【感想・ネタバレ】完璧アルファの溺愛夫は、初心なオメガを愛しすぎている ~ひみつの巣作り計画中~のレビュー

あらすじ

ある日突然オメガに変性してしまった、元アルファの慧(けい)。ヒートになっていたところを、かつてのライバルだった颯(はやて)に助けられ、そのまま彼と番になり、結婚までしてしまった。中高生時代によく競い合っていたけれど、夫になった颯は、あの頃とは違って慧に優しく、甘く蕩けるような愛をくれる。慧は颯との新婚生活をとても幸せに過ごしていたけれど、ある日ふと思った。――運命の番だから、相手のことを好きって思いこんじゃってる……? でもそれは嫌だった。ちゃんと颯と恋をし合って、しっかり気持ちを積み上げた本当の夫夫(ふうふ)になりたい! そうして慧は颯にちゃんと恋をしてもらうべく、とある作戦を始める! 新婚夫夫のあまあまオメガバースBL、ついに書籍化!! ※電子版は単行本をもとに編集しています

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Posted by ブクログ

「オレと、結婚してくれて、ありがとう、慧」

〝I'm sure it was decided the moment we met that we would be united like this.〟

Eros度★★★★★

おやおや。これは「運命の番」という王道オメガバースでありながら、その先にある「本当の恋」を丁寧に描いた、とても贅沢な一冊でした。

ライバルだった二人が思いもよらない形で人生を共にすることになりますが、本作が描くのは運命に身を委ねる物語ではありません。むしろ、運命だからこそ生まれる戸惑いや不安、そして「この想いは本物なのだろうか」と自分自身へ問いかけ続ける慧の繊細な心の動きに強く惹き込まれました。幸せなはずなのに、どこか引っかかる。その感情がとても人間らしく、だからこそ「ちゃんと恋したい」という願いが胸に響きます。

一方の颯も、完璧で余裕のあるアルファに見えながら、その内側には長年秘め続けた一途な恋心を抱えています。ただ「運命だから好き」ではなく、「アルファだった頃から慧だけが特別だった」という揺るがない想いが軸にあるため、一つひとつの言葉や行動に深い説得力があります。「可愛い」という何気ない一言がこれほど愛情に満ちて聞こえる作品は、そう多くありません。
特に印象的だったのは、「番になろう、慧」という真っ直ぐな言葉と、その後も互いの心を確かめ合おうとする姿勢です。運命という答えが最初から用意されていても、それだけでは満足せず、恋人として気持ちを積み重ねようとする二人の関係性が本当に尊く感じられました。

濡れ場はEros度★★★★★にふさわしい濃密さがありますが、刺激を競うような描写ではなく、「守りたい」「大事にしたい」「愛おしい」という感情が終始根底に流れています。激しさの中にも優しさが宿り、初心な慧を慈しむ颯の眼差しが一貫して描かれるため、色気だけでなく心まで満たされました。

溺愛、甘々、新婚生活、ライバル同士という関係性、そして心情描写をじっくり味わいたい方にはぜひ手に取っていただきたい作品です。運命に導かれた二人が、そこから自分たちの意思で恋を育てようとする姿が、この作品ならではの大きな魅力でした。

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2026年07月27日

Posted by ブクログ

甘ーい。ずっと甘ーい。
山あり谷ありが好きな人には物足りないかも知れないけど、ハラハラせずひたすらイチャイチャする2人を生温ーく見守りたい時に読むといいかも。

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2026年07月26日

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