【感想・ネタバレ】「人と違う」ままでも大丈夫 普通から解き放たれるためのDPICの発達理論のレビュー

あらすじ

【内容紹介】

「なんで自分だけ、うまく合わせられないんだろう」

職場、家庭、友人関係――私たちは日々、人との“違い”に苦しんでいます。
空気が読めない気がする。価値観が合わない。周囲と比べて、自分だけがおかしい気がする。
でも、その苦しさは、「違う人がいる」からではなく、「違いをどう感じているか」という“自分の見え方”から生まれているのかもしれません。

本書は、異文化感受性研究から生まれた理論「DPIC(Developmental Profile for Intercultural Consciousness)」をもとに、自分の“常識の構造”を見つめ直し、人間関係に振り回されない視点を育てていく一冊です。

「わかってもらえない」と感じる理由。
「普通になれない」と責めてしまう背景。
そして、人と違うままでも、安心して生きられる立ち位置のつくり方。

他人を変えるのではなく、「違い」を感じる自分への理解を深めることで、人間関係は少しずつラクになっていきます。

“わかり合えなさ”を恐れなくていい。
人と違うあなたが、自分を否定せずに生きていくための、新しい人間関係の教科書です。

【目次】
第1章 小説 「普通」との距離 前編
第2章 さよなら、唯一の「正しい世界線」
第3章 自動運転という名の罠
~なぜ人は「普通」から外れた人を許せないのか~
第4章 それって、どう見えているの?
~気にしていることが、あなたの世界の中心地~
第5章 透明な壁、見える痛み
~なぜ、その視線はあなたに向くのか~
第6章 その痛みを、別の言葉で語り直す
~物理学が、あなたの味方になる~
第7章 「異」という出来事
~「小さな線引き」でふり返る、あの分かれた経験~
第8章 DPIC:あなたはいま、旅のどこにいる?
~「異」との出会いが、景色を変えていく~
第9章 小説 「普通」との距離 後編
第10章 ふたたび、美紀の旅へ
~DPIC解説編~
第11章 DPICの旅路へ

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Posted by ブクログ

Q.「普通」ってどうやったらなれますか?

自分を出すのが
怖くてたまらないです。

A.怖くても選んでいいのです。

ーーーーーー

✾「人と違う」ままでも大丈夫
✾山本志都
✾日本能率協会マネジメントセンター

ーーーーーー

また今日も普通を探して合わせた。

ちょうどいい空気、ちょうどいい温度。

まるでカメレオンだ。

そんな風にしていたら、
自分がどんなだったかもわからなくなった。

「普通」ってなんだ?
「違い」はそんなに共存できないものなのか?

みにくいアヒルの子が思い浮かぶ。

⋯アヒルと白鳥は、
仲良くできないのか?

ーーーーーー

「普通」を一つの「世界線」として考える。

ちなみに「世界線」とは、
自分が立っている時間の流れのこと。

「まともな自分」と「非常識な自分」。
白か黒かの「二項対立」という単純な構図で整理されている。

良い悪いを決めずに見え方を並べて、その違いに気づいていく「相対化」をする。

「私たちのあいだでは何を正解にするのか」と考えていくことで「共創」が生まれてくる。

ーーーーーー

そうするためには

・哲学:現象学のエポケーを取り入れてみる。
・六眼モデルを使い分けてみる。
・ガチでベタな見方を知り、意識する。

自分と相手の「あいだ」に自分がどう関わるかを、選び直すための練習をするのです✧

ーーーーーー

☆良い、悪いは決めたり判断しない。

☆「おかしい」「ありえない」という思いは、
一旦置いて、見方を変えてみる。

☆「そういうことでしょ」「それしかないよね」って、本当はそんなことないんだよ。

そうすると外側から眺める視点かだんだんとできてきます。

それは妥協ではなく、双方のあいだで通用する納得解をつくり上げることにつながっていきます。

だからね、『だいじょうぶ』なんだよ。

アヒルも白鳥も関係なく
『共創』していくことができるんだよ。

ーーーーーー

『普通』とか、
『違う』とか、
怖くて動けなくなってしまうなら、

ぜひこの1冊を手に取って、
自分のなかに取り入れてみてください。

きっと読んだあとの『世界線』が変わってくるから。

『息ができない』から、
『生きができる』世界へ。

きっと呼吸が楽になりますよ✧


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私はまた息ができなくなった

普通って、こういうことなのかもしれない。みんな同じ。練習をして、正解に近づく。やり方さえわかればいい。

「普通」を一つの「世界線」として考えてみます

自分が立っている時間の流れのことを、本書では「世界線」と呼びます

「人と違う」と感じるとき、「これが普通」と思い込んでいる人には見えていない、別の景色が見えている

「まともな自分」と「非常識な自分」
白か黒かの「二項対立」という単純な構図で整理される

「なぜあの人はそうするのだろう」
「理由」や「設定」があります
相手の見え方だけでなく、自分自身の見え方にも、少し変化が生まれます

良い悪いを決めずに見え方を並べて、その違いに気づいていくこと。これを「相対化」といいます
「私たちのあいだでは何を正解にするのか」と考えていく。そこから生まれるてくる関りが、「共創」です

①ともかく、自分の考えを、いったん脇に置く
②相手の感覚で、見えたり、聞こえたり、味わえたり、感じ取れたりしている世界を、そのまま受け取る
これを哲学の現象学では「エポケー(判断停止)」と呼びます。
「おかしい」「ありえない」と思ったら、その反応をいったん「カゴ」に入れてみてください
意味づけをいったん停止させる意識操作のこと

どういう目で見るかが、見えるものを決めています。あなたが世界をどう見つめ、周りの人と何を共有するか。その瞬間に、あなたと世界の「あいだ」に、新しい世界線が生まれる

関係論的解釈
世界は「関係」として立ち現れる。世界が枝分かれしてどこかに存在しているのではなく、「あなたと誰かが、どう関わったか」というやりとり(相関)のなかにだけ、そのつどリアリティが生まれると考える。
あなたのまなざしが、その場に現実を出現させる。「どう見えるか」を変えたとき、同じ場所に立ちながら、目の前の世界が別の姿を見せ始める

定番→想定→確信→信念… 循環

物象化
人が、それを「自分たちがつくったものだった」という事実ごと忘れてしまうこと

人間がつくり出した意味や取り決めが、「つくったこと」を忘れられ、あたかも最初からそこにある「動かしがたい事実」のように扱わること
これを社会学では「物象化」と呼びます

変えられるはずのものが、変えられないものに見えてくる

古い価値観の押し付け

「人が悪い」のではなく、「構造」の問題なのだ

いま、自分はベタでガチになっているな」とただ気づいておくこと
自分が立っている世界線には、あらかじめ引かれたレールの「筋書き」があります。その物語の展開に無自覚なまま、「これしかない」と前のめりになって、目の前の状況を真に受けすぎている状態を、ここでは「ガチ」になると表現しています。

「そういうことでしょ」「それしかないよね」と、提示された設定に対して余裕なく、脊髄反射でリアクションをしてしまっています

「え?・・・・ぽけ~」と力が抜けたところに「間(ま)」が生まれ、一点集中して見ていたものから、目を外すことができるようになります。これが、ベタから抜ける瞬間です

ベタで見て、まじで受け取って傷ついたり、ガチで怒ったりしていた感覚が抜けていき、外側から眺める視点がでてきます。それが「相対化」です

妥協ではなく、双方のあいだで通用する納得解(第2章参照)をつくり上げることができたら、それが「共創」です

関心を持ち、注意を向けているところが、自分の世界の中心になる

主体の眼ー「自分軸の中心地に立つ」
誰にも遠慮せず、あるがままの自分で向き合うとき、何を言いたくなりますか

客体の眼ー「自分以外のあらゆる側に立つ」

未来の眼ー未来の時点に立って、今を見る
時間の先取り
なりたかった姿に、すでになっています

過去の眼ー「過去の時点に立って、今を見る」
過去のある場所に移動します

アナログの眼ー「五感で、丸ごと感じ取る」

デジタルの眼ー「分けて、定義して、確かめる」
分解して、言語化し、論理で整理する

立ち位置を変えながら現象を多面的に見る「コンテクスト・シフティング」

六眼モデル
特定の立ち位置に固執せず、これらの眼を自由に動かして現実を再構成できる能力を「超柔軟性(ハイパー・フレキシビリティ)

・無標:目印がつかない状態。そのままで通じる「初期設定」として標準の位置にある
・有標:基準から外れることで「目印」がつく状態。イレギュラーな位置にある

「異」の語源は、仮面で別の存在になる姿

DPIC「ディーピック:異の関係的知覚の発達モデル」は「異」との出会いと「自」を見つめ直す旅路をナビゲーションする地図

「異」…日常レベルの関係性において、「小さな線引き」が行われることによって、人と人の「間」に立ち現れる出来事のこと。

自分が好きな自分でいたいんだよ

私はずっと、きらわれない自分でいることを選んできた。
損をしない自分でいること。
普通に見える自分でいること。
好きな自分、というのは、努力して手に入れるものだと思っていた。
自分で決めるとか、
自分で選ぶとか、
そんな発想はなかった。

怖いままでも、選んだのだ。

異文化感受性発達モデル

フェーズ1
無関心ー違いは、遠くの出来事
無関心と防衛

2防衛ー気づいたけれど、守りに入る

3最小化ー受け入れようとする。でも、自分の範囲で
強すぎるあこがれ

3.5相対化前ー尊重したいのに、うまくいかない
最小化に課題がある尊重
実践法に課題がある尊重
最小化に注意が必要な相対化
相対化と防衛の葛藤

4相対化ー相手の目を通して、世界を見る
共創意識の発達

5共創ー違いと共に、まだ見えていないものを一緒につくる

「ベタ」と「メタ」のあいだを行き来してみること
「あれれ~?」と「え?ぽけ~」(エポケー)の合わせ技で、決めつけをいったん横に置いてみること
「価値観の違い」と片づける前に「見え方の違い」として語り直してみること
6眼を使い、立つ位置をシフトさせながら、見たことのない景色を見ること
「原因→結果」の話法から、「自分のまなざしがそう見せていた」の話法へ切り替えること。
「それって、どういう感覚でやってるの?」と聞いてみること
「異」を「出来事」として、いまここで生まれている分かれ方の関係のなかで見てみること。そして、そのつどの「あいだ」と「はざま」のなかに、自分自身を見つけてあげること

自分と相手の「あいだ」に自分がどう関わるかを、選び直すための練習

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2026年06月21日

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