あらすじ
15歳で、一生歩けなくなった。
「死のう」向かった東尋坊で少年が出逢ったものとは――
車いすのカウンセラーが伝える 大切な人の命を救うためにできること
心が折れたとき、この本を手にしてほしい
■目次
・――今、つらい思いをしているすべての人へ
・生きる喜びを伝えたい
・はじめに
・プロローグ みんな「助けて」が言えない
●第1章 心の感覚の麻痺と向き合う
・心の感覚の麻痺とは?
・地震で負った深い傷
・感覚を取り戻してもらうために
・近くて遠い1・5メートル
・解けた3年間の封印
・がまんした感情を吐き出すことで、道は開ける
・今も残る震災の傷跡
・人はみんな、必要とされたい
●第2章 出生のトラウマ(心的外傷)と向き合う
◆母親殺し
・「自分さえ生まれてこなければ……」という苦しみ
・誕生日は母親の命日
・お母さんはあなたに「ありがとう」と言っている
●第3章 私がいちばんの問題を抱えていた
・4歳で初めて身近に感じた「死」
・一家離散とひとり暮らし
・暴走族入りと親友の死
・お母ちゃんとの再会と交通事故
・「君は一生自分の足で歩けない」
・障害者の希望の星に
・両親との別れと新たな出会い
・突きつけられた厳しい社会の現実
●第4章 自殺未遂と再起
・突如出発した「迷惑をかける旅」
・初めて知った人のやさしさ
・こみあげた涙と「ありがとう」
・大人数での東尋坊到着
・「ありがとう」がつなげたやさしい人の輪
●第5章 私がカウンセラーになるまで
・それでも逃れられなかった死の恐怖
・私は疫病神なのか……
・カウンセリング相手の自殺、人殺し
・逃亡先での人生を変える出会い
・つかみかけた幸せを自ら手放した
・平さんの喝と救いの手
・教えてもらった「残された人の苦しみ」
・今までの苦しみは、人を助けられる喜びに変わった
・どんなことがあったって、幸せになれるよ
●第6章 命のカウンセリング
・カウンセラーの私ができること
◆一家心中
・残された人の苦しみ
・もうがんばらなくていい――
・生き残ったのには意味がある
・「人殺しの子」
・ようやく出たひと言と救い
◆子どもの事故死
・お母さんの苦しみは尋常じゃない
・言えなかった「ありがとう」
・女神に子どもを返すセラピー
・これからを歩んでいくために
●第7章 苦しむすべての人へ
・自殺は大切な人の人生を狂わせる
・心を開けば、相手もきっと助けてくれる
・「受け取る」ことを知ってほしい
・上手に受け取れれば、人生が変わるのだから
・おわりに
■著者 長谷川泰三
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Posted by ブクログ
今年の24時間テレビのドラマ
「車イスで僕は空を飛ぶ 」の原作(実話)本です。
事実は小説より奇なりとはいいますが
作者の壮絶な人生はドラマの比ではありませんでした。
作者の生い立ち、
交通事故で歩けなくなった転機
死にたいと思っている方専門の心理カウンセラーとして
取り組まれている息もつまるようなグループセラピーの様子が
綴られています。
今日は本の中から気になった言葉をピックアップします。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
●多くの方が「助けて」と言うことは、迷惑を
かけることだと思っています。
「助けて」と言う代わりに、
自分を責めたり感覚を麻痺させたりして、心のバランスを
崩していきます。
●喜怒哀楽は1つ抑えると、全部が機能しなくなります。
●「助けて」という言葉の裏側には、
「愛している」という意味が隠れています。
「助けて」とは、好きな人にしか言えないものだからです。
●人が人を変えることはできません。
●私(カウンセラー)が出来ることは、時間の短縮です。
あくまでその人がやろうとしていることのお手伝いに
すぎません。
●自殺は攻撃です。
●ひとりが自殺したとするとします。
本人は「生きて迷惑をかけるくらいなら
死んだほうがまし」と考えての行動かもしれません。
「近しい人が自殺した」というショックは、
少なくとも10人の人生が狂うでしょう。
●「助けて」は人と人をつなぐ接着剤になり、
その誠意に応えることが
本当の絆を作っていきます。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
あなたは泣けてますか?
助けてといえてますか?
Posted by ブクログ
24時間テレビでニノが演じる主人公が書いた本。
タイトルを知って、そく読みました。
4歳から一人暮らしって、3年生で自活って、
家なき子じゃないですか...そのほか色々壮絶です。
と先生の人生もさることながら、グループカウンセリングの例をいくつもあげられています。
命のカウンセリング。まさしくですね。
私の学んだカウンセリングとセラピーの違いをよくかみ締めました。
読んでいて強引な気もしますが、そうしないで帰した方が危険だなって事も分かる。色んな技法や能力をもっと学ばなくてはいけないし、経験しなくてはいけないと実感しました。
あっという間に読めるので、2回読んだ。
来週以降、仮りづらくなるだろうな。
ありがとうございました。
(H24.8 図)