あらすじ
城好き男子とご当地グルメ女子の凸凹コンビ!
ひょろりとした長身で地味な学者肌の祖父江森平は、日本国内の名城めぐりが趣味の偏屈男子。その相棒となる鬼頭千咲は地方誌の編集者で、取材ついでに旅に出ることが多いものの、もっぱら城よりご当地グルメの攻略に余念がない元気なふっくら小粒女子だ。この味わい深いアラフィフ凸凹男女の間には、ある種の友情こそあるものの、性格も生活スタイルも根本的にかみ合わない。ゆえに今日も今日とて旅先では、しょうもない口喧嘩が勃発し、ついでに事件も発生してしまうのだった。
日本最古の天守をもつといわれる愛知県の犬山城付近では通り魔が現れ、金のしゃちほこで有名な名古屋城では会社の横領事件に巻き込まれた男性と出くわし、岐阜城では織田信長の野望に思いを馳せ、三重県の松阪城では亡くなった画家とその家族が抱える葛藤に触れる。そして、岐阜県の大垣城では奇妙な窃盗事件に巻き込まれる。知識欲と食欲を満たすための観光(?)旅行は、想像以上に波瀾万丈だ。
亀の甲より年の功とはよく言ったのもので、厄介な事件への向き合い方はさすがアラフィフ。ふたり揃って落ち着きはないものの、妙に飄々としていて――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
城好き男子とご当地グルメ好きの女子、アラフィフでこぼこ・幼馴染コンビが城巡りをしながらゆる〜く謎を解決していく。お気楽紀行エッセイ的な創りでのんびりと読むには最高です。それなりの“お城トリビア”も得られるし。うん、良い。
訪れるのは犬山城・名古屋城・岐阜城・松坂城・大垣城と、全て二人が住んでる名古屋近郊(好評なら続編ありと見た)。漫才のような掛け合いにほっこりしながら読みました。
それでも主人公の森平くんの感慨は、本物の城好きのそれで、よくわかります。
『時空は超えられないが、同じ場所に立てば時だけは超えられるような気がする。こういう感慨に浸るために、自分は城めぐりをしているのだと思う』
その通り!森平くんには、知咲さんの華麗なるツッコミにめげず、更なる高みを目指してほしい!
【余談】
若い頃から城巡りが好きであちこち巡って来た身としては、ここ10年くらいの変化は隔世の観がある。“じじ臭い”とか“何が面白いの?”とか言われ続けてきた趣味なのに、最近では若い女の子まであちこちで見かける。ようやく時代が追いついてきた感じがして、ちょっと嬉しい(笑)
私が初めて(今みたいに整備される前の)安土城の石垣にのぼって琵琶湖方面を眺めた時。よく整備された田畑が広がる田園地帯を見ながら、
「ここが、ひょっとしたら、今の東京みたいになってた“かも”しれないんだよなぁ」
…と思ったら、ひとりでに涙が溢れて困ったことがありました。
“あり得たはずなのにあり得なかった未来”が垣間見られた一瞬でした。
Posted by ブクログ
めちゃ面白かった!!
新刊平積みで、
ホセ・フランキー装丁イラスト??
と、手にとって画家チェックしてみたら
やっぱりホセさんではないですか、装丁買いでもアリです。
城めぐりミステリ、日本全国の城をめぐる旅情ミステリか?
と思ったら、
帯の城リストが全部名古屋界隈周辺、、、
今年は名古屋イベントが多く、なんか名古屋キーワードの年
読まねば!!
ということで回収した。
城ヲタ、ご当地グルメ、そして事件
事件ちゅうても凄惨な殺人事件とかでもなく、
なんかホンワカする事件が起き、そして歴史の知識に
発想を得て解決?するという、ゆるめのミステリ。
そして、刺さるというか頷きまくる件も多く
ワーーありがとう、描いてくれてというのも良き。
ざっくり同世代の登場人物も良いし、
なんせノリがとても共感できる。
そして、ブラタモリやら今年の大河の豊臣兄弟も出てくるので
ものすごくほやほや、ブランニューな感じ
こういう新しい、今の事が書いてるものを読むことが少ないので
なんか、やっぱり日本の文化の今を知ってる自分とか(流行りには疎いとはいえ)
日本の書籍がすぐ買えるって嬉しいな。
と、つくづく幸せを感じたのだった。
P12
>地元のおじさんがまったく事実に反した珍説を、
観光客相手に滔々と語り聞かせていることもある。
誰かから聞いた話なのかもしれないが、自分が制作した
話を本気で事実だと信じてしまっているのかもしれない。
これ、そりゃもうものすごく遭遇率が高くて、がっかりしますねぇ。
歴史どころか科学業界でも、こういう人いますねぇ、、。
科学でコレなんで歴史業界とか、かなりの無法地帯というのは推して知るべし。
情報の精査を自分でできない人が多い世代が減れば、
なんかそれなりに減るんでしょうかねぇ、、。
減って欲しいですね、いや、撲滅したいです。