あらすじ
新宿区百人町の探偵・氷川凜(ひかわりん)。彼女のもとに、やくざに追われる女子高生が逃げ込んできた。兄の隼斗が暴力団事務所に火を放つ現場に居合わせ、その罪を着せられているという。隼斗は行方不明のまま。凜は幼なじみの元マル暴刑事・赤峰重樹(あかみねしげき)を呼び出すが、時を同じくして、河川で男性の頭部のみが見つかる連続死体遺棄事件が発生する。被害者たちの下唇の裏にはひし形の刺青が入っていた。
消えた隼人を追う凜と、猟奇殺人を追う赤峰。交わるはずのない事件は、やがて東京の裏社会を二分する巨大な抗争へと繋がっていく。絶体絶命の危機の中、幼なじみの二人が己の流儀を貫く。東京を舞台に放たれる、傑作ハードボイルド!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
メフィスト賞6連発の、3発目。
結構読ませる展開でした。
良く言えばオマージュ、悪く言えばデジャヴのような部分も見られますね(まぁそれはしょうがないのですが)。
クライマックスのドンパチシーンは、「毒猿」(「新宿鮫」(作·大沢在昌)の2作目)のようでしたが、毒猿のin新宿御苑は兎も角、今作のin井の頭公園は近所迷惑この上無い
Posted by ブクログ
どんどん話が進み、絶え間ない。
一行も見逃すことが出来ないほど、面白いし内容も濃い。想像を超えるシーンの連続で非常に読み応え抜群だった。すばらしい!
Posted by ブクログ
探偵を営む凜のもとに、高校生のカップルが訪ねてくる。やくざに追われている彼女を助けてほしいという依頼、その原因は彼女の兄が暴力団事務所に放火したせいだという。凜は幼馴染で刑事の赤峰にも協力を要請するが、事態は彼の捜査する連続殺人にも関連するようだった。スピーディでスリリング、アクション満載のミステリです。
初っ端から謎が盛りだくさんです。瀬菜の兄・隼人は何をしようとしているのか、凄惨な連続殺人の背景には何があるのか、そして中国の農村で過酷な生活を送る少年の物語。これらすべてが徐々に繋がり全体図が見えてくると、暴力団の勢力争いなどの構造もあって、物語の緊迫感に拍車がかかります。凜と赤峰に次々襲い掛かる危機、そしてそれを迎え撃つ彼らのカッコよさがとにかく魅力的でわくわくします。まあ一応主役だし大丈夫かな、という安心感もあるし。
事件のもととなった悲劇、復讐劇からさらに生まれた凄惨すぎる復讐と真相が衝撃的でした。そしてラスト、赤峰が犯人に向けた言葉があまりにカッコいいし、そして切なくて印象に残ります。この二人の活躍、また読みたいなあ。
Posted by ブクログ
在嶋満さんの『逆鱗』を読んだ。主要な人物の関係がなかなか頭のなかで整理されずに難渋したが、最後までしっかり楽しめた。アクションシーンをスピード感を落とさずに文字だけで伝えるのはとても難しいと思うのだけれど、その辺りもクリアしていて満足度が高い。それだけに著者の年齢に驚いた。凄い!