あらすじ
◆「生きる希望と勇気の書」教育評論家 尾木直樹(尾木ママ)推薦◆
小さな勇者が挑んだ、1000日間の記録。
「両親の病気」「一家心中未遂」「生活保護」「家事」「介護」「偏差値52」
――絶望から始まった奇跡の実話。
「美談ではありません。本当のことを書きました」
◆家族を諦めないために挑んだ、日本で最も過酷な合格体験記◆
高校3年生の10月。
僕は涙をこらえながら、手に持っていた教科書を強く握り締めました。
寝室の片隅で勉強していたら、
父が「勉強している場合じゃないだろ」と言って、
教科書を奪い取ろうとしたのです。
僕が家事をやらなかったことが原因でした。
東大受験を目前に控え、勉強に集中したかった僕は、
料理も洗濯も掃除もしなくなりました。
心の余裕がなくなって、家のことがどうでもよくなってしまったのです。
両親ともに精神疾患を抱え、不安定な状態だったので、
僕が家事をしなければ誰もする人がいない、という状況でした。
それなのに、僕が家族のことよりも勉強を優先したので、父は激怒したのです。
――「プロローグ」より抜粋
◆著者からのメッセージ
この本では、「努力をすれば東大に合格できる」ということを
伝えるつもりはありません。
努力できる環境だって、才能だって不平等です。
でも、ヤングケアラーだからといって、夢を諦める必要はありません。
逆境に置かれているすべての人へ、少しでも希望を届けられたら。
――そんな思いから、この本を執筆しました。
これは病気の家族を抱えて、生活保護世帯から東大に現役合格した実話です。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
文章量は少ないので、1時間くらいですぐ読めます。
が、その分量に収まりきらないドラマが、語りきれない一人の少年の人生が、青春が、この一冊には詰まってる。貧困と、ヤングケアラーとなってしまった家庭環境、よくぞここまでたどり着けたなあ、と淡白な文章なのに後半涙が勝手にこぼれました。
横浜翠嵐に最後1ヶ月で合格、そこから事件はありながらも東大に現役合格。
地頭がよくなければこれはない。でもやっぱり地頭だけではここまではこれない。
友達や先生、警察官と助けてくれる人たちとの巡り合わせはがあったこと、そして何より本人の努力がないとここまでは来れない。
だれでもが辿り着ける場所じゃないけど「諦めずにトライすると、辿り着けることもある」というのは何よりの応援。勇気をもらえました。
生活保護を受けていると、大学には行けないとか、彼だけでなく受験期にいろんなバックグラウンドで悩む子がいるとか、この先世の中に変わってほしいことも知れました。
読んでよかった!この先も頑張ってほしい。