あらすじ
「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)「プロフェッショナル」(NHK)などのテレビ番組でも人気沸騰の脳科学者が、最新の研究成果を元に“人生の愛で方”を特別講義します。「“脳を鍛える”ために本当に必要なこと」や、「ひらめきが訪れやすくなるようにするには、どうすればよいか」、「愛しき人の痛みを感じることはできるか?」などなど。世界の最前線で脳の根本原理を思考し続ける著者ならではの“合脳的な”人生術の数々が披露されています。あなたは、自分の脳と人生を愛せていますか?
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Posted by ブクログ
「脳」だけを考えるのではなく、あなたの人生における「脳」とどう向き合うか。そもそもそこが肝心。この意外に見落とされやすいポイントは、20年前の著書ながら、今なお示唆的。驚異的な記憶力といった抽象的な知性ではなく、環境に応じて発揮するエコロジカルな知性を育むことの大事さ。脳は柔軟。自ら限界を作らず、可能性を世界に開く。
Posted by ブクログ
生きている中で、どうしてもうまくいかないときというのはある。自分の才能に自信を失ってしまったり、目標を見失ってしまったり、やる気が出ないということは誰にでもある。
そんなとき、不安や怒り、イライラなどの感情が出てくることは、ある程度避けられない。
負の感情から抜けだす方法はいくつかあるが、小さな成功体験を持つ こともその一つである。
どんなに小さなことでもよいから、自分が楽しめて、達成感を持つようにできることの没入するのがよい。その結果得られるささやかな成功が、脳をかえていくのである。
脳の中では、何らかの成功体験=報酬が得られると、そのような結果をもたらす原因となった行動にさかのぼり、その回路を強化するような学習が起こる。情動系で働く神経伝達物質が、そのような学習を促進するのである。
達成感を得る手がかりは、必ずしも社会的に評価されるものでなくともよい。自分で満足できることや、身近な人にほめてもらったり、喜んでもらったりできるような、そんな小さなことで十分なのである。
どんなちいさなことでもよい。「やってよかった」という達成感を得ることで、脳は確実に変わっていくのである。