あらすじ
【2026年 ジョイス・キャロル・オーツ賞 受賞】
◎間室道子さん(代官山 蔦屋書店)
とにかく「極寒の町」を読んでほしい!
ラストに押し寄せる胸の痛みは、マイナス六十度の町で呼吸し、
生きてる人々の愛と命を体感させる。
◎河出真美さん(梅田 蔦屋書店)
たった数十ページで、登場人物の数十年分の人生が
あなたの前に立ち現れてくる。
わたしの人生と似ても似つかないかれらの人生を覗いて、
それでもわたしは思っていた。
あなたの気持ちがわかる、あなたのことを知っている、と。
◎梅﨑実奈さん(紀伊國屋書店新宿本店)
エリカ・クラウスの物語が最高潮に輝く瞬間は、
常にラストシーンだ。
どんな悲劇が展開されようとも、単純な涙では終わらない。
この途方もない余韻は、圧倒的に詩である。
◎古屋美登里さん
わたしはこれまでさまざまな作家の作品を読んだり、
訳したりしてきたが、
これほど胸が震える小説に出会ったことはない。
*****
逃れようのない現実を前に、わたしも、あなたも、「だれか、助けて」と心の中で叫んでいる。
極寒の町を捨て、運命の男と共に出ていくのか。
愛する人が死を望む時、この手で殺せるのか。
赤の他人の子どもたちを、本当に救うのか──。
岐路に立つ12人の、それぞれの決断。
『いつかわたしに会いにきて』で熱烈な支持を集めたエリカ・クラウス、待望の最新短篇集。
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【目次】
日本の読者のみなさまへ
極寒の町
ピアノ
ダッジ通りの北側
ヘラジカを食べてくれ
だれか、わたしを助けて
バンコクにいると
立っている男
ユダヤ人
神を畏れるごとく我を畏れよ
あなたとなら一晩中こうしていられるけど、それって人生で最悪の夜になりそう
ブルー・ホール
心臓と大血管損傷
訳者あとがき
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
筆者の誠実な人柄や観察眼が伝わってくる前書きから始まる短編集。
「極寒の町」が素晴らしかった…厳しくも美しい自然と主人公の葛藤に胸が痛くなる。
この本だけでなく個人的に最近思うのが、「自分を救えるのは自分しかいない」ということ。
でもタイトルのように「だれか」に救いを求めてしまうし、場合によってはだれかを救いたいとも思ってしまう。
何度もこの堂々巡りをしてしまう。だからこそ私には読書が必要なんだろう。
Posted by ブクログ
全編よかった。ずっと曇り空だけど頑張って目を凝らせば光が差しているのが見える、的な感じ。陰鬱さの中にも確かな希望があって、だけど希望があるからって幸せになれるとは限らないよね、みたいなテンションで紡がれる十二編。
特に好きなのは「ヘラジカを食べてくれ」「神を畏れるがごとく我を畏れよ」「心臓と大血管の損傷」かなあ。
染みたのは「極寒の町」「だれか、わたしを助けて」「バンコクにいると」かなあ。
Posted by ブクログ
訳者の言葉、素晴らしい読書体験とは過言ではなかった。一つ目の話を読んだだけで、ここに登録するのを止められなかったので、書き残しておく。これから残り11篇もあると思うともう…
読み終わってしまった。12番目のお話までじっくりと味わい深い。再読必至、本棚の一等地に据えておくべき本でしょう。
Posted by ブクログ
好きな作家さんたちがオススメしていたので。
短編集だけど一編ずつがずっしりしてて、読後感も重く、次々とは読めない。
主人公たちの置かれた境遇からはとても遠くにいるのに、感情が揺さぶられ、なぜか深く共感できる。
『掃除婦のための手引き書』が頭をかすめたけど、私はあちらの作品は少し苦手だった。
翻訳者の方の言葉選びもすごいんだろうな。
前半が特にどれも良かった。ヘラジカ〜はとくに。
「ワイアットは酒を断って二十年生きてきた。男が自分の好きなように死んでいくことのどこが悪い?死に方くらいそいつに決めさせてやれよ。生き方の方は他人が決めてきたんだからよ。」
Posted by ブクログ
外国人作家の本はなかなか入ってこない作品も多いが、この本は内容のシビアさとは別で読みやすかった。短編集なのもよい。だが、それぞれの主人公が置かれている状況はいずれも厳しく日本で日常を送っていると知り得ない話。描かれている貧困、差別のレベルが突き抜けてるなと。底辺の生活をしてる人間の民度はキツイ。その中ででも人間の本能は生きていたいんだなぁと感じた。
Posted by ブクログ
確かにルシア・ベルリンの話に似ている
だけど、読後の衝撃はこっちの方が弱い
多分最後になんか希望があるんだ。
絶望的に八方ふさがりで孤独だったとしても
Posted by ブクログ
【だれか、わたしを助けて】
つらさや貧困や痛みがあるけれど最後には希望の光が見えるような余韻が残ります。『ピアノ』、『ヘラジカを食べてくれ』、『立っている男』が好みでした。