あらすじ
人気ポッドキャスト「VIVA VC 〜だからベンチャーキャピタルはやめられない〜」書籍化
現役ベンチャーキャピタリストが赤裸々に語る、スタートアップ投資という仕事のすべて
「なぜあの会社は資金調達に成功したのか?」
「VCは、どうやって投資先を見つけているのか?」
「上場できるスタートアップと、できないスタートアップの違いは何か?」
わかっているようで意外とわからない、ベンチャーキャピタルの仕事。
その表と裏を、現役ベンチャーキャピタリストが初めて明らかにする!
起業・投資・経営に関わるすべての人へ
仮屋薗聡一氏、北野唯我氏推薦!
起業家との衝突、資金難の恐怖、そして上場の歓喜……
スタートアップと投資会社の間には、表には出てこない無数のドラマがある。
急成長するスタートアップの執行役員としてIPOを経験ののち、
VCの会社を創業し、現在も様々なスタートアップを支援する著者が、
VCという仕事を現役目線で徹底解説。
成功の美談だけではなく、仕事の難しさや失敗までを包み隠さず語る。
【本書で得られること】
・VCビジネスの全体像がわかる
・VCが投資先を見つけ、投資を決断するまでのリアルな思考プロセスがわかる
・スタートアップが資金調達を成功させるために知っておくべき「資本政策」の基本がわかる
・投資先の成長を支援するために、VCが現場で実践していることがわかる
・日本からユニコーン企業が生まれるための条件と、業界の最新動向がわかる
著者が「ベンチャーキャピタリストとインベスターは違う」と語るように、
VCとは単なる投資家ではなく、新しい産業をつくるための資本を司る専門家だ。
その矜持と実践を、著者自身のキャリアと投資現場のエピソードを交えながら体系的に描き出す。
起業家はもちろん、スタートアップに関わるすべてのビジネスパーソンへ。
VCの“泣き笑い”から、新時代のユニコーン企業が生まれる——その瞬間に立ち会う一冊。
【目次】
はじめに
第1章 ベンチャーキャピタルとは何か ――VCの基礎知識
第2章 投資の前にベンチャーキャピタルは泣く ――立ちはだかるファンドレイズ
第3章 投資の意思決定を行う5つのステップⅠ ――IPOできるスタートアップを発掘する
第4章 投資の意思決定を行う5つのステップⅡ ――バリュエーションと契約
第5章 どうやって企業価値を高め、EXITするのか ――IPOと事業撤退の分岐点
第6章 ベンチャーキャピタルを運営するということ
第7章 ベンチャーキャピタルは日本経済にインパクトを与えられるのか ――人口減少時代のVCの存在意義
Column1 私がベンチャーキャピタルを立ち上げた理由
Column2 スタートアップはマクロ環境の変化にどう向き合うのか?
Column3 「オルツ事件」の痛手と教訓
おわりに
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私が投資家の方々にアピールしていたのは、「自分の事業経験や持っている知識を還
元できる」ということです。
実は、1号ファンドに出資するLPの方のなかには、ファンドから得られるパフォーマンスだけでなく、事業連携や現業とのシナジーを期待して投資される方も一定数いらっしゃいます。そうしたニーズを満たせることを訴求しようと考えたのです。
繰り返しになりますが、私はユーザベースで「Speeda(スピーダ)」という Saasの事業を立ち上げた経験を持っていました。私がLP集めに動いていた2018年頃は新たなSaas が次々と登場して注目を集めていましたが、その事業を立ち上げた経験があるキャピタリストはほとんどいませんでした。そこで、「出資をすることで私たちとつながれば、Saas に対する知見を得られる」ということをアピールしたのです。最新のSaas 業界の産業トレンドや、Saas 経営におけるKPI管理などのノウハウをシェアすることを訴求していました。
また、同じくユーザベースのサービスである「NewsPicks」も当時から勢いがあったので、サブスク型のメディアやビジネスのノウハウを伝えられることも話しました。
もちろん企業秘密は明かせないのですが、実務の前線でどのようなことを考え Saas
ビジネスをつくっていたのかを知ることができる。それが好意的に受け止められたようです。
また、役員としてスタートアップを経営していた人が独立してベンチャーキャピタル
を始めるパターンも日本では少なかったので、その点もアピールしました。
「自分がスタートアップの最前線で働いていたので、投資先の成長支援をするときに起業家目線で悩みに寄り添いながら信頼関係を築いて支援ができたり、リアルな失敗体験をシェアできたり、ネットワークを紹介したりすることができる」
そんなことを提案書に書いていました。
今考えるとちょっと恥ずかしいのですが、LPの方にはそれが評価されたようです。
この経験から言えるのは、ファンドレイズをするうえでは「自分が持っている知識や経験のうち、LPの方たちに還元できることは何か」をしっかり設計することが大切だということです。数億円の資金を集めるためには使えるものはすべて使うことが必要です。