【感想・ネタバレ】論語物語のレビュー

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Posted by ブクログ

斉藤孝の『読書する人だけがたどり着ける場所』から読みました。
『論語』を孔子と弟子の対話を「物語」として書いてあるため、とても読みやすかったです。28個の物語で構成されており、それらを個別で捉えることも、全体として捉えることもできる本でした。
 また、各物語の初めに書き下し文が書いてあり、物語の1小節を読んでからもう一度書き下し文を読むと、それがすらすらと読めました。

 個人的に最もグッと来たのは「一以て貫く」の物語でした。
 学びの語源は「真似る」というのは広く知られています。教えるとはただ言葉だけでなく、その礼や生活の全てを通して実行されている。そして、ただ師を「真似る」だけでは本当に「学んでいる」とは言えない。と私は結び付けました。
教師になったとき、子どもたちに何かを教える際、言葉、教科書、態度それら全てを使うこと、つまり「私」という人格の全てを用いて「真似」をし、子どもたちが自ら伸ばしたいと思うことや、私の真似をしたくないということを気付かせ、考えさせることがある種の使命だと考えました。
 誰もが知る聖人「孔子」、これまで読んだ本において、徳川家康、福沢諭吉。渋沢栄一も『論語』から学んでいました。
「孔子その人生において「奇蹟」が一切ないという点で私は西洋哲学よりも孔子の生き方を真似たい」と述べた渋沢栄一に大賛成です。

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2022年09月29日

Posted by ブクログ

FeBeのオーディオブックで聞きました。「論語」は倫理で勉強した程度の知識しかなかったですが、このように人間味があるとは意外でした。
孔子の考えの深さの印象深さもさることながら、弟子や諸侯の小人(俗人)っぷりに人間味を感じました。

孔子のそばで様々なことを聞いていても妬みや打算が出てしまったり、支配階級であっても孔子に対して恐れを感じて遠ざける、でも打算から近くに寄りたい、など。
孔子の考えは共感しきれなくても、周囲の小人っぷりには非常に共感できる。あー、こういう気持ちはよく分かる。私もこう感じるだろう!って。
その小人に共感した後に、孔子の言葉を聞くと頭が下がります。弟子だったら頭下がりっぱなしでクビが曲がっちゃったことでしょう。

また、言葉よりも実践を要求するのも印象的でした。
ビジネス書、啓発書を清涼飲料水のような感じで読んでいる私なんて、すぐクビです。

朗読版は声もしぶく非常に楽しめました。(※)些細な点で気になったのは、求道=きゅうどう、と読んでいたこと。キリスト教だと「きゅうどう」、仏教だと「ぐどう」、儒教だとどっちだ!?時代によって読みが違っているそうだけど「ぐどう」がしっくりくるかな。

書籍版も購入して文字でも味わいたいです。

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2010年10月31日

Posted by ブクログ

人生の教科書。わかりやすく書いてくれてる内容なのだろうけど、現代の本ばかり読んでいる私には難しいところがありました。

もっと論語の世界を知りたくなりました。

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2015年11月04日

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