【感想・ネタバレ】後ろ姿のない男 高田繁と日本野球の70年のレビュー

あらすじ

希代の野球人・高田繁、大いに語る
本書は、高田繁という稀代の野球人が歩んだ、昭和から令和までの半世紀を超える人生と組織論に迫る一冊である。
浪商の荒ぶる「ケンカ野球」、明治大学・島岡吉郎の“人間教育野球”、そして巨人V9での川上哲治の冷徹なる組織野球。高田は、昭和の野球が持つ根性・気迫と、組織としての論理・合理性、その両方を骨身に刻み込んできた。
現役引退後は、巨人二軍監督、日本ハム監督、ヤクルト監督と現場で指揮を執り、さらに北海道日本ハムファイターズ・横浜DeNAベイスターズではGMとして球団運営に携わるなど、現場とフロント、両面を知る野球人は、プロ野球史上でも数えるほどしかいない。
高田は現役時代ONの影に隠れ「クールガイ」と呼ばれた一方、インテリヤクザとも囁かれ、フィクサーにも喩えられる。チーム作りのためなら信念の下に誰が何を言おうと実行する。時にスカウトの意見を退け、人気選手を見限りもする。勝つためには嫌われ者になる覚悟が必要──高田は自らその役を引き受けた。
高田繁の激動の野球人生を描く本書には、単なる野球回想録に留まらず、現代の組織運営や人材育成に通じる知恵が詰まっている。
尾崎行雄、王貞治、長嶋茂雄、川上哲治、野村克也、大社義規、新庄剛志、ダルビッシュ有、今永昇太。昭和から令和までを貫く野球史と、名だたる選手・指導者・経営者との交錯から、勝つ組織・負ける組織の本質が浮かび上がる。
高田繁は、決して派手な名将でも大打者でもない。しかし、半世紀にわたってプロ野球の裏側と本質を見つめ、勝てる組織とは何かを追い続けた男である。

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Posted by ブクログ

高田繁の球歴イコールエンターテイメントとしての日本のプロ野球が劇的に変化した歴史に繋がる事が理解できた。球団経営とは異なる、「チーム作りの歴史」の生きた証言の数々。

チームの良し悪しは現場の監督よりも編成で決まる。監督が直接勝利に寄与できるのは多くて年に10試合ぐらい。でもその10試合を落とすか取るかでそのチームの年間の成績は全然違う、という言葉は重かった。

他にも興味深いところは沢山あったが、一番笑ったのは糸井嘉男が野手転向した際に、全然言うことを聞かない糸井に手を焼いたコーチが参考にしたのが「子犬のしつけ」と言う話には大笑いしてしまった。

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2026年09月01日

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