【感想・ネタバレ】サンデルの政治哲学のレビュー

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「ハーバード白熱教室」や「これからの正義の話をしよう」で有名な、マイケル・サンデル教授の著書を紹介しながら彼の思想を解説しています。氏の考えを知る切っ掛けになると思います。

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2011年09月01日

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 『これからの「正義」の話をしよう』やNHKの「白熱教室」で一躍脚光を浴びたマイケル・サンデル教授。本著書は、そのサンデルの全著作を解説し、サンデル自身の思想的立場を明らかにした著書だと言えます。
 非常にディープな内容で、『これからの「正義」の話をしよう』などを読み、より哲学に対して造詣を深めたいという方には向いていますが、初めて哲学本を読む方には難しいかも知れません。
 それくらいボリュームがあって、ハードカバーの専門書として出版されても良い"濃さ"だったと思います(あえての新書での出版だったのでしょうが)。

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2012年01月18日

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• 現在進行形である政治経済の問題を議論する際には、どうしても実例を取り上げて論じる必要が出てくる。(21)
• 具体例だけ論ずるのではなく、必ず抽象的な原理・原則と関連させて議論を進めるのも大きな特徴だ。実例だけでは哲学にならないし、他方、抽象的な原理・原則だけ検討しても机上の空論に陥りやすく、多くの人たちを惹きつける魅力に欠けてしまう。印象的でリアリティあふれる具体例と、原理・原則との絶え間ない往復運動が、前述した弁証法的な方法であり、彼の政治哲学の重要な特徴のひとつである(21-2)
• 学問の原点回帰(26)
哲学の原点は、ソクラテスと登場人物との生き生きとした対話にある
• なぜ日本では政治哲学が導入されなかったのか(31)
多くの学問が導入された明治時代には、政治哲学を研究すると、すぐに主権とか天皇制の問題などに触れてしまうので、その危険を避けた
• 現代の主流派経済学の基礎にあるのは、「喜び」ないし「快楽」を「効用(utility)」とする功利主義(utilitarianism)の考え方である。(46)
• 功利主義的発想が端的に現れてくるのが、経済指標のGNPを至上視する見方である。お金を持っていることが喜びないし快楽と連動していると考えれば、喜びや快楽の合計は、GNPという指標に表れることになり、GNPの成長が社会の幸福の増大ということになる。ここから、「経済成長を最も大きくすることが政治の目的である」という考え方が現れることになる。(46)

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2021年03月05日

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