【感想・ネタバレ】夢についてのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

私もほんの一時期ですが、夢日記をつけていたことがあります。夢は奇想天外、荒唐無稽なものが多いので、きちんとした文章にまとめるのは、なかなか難しかったことを覚えています。

吉本ばななさんの夢の話は、まるで本当にあったことのように整った文章で書かれていて、さすが作家さんだなぁと思いました。

「会いたくなれば、いつでも行って、何年会わなくても同じように会える、それがお店というものです」(本文引用)

私のお店(雑貨販売とカフェのお店をしています。)もそのようであれたらと思いました。

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2020年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 入手した経緯は覚えていないものの、所有していたので読んでみた。吉本ばななのエッセイ。

 タイトル通り、主に夢について書かれた本。もちろん夢でない話も出て来る。原マスミという人の挿絵が一編に一つ添えられている。文字数は少なめ、ページも150ちょっとと少ない。

 亡くなっていたり、存命中の友人が夢に出てきたり、南国のリゾートに行った夢を事務所の数人が見ていたり、全く知らない人の家に行く夢や、探偵になる夢、オカマの友人の話、イタリアへ行ったときの話、インドでの話等々。
 彼女の日常から、見た夢などが書かれている。
 夢は現実っぽいものから、幻想的なものまで、多様な夢を見ているようで、手触りまで感じるという。自分があまり夢を見ないせいかもしれないけれど、この本を読んでいると彼女の想像力や感性の豊かさを実感する。
 基本的に人が出てきて、身近な人や知り合いが多いのだけど、そう言う人達に対する視線が温かいというか、基本的に良いところを見て書いている。悲しいことがあれば同情的でもある。何しろ、ひっくるめて包み込むような感じだ。
 文体も力が抜けていて柔らかく、自然体。ユーモアを交えつつ情緒的で、おおらか。全体的に優しいので、気楽に不思議な気分に浸りたい人には良いかもしれない。
 彼女の小説に見られるように、表現が感覚的すぎて意味がわからない部分もあるが、エッセイなので、まあそれほど気にはならない。

 吉本ばななという人は頭がいいのかもしれない。それは単に勉強云々、知識が多い少ない、と言うことではなく、人として頭がいいのだ。
 感受性が強く、様々なことに感動し、想像を膨らませる。それはそれで大変だろうが、起こった出来事や夢に対して、色々と考えて、自分なりに納得できるように答えを探して見つけている。人生を生きる上でとても必要なことだろう。

 吉本ばななに興味がある人、ちょっとした不思議な話が好きな人には良いのかもしれない。
 ただ本当にこざっぱりしているので、がっつりしたものを読みたい人や彼女にあまり興味のない人にはちょっと向かないのかもしれない。

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2011年05月01日

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