【感想・ネタバレ】ざっくり分かるファイナンス~経営センスを磨くための財務~のレビュー

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投資家には株主と債権者の2種類いる、がメッセージ。

WACCは事業プロジェクトによって違う(全社画一ではない)
NPV

最適な資本構成を考えると、ベンチャーは、銀行からの借入を増やすべきではない(リスクを嫌って安定を好む資本だから)

人に勧められて読んだけど、自分で読んでもこれには辿り着けない

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2021年07月18日

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タイトルの通り「ざっくり」とファイナンスのことが分かる本。
基本的な内容を、丁寧に(あえて悪く言えばクドく)繰り返してくれるため、とても分かりやすい。2007年の本でやや古いため、安定した企業の一例として東電が出てきたりもするが、(当たり前ながら)ファイナンスの本質は色褪せることなく、本書でしっかりと学ぶことができる。

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2020年11月01日

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だいぶ前の本ですが、ファイナンスの教科書として多くの社会人のバイブル的存在と言えます。
240ページくらいしかないのですぐ読めますし、面白いのでどんどん進みます。
この本を高校生くらいに読んでいたら、色々な事象への考え方が変わっていただろうなと思えるくらい、簡単かつ充実した内容です。
多くのサラリーマンに読んで欲しいですし、楽しめること請け負いです。

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2020年10月28日

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会計とファイナンス(財務)の違いから始まり、ファイナンスの基礎知識を分かりやすく解説してくれています。例題で具体的なイメージを掴めるし、読み進めて行くと忘れてしまうようなことも繰り返し説明してくれる。財務経理部門の方以外にもお勧めです。

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2020年07月19日

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ファイナンスの基礎を身に付けるため、読みました。本書の内容を一言でいうと「ファイナンスとは、投資に関する意思決定、その投資に必要な資金調達に関する意思決定、運用して得たお金をどう配分するかという意思決定、に関わるもの」です。ファイナンスには限界があり、正解がないことを知ったうえで、使いこなせるようになりたいです。

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2020年06月08日

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ネタバレ

ファイナンスについてはある程度理解した状態で読んだため新たな発見は少なかったが、とにかく説明がわかりやすく、つまずきやすいところまで丁寧に理屈が解説されていて、すごく理解が深まった。バリュエーション、投資判断、資金調達のパートは特にわかりやすく、原理原則を教えてくれる書籍として手元に置いておきたいと思った。
あと、ファイナンスって面白いというポジティブな気持ちになった。これを機に応用編の本も読んでみたいと思う。

(自分がファイナンスを学んだ「コーポレート・ファイナンス実務の教科書」(松田千恵子著)に似ててわかりやすいと思ったら、著者の石野氏は松田氏の元職場の後輩だった)

特に学びになった点を以下に示す。
・経常利益は日本にしかない概念で、アメリカにも欧州にもない。経常利益は負債コストしか反映せず、株主資本コストを反映しないため、指標として意味がないと考えられているため(昔の日本は資金調達の大半を銀行融資で賄っていたため、経常利益が重視されていた)。
・ファイナンスとは投資判断・資金調達・配当政策の3つに意思決定に関わるもの。
・企業価値の向上が経営における至上命題であるならば、利益だけをいくら上げても意味がない。こういう時代だからこそ会計よりもファイナンスに力点が移っている。
・株主資本コストについて。株主資本コストは負債コストと違ってBSに現れないので意識されづらい。もし経営者が株主の期待を下回ったら、株主はその会社以上のリターンを探し、株を売ってしまうため、株価の下落という形で顕在化する。これが「コスト」である。
・株主の期待収益率は、全く同じ事業だとしてもその企業のリスク見合いで変化する。つまりリスクが高いと資本コスト(=WACC)は上昇し、企業価値が下がる。ゆえに経営者は株主のその会社に対するリスク認識を下げることが仕事。そのために用いているのがIR。IRは決して会社の広告宣伝のためにあるわけではない(でもそれに気づいている人は少ない)
・買掛金は一見無利子負債のように見えるが、販売側には運転資金が増えることによる資本コストの上昇(=運転資金確保のためにお金を借りる等)が発生するため、その分を販売価格に転嫁するインセンティブが働く。ゆえに見えないだけで有利子負債である(しかもその内訳がわからない分厄介)
・ROIC(Return on Investment capital)=投下資本利益率。投下資本とは有利子負債+株主資本。WACC以上のROICを上げることが企業の至上命題(定義より自明)。ROICとWACCの差をEVAスプレッドという。ゆえにこれがプラスでないといけないし、投資の際にはこの視点を忘れてはならない。
・売上債権と在庫を圧縮しなければならないのは、これに応じた運転資金を用意しなければならず、そのための資本コストがかかってしまうから。
・PJTに投資するということは、PJTが将来生み出すであろうFCFを購入することと同義である。
・資金調達配分の最適化は簡単にはできない。実務上は同業他社の資本構成を参考にしたり、格付け機関の意見を参考にする必要がある。
・日本には「負債を減らすのはいいことだ」という風潮が強すぎる。インフラ企業などCFのばらつきが低い企業は負債を増やしてWACCを減らした方がいいわけだが、現状そうはなっていない。
・格付けは単に「債権者の立場」から企業の債務償還能力を分析判断しているものに過ぎない。ゆえに、成長性に乏しくても資本効率が悪くても、自己資本比率が高いなどその時の財務状況が健全でありさえすれば高くなってしまう。これに対しIBMのトレジャラー、ジェフリー・サークスは以下のように述べている。めちゃめちゃ示唆的。

「トリプルAは非常に安定的な産業のものだ。また、トリプルAを取るためには、250億ドル(2兆5000億円)の手元現金を持たなくてはならない。それだけの手元資金を持つコストと、トリプルAをもらうメリットは見合わない」
「現在は安全をみて少し多めの資金を手元に置いているが、それでも60億~80億ドル程度だ。200億ドルくらいあると何に使うんだ、株主に返すべきだ、という要求が出る」「(最低限維持したい格付けについては)現在のシングルA。使っている資本のトータルコストは、株主資本よりもコストが安い負債を多く利用するトリプルBのときに一番低い状態になると思う。だが、トリプルBは買収や自社株買いなど、急でまとまった資金需要への対応力が極めて乏しい財政状態だ。シングルAなら負債もある程度利用できるし、買収などに柔軟な対応も可能だ」
・配当するとその分現金が減り、企業価値が下がる。配当するということはNPVが0より高くなる投資案件がないということ(いい投資案件があるならば、配当しないで投資した方が株主のためになる)。
・自社株買いは、配当と同じくいい投資案件がないことを示すと同時に、経営陣が自社株を割安と考えているというシグナルにもなる。

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2020年04月19日

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ファイナンス=キャッシュの流れ、財務
アカウンティング=利益と資産、会計
両者の違いとは?新しい学びが多かった、いずれ再読したいもの。

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2020年03月15日

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コーポレートファイナンスをざっくりと理解するのに
非常に良い。専門家になるわけでないなら、
この一冊だけでも十分かと。

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2020年03月11日

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ネタバレ

薄い本なのに内容はぎっしり詰まってる感じ


◎会計は過去の利益、ファイナンスは現在から未来のキャッシュを扱う

◎財務会計 = 社外向け
 管理会計 = 社内向け

◎コーポレートファイナンスの3つの役割
 1.投資の決定
 2.資金調達
 3.配当政策

◎資本コスト
 企業が債権者や株主に支払う下記のコスト
 株主資本コスト
 株主が求めるリターン
 負債コスト
 債権者が求めるリターン
 
◎債権者より株主の方が求めるリターンが大きい
債権者は契約内の利息をもらうだけ
株主は企業の成績によって配当金が変わる

◎wacc
 株主資本コストと負債コストの加重平均
 waccは低い方がいい
 高い=投資家の期待収益率が高い(リスクが高い)

◎ROIC(投下資本利益率)
税引後営業利益÷(有利子負債+株主資本)
投資した資本に対してどれだけのリターンが得られるか
 企業の利回り

◎wacc以上のROICが求められる
 ROIC-wacc=EVAスプレッド
 これを拡大することが企業の使命

◎運転資金が増える=キャッシュが減る=企業の価値が下がる


◎現在価値 〉将来価値

◎NPV法
100円のにんじんに対して、100円以上の価値があるか
 ある事業がNPV 〉0 だったら投資すべき

◎IRR
NPV=0 のときの内部収益率
 waccよりIRRが高ければ投資すべき

◎格付けは高すぎてもだめ
 その分配当しろー!ってなっちゃうから

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2020年02月10日

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学生時代の講義で使う教科書として昔購入。
はっきり言って、当時は何がなんだか理解できず、最終試験のために丸暗記しただけで終わってしまってた。

負債コストと株主コストの考え、WACC、NPV等の用語解説等非常に分かりやすくて頭のもやもやがスッキリした。当時の自分はただの勉強としてしか考えてなくて、今の方が投資意欲があるので実感として捉えることができたからかな。

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2020年01月26日

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経営者の使命は、EVAスプレッドをプラスにする、そしてさらに拡大させると論じられていました。今までは戦略や利益ばかり気にしていましたが、ファイナンス的知見がなければ誤った方向へ導きかねないと反省。

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2021年11月13日

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ネタバレ

とても分かりやすく書かれているので、初めてファイナンスに触れる人におすすめ!

企業価値は誰の視点で見るかによって変わるって、言われてみれば当たり前なんだけど、あまり意識したことがなかったな。
仕事ではM&Aをする側としてしかバリュエーションしてないからなぁ。

広く浅く書かれているので、入門書としては最適です、本当に。

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2024年01月15日

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コーポレートファイナンスの優良な入門本。入門的な内容とはいえ概念・考え方としては必要十分。きちんと理解できれば有効な武器になる。

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2023年10月13日

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本当にビギナーには少し読むのに苦労するかも。

知識ゼロの僕が、なんとなくの流れ、ファイナンスというものを学ぶ上で大切なことを理解できるまでにはなりました。

ただ細かい部分は正直端折ったところもあります。
何度も周回する、もしくは他で補完しながら読むことをおすすめします。

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2023年09月06日

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タイトルの通りファイナンスをざっくり説明してあり、初学者には分かり易い。この本を起点にファイナンスを学び、理解がスタックした時に基本を学び直すのにも手元に置いておきたい一冊。

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2022年10月09日

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とにかく仕事で扱うことになった財務について全体感を知りたくて購入。
【ザッと内容】
タイトル通り、企業活動する上でのファイナンスについてポイントを噛み砕いて説明された一冊。

【こんな人にオススメ】
・投資関連の仕事初心者

【感想】
わかりやすかった!
特に割引率、NPV、IRRは過去いくつかの参考書で概念は分かっていたけど、あんまり腹落ちできておらず、つまりこういうことだよねって他人に言えてない状態であることを放置していたけど、それらの消化率が上がった。
初心者には財務三表一体理解法と並んで是非手に取って頂きたい一冊。

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2021年12月30日

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投資判断ツールとして WACC、ROIC、、、。
これまで聞きかじってきた指標だったが、改めて頭の整理になった。

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2021年03月31日

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企業財務の本。株主と債権者の目的の違い、IRのミッションはWACC(資本コスト)の最小化でありその為には透明性による期待調整が鍵であること、等。株式上場済みの大企業の財務担当者向けと言う感じで、タイトルからそれが分からなかったのがマイナス点(自分の読み取り力が低い所為もある)。

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2021年03月22日

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ネタバレ

簡潔にファイナンスに関する重要概念を説明してくれているので、理解がしやすかった。特にこの領域は、専門用語などが多く、頭が混乱しそうになるが、本書に書いてあるような原理原則、シンプルな構造を頭に入れておくことで、柔軟な対処が可能になるように感じた。特に負債コスト、株主資本コスト、CAPM、WACCなどの用語の関係性が分からなくなった時には立ち返って読むべし。

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2021年02月21日

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会計とは、利益に焦点を当てたもの、ファイナンスとはキャッシュに焦点を当てたもの
中小企業診断士の財務を勉強する前に読むとすごく良い。分かりやすい。

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2021年02月17日

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タイトル通りファイナンスについてざっくり解説してくれている本。ファイナンス入門書について読んだ直後であったため、かなりいい復習になった。

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2021年01月29日

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ファイナンスの大まかな内容を掴める本。ただ、ファイナンスが全く初見の人は何度か読んだ方が良い。原理の部分が見えてくる。

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2020年12月23日

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これは良かった。
何がいいかと言うと、「わからないから勉強したいけど、でもやっぱりよくわからんから…」という層でもわかるように、敷居をめちゃくちゃに下げてくれているところ。

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2020年08月22日

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基本的なファイナンス知識のインプットができます!

ただ、身に付けるには手を動かさないと難しそうです。

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2020年08月09日

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ネタバレ

ファイナンスについての基本的事項が、初心者でも容易に理解できるよう解説されている。
財務に関して知見のない方が、最初に読む1冊として手に取るといいと思う。

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2020年01月04日

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ファイナンス理論がざっくりわかる
ファイナンスに関して、知らなすぎるため購入
・キャッシュの大切さ
・お金の現在価値は高くなる
・リスクとリターン
などファイナンスに関する基本を理解できた。
お金を理解することは、経営においてかなり重要な事だと感じた。

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2023年12月26日

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【299冊目】たしかにざっくりと書いてあって、入門書としてはちょうど良い感じ。初学者の私が読んだ印象だと、世の経営者は資産・運用サイドの成績にばかり注目しており、負債等・調達サイドに注意がおろそかになっているというのが筆者の危機感のよう。そのため、財務=ファイナンスを勉強する必要があるとのこと。

CAPM理論やβぐらいまでは理解できたが、第3章の割引率のあたりから怪しくなり、第4章のフリーキャッシュフローによる企業価値計算でこんがらがり始め、第5章投資の判断基準のNPV(Net Present Value)法・IRR(Internal Rate of Return)法で完全にリタイアしました……泣

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2022年02月21日

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本書タイトルの『ざっくり分かるファイナンス』がまさにその通り。ざっくり分かります。今まで食わず嫌いしていた資本構成の最適化における各種指標の算出方法が、ざっくりイメージできた。何度か読み返せば腑に落ちてくるでしょう。負債と資本のバランスを導くのは難しい。何しろ難しい用語や計算式にて成り立つ。そういったものの構成や考え方、計算式をざっくり・わかりやすく・まとめられているので、企業の資金調達に関わる部署の方でイチから勉強したい場合は本書がおすすめです。

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2021年01月30日

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「読書を仕事につなげる技術」で超基本の6冊として紹介されたうちの1冊。ファイナンスで扱う具体的な計算には立ち入らずに、考え方、思想の紹介を行う本。
自分自身は細かいことはいろいろ知識として持っているが、本当に大事な部分は何かを再確認できた。
・ファイナンスは投資、資金調達、配当政策にかかる意思決定にかかわるものであり、その目的は企業価値の最大化にある
・IRの役割はWACCを下げること、そのためには適切な情報を適時に開示すること
・投資の判断基準、NPV、IRR
・最適な資本構成、格付とWACCの関係

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2020年02月02日

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「アカウンティング(会計)は過去の利益を扱うのに対して、ファイナンス(財務)は未来の現金を扱う」という記述からして、恥ずかしながら目から鱗でした。

企業の存続を左右するのは、利益ではなく現金であり、キャッシュフローをみればその企業の多くのことがわかります。あらゆるビジネスパーソンが理解すべき基本事項が記載された本であり、何度も読み知識を定着させたいと思います。

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2020年01月03日

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