【感想・ネタバレ】みずは無間のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

面白い!
ほぼ独り言で思索的な話なのに、ここまで引き込まれるとは。
あてもなく何千年も一人でいればそんなもんかもなあ、と思う。

みずはの記憶がうっすらと哀愁を添えていて、切ない。

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2014年01月18日

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ネタバレ

人格をコピーしたAIを搭載した宇宙探査機が宇宙を旅する話。
序盤は暇つぶしに自己改造したり、人工知性体を作ったりする話。そんなミニエピソードが続くのと思いきや、元人格と依存症の恋人の「飢餓」を軸に、宇宙規模の崩壊が始まる。
技術レベルや、話の規模がどんどんインフレしていく様子と、元人格の話がうまく組み合わさるところが良い。

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2015年12月21日

Posted by ブクログ

AIが人格を与えられ宇宙探索するが、人間の頃の記憶、過食症の恋人「みずは」に悩まされる。
SFだけどホラーのようなストーリー。特にDという生命を生み出しコントロールしたり、AIである自分をコピーして分裂したりとなかなか怖い。
後半はテンポアップし過去が次々と発覚していき、オチも面白かった。

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2014年02月16日

Posted by ブクログ

探査船に積まれたAIが、自身が人間だった頃の過食症の恋人の幻影に悩まされながら、数万年に渡り宇宙を漂うお話。他愛のない日常の記憶とハードSFな展開が交錯する様は、一人セカイ系とでも言えましょうか。システム用語や量子論的概念が何の注釈も無しに乱れ飛ぶあたり読む人を選びますが、一人称の軽妙な語り口はラノベのような敷居の低さがあり、引き込まれます。
また、主人公がヒマつぶしと称して繰り出すあれやこれやはAIや探査機の概念をとっくに凌駕していて、「そんなことやっちゃうんかい」と、翻弄されつつもツッコミを入れながら読んでしまいました。
妙な感慨深さと切なさと恐怖の入り混じった読後感は、さながら良質のホラーのようです。

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2014年01月10日

Posted by ブクログ

作者の理知と(片寄らない)現代的センスが現れた文章がとても好きだ。物語としては、ただただ逃避し続ける主人公という、そこにさらに大きな構造を求めるのは良くないことなのか。
「皆勤の徒」に次いで今年読んだなかで面白かったSF。年末は良いSFを読めた。

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2014年01月04日

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SF。
無人探査機にコピーされた人間、雨野透の人格が主人公。
可愛らしい表紙から軽めのSFかと思っていたら、なかなかにハードなSFだった。表紙の女性、少し細すぎなのでは…?
大きく盛り上がるシーンはなかったように思うが、一冊を通して、スケールが大きく、奇抜な展開が続く。
とにかく変わった読後感の作品でした。

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2017年07月23日

Posted by ブクログ

ハヤカワSFコンテスト第1回受賞作。

円城氏の「バナナ剥きには最適の日々」に出てくる人工衛星のAIのモデルが過食症の彼女を抱えた研究者だったら、こうなるのかもしれない。というのが初めて読んだ感想。

結局、落ちはよくわからん。
SF的な用語は考証不足かもしれず。なんか違和感がちょこちょこありました

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2015年05月06日

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無人探査機に搭載されたAI-雨野透。退屈な日々。思い出す-地球に残した彼女「みずは」。彼女はひたすら求める。食、愛、優しさ。

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2015年01月16日

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ベースはゴリゴリのSFなのに、その一方で主人公の語る学生時代、過食症で依存症の低身長ぽっちゃりメンヘラ彼女との恋愛の記憶が生々しいし痛々しい、なんとも不思議な食感のSF小説でした。表紙がスイーツな宇宙でかわゆかった。宇宙と個人の精神の質量は果てしないのかなぁ、などと思いました。

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2014年05月22日

Posted by ブクログ

「それはあなたです」
みずはの「飢え」を一歩退き、醒めた眼で見ていた筈の透は永い時の中で彼女の記憶に蝕まれ、いつしか雨野徹は単なるみずはの共鳴器に成り果てる。これがストーカー小説だというのは適切だろう。ハードSFかと言うと、色々な小道具について擬合理的な説明がついているとは言い難いが。永遠を生きる知性は果たしてまともな精神を保っていられるのか、その問いかけに空恐ろしい解を提示している物語。

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2014年01月29日

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