あらすじ
いま人は何を考え、どう生きればいいのか。・「勇」――いかにして肚を錬磨するか・「仁」――人の上に立つ条件とは何か・「礼」――人とともに喜び、人とともに泣けるか・「誠」――なぜ「武士に二言はない」のか・「名誉」――苦痛と試練に耐えるために 本書は、強靱な精神力を生んだ武士道の本質を見事に解き明かしている。武士は何を学び、どう己を磨いたか。日本人の精神の基盤がここにある。英文で書かれ、欧米人に大反響を巻き起こした最高の名著が、新装版で登場!
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Posted by ブクログ
武士道は中学生の頃に一度読んだがよく理解できなかった。
ので、十数年ぶりに再読するためにこちらを購入した。
非常に読みやすく、今回はとりあえず理解できた(はず)。
武士道はすばらしく美しい構造を持っているが、
これを現代で貫こうとするのはやはり困難である。
単純で稚拙な感想かもしれないけど、
むしろせっかく現代を生きているのだから
西洋的思考とこの武士道感覚をうまく混ぜ合わせ、
それを自身の言動に反映させたいと思った。
個人的には「礼」についての記述が好きだった。
「礼儀は慈愛と謙遜という動機から生じ、他人の感情に対する優しい気持ちによってものごとを行うので、いつも優美な感受性として表われる。礼の必要条件とは、泣いている人とともに泣き、喜びにある人とともに喜ぶことである。」
そして、これに伴う炎天下での会話のエピソードは最も好きなところだ。