あらすじ
人気漫画家・鳥トマトの初小説集
「私には何もない。でも、漫画がある」
「絶対に埋められない穴を持った人にしか描けない漫画があるんだよ」
漫画家・鳥トマトによる小説×漫画ハイブリッド文学爆誕!
神様、僕は漫画に人生を捧げます。
お金もそんなにいりません。男も女も、大嫌いだから一生誰とも付き合えなくていいです。心が死んでるから幸せにもどうせなれないし、ならなくていいです。なので、僕が十年後も百年後も千年後も誰かに読まれる漫画が描けるようにしてください。僕の思う真実を漫画に閉じ込めて「永遠」にする力をください。
「漫画でイけ」
売れない漫画家のツグミは、人気作家・蛇川の紹介で「売れる漫画のロジック」を語る編集者・野分と出会う。彼に導かれ、漫画家として再起を賭けていくが……
「僕の血」
出版社のライツ部に勤めながら、漫画を描いている主人公・鳩山。原作者の凄まじい執念に翻弄される一方、編集者・半本との出会いによって創作人生が大きく揺さぶられていく。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
久しぶりに読んでいて気分が悪くなったというか、下手なグロ小説よりも想像するのをためらう感情なり描写が多くて体力を持っていかれた。おもしろかったけど。
個人的にはタイトル作より「僕の血」の方が好きで、これ私小説だったらどうしようと勝手にゾワゾワしながら一気に読んじゃった。「内側で泣く」ってたぶんマジで泣いた人にしか生み出せない表現なんだろうけど、そこまで吐くような思いをしてこなかった人にも感覚が伝わってくるのすげーー
スキローや正反対の名前が出てきたり、他にもぼかしつつあの作品だなーとわかる描写があったり、固有名詞でニュアンスを伝えてくる感じは麻布競馬場っぽかった。(令和元年の人生ゲームに比べると後味は若干マシ)