冷凍して発送する手続きを考えておくとか
犬に噛まれたあと無事で良かった

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2023年08月18日

Posted by ブクログ

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インドの漁村で目撃されたという謎の怪魚に目をつけ、世紀の大発見を夢見て探索の旅に出る。

お金を時間もかけて周到に準備をしてUMAを探しに行く大人の本気。著者の周りの人々も面白いけど、著者本人が一番面白い。
読んでいて途中で「まさかね…」とは思ったけど、入国できないまま1冊終わってしまうとは!現地でのリサーチを楽しみにしていたので残念だった。不完全燃焼!
まだ知られていない怪魚が他にもいそうなウモッカタウンに想いを馳せた…

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2020年10月24日

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