【感想・ネタバレ】愛と絆と革命の花嫁 砂楼の花嫁4のレビュー

遠野春日

貴族階級が未だ君臨するザヴィアで軍部によるクーデターが発生!? 反逆者として国を追われ、祖父母から見捨てられていた秋成(あきなり)。けれど祖父母の身を案じた秋成は帰郷を決意!! 拘束される危険を承知で、極秘裏に祖国に向かう。心配するイズディハールは、秋成の固い決意を知り、覚悟の許に送り出して…!? 革命軍を率いるのは、理知的で力強い若きリーダー──秋成が目撃する祖国再生の鳴動!!

[ほこ · ★★★★★]

作者様への感謝しかない

1作目からほぼリアルタイムで読んでいる作品です。後書きで遠野先生がおっしゃっていたように、BLのジャンルも本当に様変わりしたように感じますが、それを差し置いてこちらの作品は本当に素晴らしいです。
3作目が出てからしばらく作品が出ませんでしたので、もう続きを書かれることはないのかもしれないと思っておりましたところ、このように新たな作品を読めましたことを本当に嬉しく思います。

さて、今回のお話は秋成の故郷が出てくるお話ですが、秋成自身のことや、秋成の特殊さとその性格がまた一段と昇華された素晴らしいものでした。
魅力的な人物達が織りなすストーリーに目が離せませんでした。
また、素敵な官能エピソードと冒険話のバランスが素晴らしく、続きが気になり、今回もまた一晩で読み切ってしまいました。

また、秋成の新たな物語にお目にかかれることを楽しみにお待ちしております。