【感想・ネタバレ】電気料金はなぜ上がるのかのレビュー

あらすじ

原発事故後に相次ぐ電気料金の値上げ。「原発が止まり、火力発電の燃料費が増えたから」。この説明は本当なのだろうか。隠された原発コスト、総括原価方式と地域独占の弊害、経産省と業界の不適切な関係などを一つずつ解き明かし、値上げの裏に潜む問題の本質に迫る。朝日新聞の大好評連載「教えて! 電気料金」を再構成し、大幅加筆。

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Posted by ブクログ

「原発が止まると火力発電に頼らざるを得ないため、燃料費がかさむ」というのがいつも決まって電気料金値上げの際にあげられる理由となっている。しかし、果たしてそれは本当だろうか? その疑問を解き明かすべく、朝日新聞が2012年5月から連載を開始した「教えて!電気料金」の取材をベースに、「総括原価方式」というコストがかさめばかさむほど利益が増える、理不尽かつ信じられないような電気料金の内訳が、丹念にレポートされている。電気料金の値上げに不満をお持ちの方は是非一読を。

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2014年10月22日

Posted by ブクログ

9/16、大阪に帰る新幹線の中で「定期点検のため一時的に原発稼動0基に」というニュースを見た。その時俺はAKGの10周年記念ライブの帰りで、新幹線の中でフューチャータイムズを読んでいた。
日本であれだけのことが起きたのに原発のことを全然知らない自分に腹が立った。情けなく思えた。
だから手始めに読みました。
知らないのは損じゃなくて罪です。

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2013年10月03日

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて購入。
ちょうど原発やエネルギー問題について知りたかったので。

原発問題に関しては、
「危険だから縮小orなくすべき」という主張と、「火力に比べて安いし、CO2排出も小さいから今後も続けるべき」というような主張があることくらいしか知らなかった私。
『原子力ムラ』は、実際の村(原発立地自治体あたり)がそんなふうに揶揄されているのかと思ってたくらい←


本書ではまず、安いとされる原子力発電が、実際は施設保守や事故時の賠償積立に多大なコストをかけていることを指摘。
電気料金に含まれる原発促進税や、電力会社間の不思議なお金の流れについても言及。

電気料金算出のための「総括原価方式」では、
燃料の輸入コストの高低に伴う燃料調整費は有名ですが、その他どんぶり勘定にも近い自己資本比率をもとにした事業報酬や、動いてない原発に対する維持・管理費までも含まれているよう。
こうしたものを含めて「原価」としており、政府に認可されさえすれば必ず収益をとれる構造になっていることが説明されています。
これではコストカットのための企業努力をする必要のない体質になってしまう、と主張。


その後は、電力会社のみならず、企業グループや経産省や政府の間の、原発や廃炉をめぐる思惑が説明されています。
著者が現役新聞記者なので、このあたりの調査の緻密さには舌を巻きます。

最後に、原発を乗り越えるための近年のHEMSなどの動きが紹介されています。


著者が新聞記者であるためか、新書を読んでいるというよりは、新聞記事を読んでいるようで、文章としての読みやすさは少し弱いかもしれません…。
しかし、原発政策を批判するにも肯定するにも、まずは正しい知識を持つことが必要なので、その入り口の本としては強く推薦できるかなと思います。

電力会社は地域独占企業ゆえに、我々は電気料金に対して結果の数字しか気にしていません。
しかしその内訳に何が含まれているのかを知ることは重要と感じました。

この本を読み終えて少しひっかかるところは、著者は「守られてきた電力会社の体質」と「原発政策」に対して強く否定的な立場であることが明らかなので、
CO2削減や、燃料枯渇の問題といった観点からの原発擁護の姿勢は1mmもない点。

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2013年09月12日

Posted by ブクログ

脱原発社会を構築するためには、この電力事業を独占事業から脱皮させなければいけないということがよくわかる。

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2013年09月10日

Posted by ブクログ

10/15 今まで電気料金や 原発について考えたこともなかった。知識がないところから読んでみると、そういう風になっているのかー、と学べた。

ただ馴染みがない分理解できなかったことも多いので、また読み直そう。

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2014年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の所属が所属だけに(?)意見が寄っている気もしますが本は作者の意思なので否定はしません。電気代の内訳を見てみると考えるものがある。知らないはある意味罪かも。電気代だけに限らない話で自分が払うお金の裏側は一度吟味してみる必要があるなと改めて思った。

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2013年10月29日

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