あらすじ
実務、資格試験、法学入門も、
ここから始めよう!
基本用語/表記/文章の構成/約束事/法的三段論法
条文・判決を読む、調べる、考えるための基本が詰まった一冊。
「法律」、「法務」、「法規」、「法学」などと呼ばれる分野において、条文や判決の実物を読む力を初歩から身に付け、そのような力を武器として、関係する法的な領域を歩き回れるようになる――この本は、そのための基本的知識を解説する入門書です。
条文や判決は、普通の現代日本語で書かれていますが、読む際には若干の約束事があります。
構成や枠組みをつかむ必要もあります。
それらについて丁寧に、初学者が抱くであろう素朴な疑問も交えて、
具体例とともに、整理してお伝えします。
「読む」から、始める。法の「考え方」も、わかる!
憲法、民法、刑法、チケット不正転売禁止法、建築基準法ほか
身近な条文、注目された判決を、多数引用して解説します。
【目次より】
……法的な現象はどこにでもある/
大谷翔平選手の東京ドームでの打球はホームランか/
条文を読めると視界が晴れる/
「又は」と「若しくは」/「及び」と「並びに」/
条文は変わる/古い用語・言い回し/
一般法と特別法/
裁判所の判決を読む/そもそも「判例」とは何か/判決の組立てをつかむ/立証責任とは/
リーガルリサーチの入口で/紙の六法は必要か/e-Gov 法令検索……etc
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【目次】
はじめに
第1章 法的な現象はどこにでもある
1 大谷翔平選手の東京ドームでの打球はホームランか
2 本書の方針
第2章 法令の条文を読む
1 条文を読めると視界が晴れる
2 条文の基本的な部品
3 条文の基本的な用語
第3章 法令の条文を読みこなす
1 法令はどのようにして作られるか
2 古い条文と新しい条文
3 法令の条文をめぐるいくつかの現象
第4章 裁判所の判決を読む
1 条文を個別の事例に適用する
2 法的三段論法
3 最高裁判決は一般的な規範を示すものか
4 様々な最高裁判決を読む
5 下級審判決を読む
6 立証責任
第5章 リーガルリサーチ
1 リーガルリサーチの入口で
2 法令をリサーチする
3 行政文書をリサーチする
4 判決をリサーチする
おわりに
参考文献
索引
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Posted by ブクログ
条文の読み方の基礎から実践、判例の基礎から読み方のコツを実例をもとに読者と一緒に読み解いて行く方法で、読み解きが難しい法律文書に対する苦手意識が和らぎました。法律の学び始めや各種資格試験の勉強でスランプなど困っている場合、回り道かもですが、ぜひご一読を。
Posted by ブクログ
文章も内容も読みやすく,一気に読み上げた。法律の読み方がわかったかといわれると,どう書かれているかは分かったというところで,読めるようになったという自信はまったくない。
この本を通して,法律の文章は論理的にしかも無駄なく書かれていることを知った。条文や判決文は公文書なので内閣告示の常用漢字と送り仮名に基づいているので難解ではないはずだが,それでも理解し難いところがあるのは,法律の文章特有の言葉の使い方,文章の構成,論法にある。そのあたりを,最近の法律や判決文を使いながら,丁寧に解説してくれているので,読む分には理解が進んだ。
言葉の使い方に関して,ORの「又は」と「若しくは」,ANDの「及び」と「並びに」の使い分けの規則があるのに,ORとANDの間の優先順位はなく,文意から判断するのは人間的。「推定する」と「みなす」は日常生活ではほぼ可換に使うのに,法律の世界では厳然たる違いがあるのは,いかにも。
始めに”無駄なく”と記したが,このために法律の上下関係が持込まれ,読み込むための”慣れ”が必要になりそう。このあたりは文科のリテラシーかもしれないが,法教育の必要性を感じた。
Posted by ブクログ
特に法律を学ぶ立場にはないが、ふと興味を持って読んでみた。
法律があって、事実があって、法律が事実に適用されるという法律の三段論法や、条文の基本的な読み方・書き方などから始まり、
法令の制定・改正の過程、基本法と特別法の関係性、裁判所判例など、
おそらく法律の分野において学ぶべきであろうことが網羅されている。
また、それらの解説のために、法律の一部抜粋を例示しているが、その抜粋から多様な法律に触れられることも面白い。
機会があればなんらか興味のある法律について読んでみたいと感じた。
Posted by ブクログ
法律の初学者向けとのことだけど、公務員も読むべき1冊。日々の経験の中でなんとなくこういうものか、という中途半端な自分なりの理解を、公用文の読み書きから始まり終始丁寧に説明されている。説明が「自分なりに、なんとなく、こういうものか」から、制度として理解して説明できるようになる(気がする)。あとは自分の探究次第か。
Posted by ブクログ
『法律の読み方がわかる本』は、法律の知識を増やすことの前提として、まず、『法律とはどのように読めばよいのか』という、基本的な考え方を伝えようと試みる。
条文の読み方や法律特有の言葉の意味、判決文の読み方、法的三段論法、法令や判例の調べ方まで幅広く取り上げられている。そのため、法律を学び始めた方はもちろん、仕事で法令や契約書を読む機会がある方にも参考になる内容だと思う。
当然、私のような法律素人には、一度読んで理解しきれる本ではない。最初は全体像をつかみ、その後、実際に法律に触れるたびに読み返すことで、少しずつ理解が深まっていく本なのだと思う。
本書を読んだことで、「法律には法律の読み方がある」ということを再認識。折に触れて読み返しながら、法律を正確に読み解く力を身につけていきたい。とても良い本だった。
Posted by ブクログ
例えば閣法であれば、所管官庁において有識者による勉強会や審議会、検討会などが行われ、その後、関係官庁との調整、国会議員等の政治家との調整、内閣法制局による審査を受け、国会に提出され可決される。条文の背景には様々な審議がなされてきた足跡があり、その足跡をたどることで条文の理解深められるという。文理解釈の一歩先、論理解釈の重要性を痛感した。
他方、条文をそのまま読むにもお作法があり、例えば前2項についての考え方(第2項という記載でないため、前に出てくる2つの項を指す)、「その他」と「その他の」の違い(A その他 B は A 及び B と同じ意味、
Aその他の B は B 例えば A という意味)等、文理解釈するめにも前提知識が必要である。
また、本文中の藤田講演録についての記載も、興味深い。「そのような条文解釈を明らかにすること。つまり、一般的な規範を明らかにすることは最高裁判決の主眼ではないと主張している。むしろ最高裁判決の軸足は法的三段論法の枠組みのうち、事実の枠にあり、適切な適用をして結論を得るため、必要に応じてその事例の事実に即した形で規範を立てているにすぎない。条文の解釈もそれに含まれる」
Posted by ブクログ
基礎法学で学ぶ条文の読み方と、あとは最高裁判例と一部の地裁判例を用いた判例の読み方。
参考書の方がもちろんいいが猟銃の件など新しい話題もありとっつきやすい。