【感想・ネタバレ】フランス的思考 野生の思考者たちの系譜のレビュー

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Posted by ブクログ

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サド、フーリエ、ランボー、ブルトン、バタイユ、バルト。6人のフランス人を合理的、普遍的と定義されがちなフランス的な思考に相対する存在として紹介。6人に共通する思考は、「ボーダレス」「均一化」というような、区別や垣根のない世界。

タイトルから、フランス人特有の思考があるのかと想像していたが、それぞれが独自の考えを持っている。そのどれもが枠にはまらない、はまろうとしないという意味で共通しているのかなと感じた。

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2019年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 サディストの語源となったマルキ・ド・サドの思考はいっそ清々しいほどに悪人そのものだ。彼は自分の快楽の為に他者を傷つける。誰を犠牲にしても自分の幸福を優先する様は、どこの物語に出しても映えるだろう。被害者の方々には申し訳ないが、思考というものは片寄っていれば片寄っているほど見ている側はおもしろい。私はおもしろい彼サドを本作で好きになった。
 本作には思考が片寄りまくった人物しか出てこない。別に共感はできなくとも、おもしろいと感じる人物はきっといる。ぜひ探してみてほしい。

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2012年04月08日

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