【感想・ネタバレ】戦後日本、中野重治という良心のレビュー

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Posted by ブクログ

 戦後の芸術運動、文学活動まで丁寧に描かれている労作だと思うが、中野重治の山場は、やはり転向をめぐる態度という1940年代の姿と作品なんだということを、改めて感じた。政治による文学の価値づけという、今となっては古色蒼然たる芸術論をめぐるあたりは、ただただ、もういいという感じだった。
 それにしても「村の家」の問題が、むしろ、今、リアルに再浮上していると感じてしまうのは、読者であるぼくの年のせいだろうか、社会の実相ということなのだろうか。
 「戦後」と「現代」のギャップ、そのあたりの問題意識が竹内さんにあるのかどうか、ぼくには読み切れなかった。

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2019年04月03日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
中野重治が亡くなって三十年が過ぎた。
「中野が生きていたら、何と言っただろう」さまざまな出来事が起きるたびに、多くの人がそう思う。
戦後も六十年以上を経過し、戦後民主主義も反戦平和も大きな変質を余儀なくされている現在、改めて中野の声に耳をかたむけたい。
中野重治は戦後の日本をどのように生きたか。
その作品をたどることにより、戦後日本を問い直す。

[ 目次 ]
序 反戦平和思想の文学者として
第1章 日本国憲法と天皇制
第2章 戦後文化運動のなかで
第3章 占領という現実
第4章 朝鮮戦争とサークル運動
第5章 中国の旅
第6章 戦後の転換点
第7章 一九七〇年代の思想

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年05月29日

Posted by ブクログ

常に自分のなかに「毒」を持ち続けていた中野重治。
中野の著作に直接あたって読むと感じるところはもっと多かったかも。
著者のひたすら中野を称える姿勢が少し気になった。

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2009年10月23日

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