【感想・ネタバレ】黒猫の刹那あるいは卒論指導のレビュー

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シリーズを読んでる本。

面白かったけど、水の戯れに歌詞があったのかと思ってびっくりした。題辞のことをいってたのね。

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2018年10月06日

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 これだけは読んでなかったのを今更。付き人と黒猫の学部生時代の話なので、最新のラビリンスまで読んでいる身にとっては最初違和感。

1話「数奇のフモール」
 噂に聞いていた2人の出会いの物語にしていきなり付き人が危険な身にあっているではないですか!!唐草教授の件(薔薇参照)を知っているとますます叶わないんだよなあと思ってしまう。それもまた皮肉。

2話「水と船の戯れ」
 学生時代の自分に教えてあげたかったー!船の中に水は自分のことも少し重なるものがあって、なんだか分かるなあ。この辺りから黒猫のいつもの調子の片鱗が出てきて、お?ってなったり。

3話「複製は赤く色づく」
 遊歩の2話の前の話だけどこの辺りから付き人と黒猫の関係が固まりつつある。赤死病がコロナと重なる。

4話「追憶と追尾」
 またしても付き人を危険に晒したい森先生の癖が。。。ディストピアも似たようなテーマだったなと思いつつ、どこか重なるところがあった。

5話「象られた心臓」
 黒猫シリーズには珍しいダークな感じの話。黒猫のポーカーにはこっちもドキドキしたし、付き人が怒るのもそうだそうだ!!

6話「最後の一壜」
 自分も「アモンティリヤードの酒樽」の最後の一文は気になっていたのでその解釈はなるほど。水はある意味2話に回帰しますね。。。最後にサラッと黒猫がね。。。

エピローグで今まで謎だったことが少し分かって、このやろー黒猫!と思いつつ、やっぱ2人はなるべくしてなったんだなと改めて思った。また遊歩に戻りたい。

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2021年03月10日

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連作短編。時系列でいうと、黒猫と私が出会った頃の話。

このシリーズも3作目、かな?4?まぁなんにせよ回を重ねたことで、こなれてきた感はあるのかもしれない。というか、短編的なことの方が向いているということなのかもしれない。

長編は謎解きがどうしても「美学」の説明(ほとんどの読者はわからないから、じっくり説明しなきゃならん)に重きが置かれることになる。長編である分、ナゾもそれなり重いから。

だが、短編であれば、短編で扱うくらいのナゾを美学を通して語ることになるからか、比較的わかりやすかった気がする。巻末の対談によれば、シンプルさがでてきた(本人談)みたいなことが書かれていたが、そういうことなのかもしれない。

ただそれ以上にポオを知らなくてもなんとななるレベルでは解きほぐしてくれてはいるし、テクストを解釈をするということの雰囲気が、これまで読み重ねたことで、少しは「なるほど」と思えるくらいにはつかめているというのこともあるんだろう。

「私」は「心」であるという筆者の企みが、あぁこういうことが「美学」なんだろうとちょっと思った。

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2018年07月07日

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黒猫と付き人の出会いを描いた話(2人は大学4年生)。黒猫シリーズ第4弾となる連作短編集ですが、文庫本の刊行順の通り、1作目の『黒猫の遊歩あるいは美学講義』の後に読んでも問題なく読めます。
今回も面白かった。
付き人さんがかなり危ない目にあっていたことに驚きました。そして助けにきた黒猫の格好良いこと。黒猫さんの付き人さんへの分かりにくい想いが堪りません!

巻末の刊行記念インタビューも黒猫シリーズを読む上で良かったと思います。

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2018年03月23日

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黒猫と付人出会い編。
もともと巻き込まれ型な付人まさかの被害者化。相変わらず早い展開で読みやすく、ポオ他芸術作品の解釈や学術講義が程よく難解で面白い。独特の動機付けから起こる事件ばかりで端から謎解き放棄の姿勢で向き合うシリーズだったけど、今回は精神面でのおいてけぼり感も比較的少なかったような。
卒論の敷居に悩む付き人に与えられる「研究とは」、「論文とは」の助言は学生のころ読んでおきたかった・・・
もう一度、本気で学業してみたいと思わせる作品。
巻末の著者インタビューも含め、おもしろかったです。

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2015年04月06日

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黒猫シリーズ第4弾にして、エピソードゼロとなる「黒猫」と付き人である「私」の出会いを描く学生篇。

第1弾の頃に比べると肩の力が抜けて文体も論理展開もシンプルになったと巻末掲載のインタビュウで作者が言うように、昨日読んだ「黒猫の遊歩・・・」よりはわかりやすくて楽しめた。

それでも今回も、事件の謎解きよりも「黒猫」と「私」の関係性にドキドキ、やきもき。この二人、これからどんな関係性になっていくのか楽しみで仕方がない。
とはいえ作者自身は「相手と自分について深く考えながら、距離を調節するのが恋愛」と言っているから、これからもやきもきは続きそう。

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2019年05月25日

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黒猫シリーズ第4弾。黒猫と付き人、2人の出会った頃のエピソード。

既刊の「現在」より甘い雰囲気じゃないですか~。相変わらずのニヤニヤ展開ですけれども(笑)
モントレゾール君なんて、「付き人→黒猫じゃなくて、黒猫→付き人だったんじゃないの!?」と思ってしまう箇所が色々。

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2019年08月04日

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