あらすじ
【電子書籍版は、特別掌編「さとしはいつも」収録!】
監督デビュー20周年!本格書き下ろし小説
「誰でも一冊なら、自分の本が書けるんだって」
中井聡子、中学2年生。じりじりと迫りくる高校受験を薄目で見ながら、昼休みには屋上で友人たちと恋バナに花を咲かせ、放課後になれば、渋々入ったソフトボール部で嫌々ライトを守る(※ボールが飛んでくると逃げる)日々だ。
西田沙都子、35歳。韓国カルチャーと姪っ子をこよなく愛し、映画配給会社でしゃにむに働く。隠れた名作を世に広めたい! という初心はどこへやら、山積みの仕事に忙殺され、現実を知るうち、無難でより広くウケそうなコピーばかりひねり出すようになってしまった。
飯島里子、55歳。毎朝3人の息子のお弁当作りに精を出し、あっという間に20年が経った。三男の最後のお弁当の日、家族は誰もそのことに気が付かない。ふと顔を上げれば、読書好きだった学生時代に抱いていた小説家の夢もはるか遠くに。
塩辛への愛に初恋、不倫、家族。
彼女たちには、書かずにはいられない物語があった――。
☆ ☆ ☆
『南極料理人』『横道世之介』『子供はわかってあげない』など数々の名作を生み出してきた沖田修一監督がデビュー20周年の節目に贈る、初の本格書き下ろし小説!
忘れてしまった瑞々しい日々や葛藤、切なさ……。
すべてがここに詰まっています。
☆ ☆ ☆
映画『さとこはいつも』2026年9月18日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
有村架純
石田ひかり 姫野花春
黒田大輔 青木柚 細田佳央太
吉田羊 オダギリジョー 筒井道隆
監督・脚本 沖田修一
音楽 柴田聡子
主題歌 折坂悠太 「シミレ(feat.柴田聡子)」
製作幹事 アミューズクリエイティブスタジオ
配給 ハピネットファントム・スタジオ 制作プロダクション オフィス・シロウズ
(C)2026「さとこはいつも」製作委員会
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「初恋とネブライザー」
「おでんにはもってこいの日」
「小鳥と雪の本屋さん」
3話収録。
面白かったー!
中学2年生の聡子、35歳の沙都子、55歳の里子。
3人の「さとこ」が織りなす物語はとても愛おしい。
なかでも、中2の聡子が気になる男子と耳鼻科で隣り合い、ネブライザー(吸入器)を使う場面には思わず吹き出してしまう。
2話で沙都子の抱える思いに切なさを感じる一方で、3話では里子がインスタに投稿するコメント文に大爆笑。
ある出来事をきっかけに「書くこと」に目覚めた彼女たち。
その文章がどれも魅力的で、ずっと読んでいたかった。
Posted by ブクログ
自分が中学生の頃、女の子2人がうちに遊びに来た。うちの家、どうやって調べたのか?休み時間に外でサッカーしていると、女子が決まって窓から俺らを眺めていた。私は、女子の恋心なんて全く分かっていなかった。こんな淡い恋心の話作れないや。
子供が全て成長。この話は、よくありそう。小説書くという者は、少ないだろうが。
Posted by ブクログ
すごーく優しいお話、胸肉の唐揚げが食べたくなった
どの話も一筋の光というよりかは冬の晴れた日みたいに薄ぼんやりと漂うオレンジの光のようで、まぶしいというよりもあたたかかった
どのさとこもまっすぐで素敵
Posted by ブクログ
年代のちがう3人のさとこの物語。
どの「さとこ」の話も柔らかて、ときおりくすっと笑えて読んでいて楽しかった。
主婦のさとこの家族がとても可愛らしく、三男が何気に優しくて愛されててる家族なんだなーとにんまりしてしまった。
3人に共通しているのは、「書くこと」と「塩辛」。
それぞれ書くことによって、自分の気持ちを整えてる姿がよかった。
Posted by ブクログ
年代も、住む場所も異なる3人の”さとこ”が描かれるオムニバス。耳鼻科での初恋、塩辛への愛、不倫、家族 ― 彼女達がふとしたきっかけで綴る「彼女達の物語」を通して、一生懸命に日々を生きる姿が伝わり勇気づけられる。なかでも、14歳のさとこの書く文章がユニークで好きだった。
「誰でも、1冊なら自分の本が書ける」―その言葉に背中を押されて、何かを書いてみたくなった。
Posted by ブクログ
オーディブル。同級生に恋をする中学生のサトコ。長かった不倫関係を強制終了させられた青年期のサトコ。そして、三人の息子が巣立っていき、夫と二人の生活になった中年のサトコ。全員違う人物なのだけど、塩辛が好きだったり、耳鼻科でネブライザーの施術を受けたり、韓国アイドルにはまっていたり、プロフィールがすこーしだけ、かぶっている。文章を書いて、自分につっこみを入れるところも似ている。けれどそれはいってみれば、どこにでもいる、ごく普通の女の子。その、浮き沈みはあれど、たんたんとした生活。それが愛おしい。世之介の監督さんだものな。空気は近いものがある。