【感想・ネタバレ】軍事革命(RMA) 〈情報〉が戦争を変えるのレビュー

あらすじ

ナポレオンによって大兵力の殲滅戦が開始されてから、戦争は火力による殺傷と破壊を意味するようになった。これ以降、工業化時代の戦争は、双方が国力全体を消耗しあう形態となったのである。情報技術や精密誘導技術が極限まで発達したため軍の運用や編成・組織が劇的に変化しつつある今、もはやクラウゼヴィッツの唱えた消耗戦は主流ではなくなりつつある。これからの戦争はどうなるのかをシミュレートする。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
ナポレオンによって大兵力の殲滅戦が開始されてから、戦争は火力による殺傷と破壊を意味するようになった。
これ以降、工業化時代の戦争は、双方が国力全体を消耗しあう形態となったのである。
情報技術や精密誘導技術が驚異的に発達したため軍の運用や編成・組織が劇的に変化しつつある今、もはやクラウゼヴィッツの唱えた消耗戦は主流ではなくなりつつある。
これからの戦争はどうなるのかを、シミュレートする。

[ 目次 ]
序章 情報化社会の特質とその軍事的意義
第1章 軍事革命(RMA)とは何か
第2章 「消耗戦」から「麻痺戦」へ
第3章 情報戦と指揮・統制機能の無能化
第4章 「集中打撃」から「同時打撃」へ
第5章 攻撃と防御、どちらが有利か
第6章 情報型「軍事革命」と日本の防衛戦略
第7章 米国のRMA軍に挑戦する軍隊

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[ おすすめ度 ]

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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年03月29日

Posted by ブクログ

ゼミ文献

費用対効果の考えはないのかと思う。
最後の章の非対称戦における箇所に人にかかる費用がうんぬんという記述は一応あるにせよ、
総じてRMA化にかかるコスト計算という発想はなさそう。
公務員である軍人の書いたものだから仕方がないなどと言われないようにそのあたりへの考察を入れてほしい。

あと疑問に思ったのは2001年に出たという事の限界もあるのだろうが、
平和維持活動にRMA化した軍隊はどう貢献できるのかという観点もほしい。
この本では軍隊の活動の幅が広がっている事への視座はまるで欠けている。
長期にわたる安定を地域にもたらす事がRMA化した軍隊でできるのか?
軍事活動というよりは治安活動に近い働きを果たすことができるのか?
冷戦後から21世紀にわたり国際社会が直面している、していくであろう困難に対するアプローチを欠いている。

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2009年10月04日

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