あらすじ
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中野重治が亡くなって三十年が過ぎた。「中野が生きていたら、何と言っただろう」さまざまな出来事が起きるたびに、多くの人がそう思う。戦後も六十年以上を経過し、戦後民主主義も反戦平和も大きな変質を余儀なくされている現在、改めて中野の声に耳をかたむけたい。中野重治は戦後の日本をどのように生きたか。その作品をたどることにより、戦後日本を問い直す。
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Posted by ブクログ
戦後の芸術運動、文学活動まで丁寧に描かれている労作だと思うが、中野重治の山場は、やはり転向をめぐる態度という1940年代の姿と作品なんだということを、改めて感じた。政治による文学の価値づけという、今となっては古色蒼然たる芸術論をめぐるあたりは、ただただ、もういいという感じだった。
それにしても「村の家」の問題が、むしろ、今、リアルに再浮上していると感じてしまうのは、読者であるぼくの年のせいだろうか、社会の実相ということなのだろうか。
「戦後」と「現代」のギャップ、そのあたりの問題意識が竹内さんにあるのかどうか、ぼくには読み切れなかった。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
中野重治が亡くなって三十年が過ぎた。
「中野が生きていたら、何と言っただろう」さまざまな出来事が起きるたびに、多くの人がそう思う。
戦後も六十年以上を経過し、戦後民主主義も反戦平和も大きな変質を余儀なくされている現在、改めて中野の声に耳をかたむけたい。
中野重治は戦後の日本をどのように生きたか。
その作品をたどることにより、戦後日本を問い直す。
[ 目次 ]
序 反戦平和思想の文学者として
第1章 日本国憲法と天皇制
第2章 戦後文化運動のなかで
第3章 占領という現実
第4章 朝鮮戦争とサークル運動
第5章 中国の旅
第6章 戦後の転換点
第7章 一九七〇年代の思想
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