あらすじ
高校三年生の松苗澄花は父の遺品である双眼鏡で、街を、人をのぞくことが趣味。レンズ越しに見ていた、いとこの暁生と恋仲になるが、なかなかうまく行かない。一方、暁生の双子の姉、千夏は二人のゆくえを見守るかに見えたが……。また子供の頃のように、無邪気に笑いあえる日が来ることを望みながら、三人は大人になってゆく。
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Posted by ブクログ
昔買ったのを読み返し。
京都の自然の中を舞台に、男の子と女の子の双子のいとこと共に成長してきた女の子。
思春期を迎えて、高校→進学?のタイミングで、
女の子は男の子に
男の子は男の子に
女の子は女の子に
苦しみながらも自分の性と折り合いをつけながら、つかず、離れず逞しく成長していく主人公たちの姿が、優しいタッチで描かれる青春ラブストーリー。
ありそうでなさそう。
なさそうでありそう。
男の子も女の子にも、入れ替わりながら感情移入してしまう。
作品を読む時の脳内シミュレーションが楽しい、厳しい、つまりワクワクドキドキできる作品でした。