あらすじ
「帰って来たヨッパライ」「あの素晴しい愛をもう一度」「タイムマシンにおねがい」……ザ・フォーク・クルセダーズ、サディスティック・ミカ・バンドのリーダーとして一世風靡し数々の名曲を世に送り出した音楽家・加藤和彦。アーティストとしての活動にとどまらず作曲家、プロデューサーとしても時代を先駆ける存在であり続け日本の音楽シーンに計り知れない影響を与えた。その輝かしい軌跡と謎に迫る渾身の小説。
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Posted by ブクログ
本屋さんでこの表紙が目についた。何やらカッコいい男の人がギターを弾いている。
手に取ってみたら、加藤和彦さんのこれまでのことを書いたノンフィクションのようだ。
「帰って来たヨッパライ」「悲しくてやりきれない」「あの素晴しい愛をもう一度」……ザ・フォーク・クルセダーズ(フォークル)、そしてサディスティック・ミカ・バンドのリーダー。数々の名曲を世に送り出した音楽家・加藤和彦。オシャレなアーティストのイメージのある彼は『トノバン』と呼ばれ、日本の音楽シーンに多大なる影響を与えた。
なんと言ってもフォークルは、加藤和彦が雑誌「MEN'S CLUB」の読書欄で一緒にフォークをやってくれるメンバーを募集した際に、医大生の北山修が応募してきて結成されたというエピソード。
『帰って来たヨッパライ』での11PM出演、『イムジン河』のシングル発売差し止め、『悲しくてやりきれない』のサトウハチローさん作詞…ミカバンド結成と結婚と離婚…離婚後に憔悴した加藤和彦を吉田拓郎が慰めたというエピソードは初耳だったなあ。
それから次の奥様、作詞家の安井かずみさんとの出会い。それから安井さんががんに冒され、闘病の日々…別れ。
最後の章は、2009年に軽井沢のホテルで自死を選んだ氏の遺書などが書かれてある…享年62歳は若すぎるよね。
その死因は様々な憶測が飛び交い、鬱病だったことも書かれている。
『あの素晴らしい時代をもう一度』というタイトルは当然ながら名曲『あの素晴らしい愛をもう一度』を汲んでのものだ。加藤和彦の歩みを通して、音楽が新しい時代を切り開いていたあの頃…もう一度と願う気持ちはよくわかる。
加藤和彦さん、ゆっくりお眠りになってくださいね。素晴らしい曲を世に残していただきありがとうございました。