【感想・ネタバレ】二重裁判のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年06月28日

殺人容疑で逮捕された古澤は、無実を叫びながら裁判中に獄中で自殺する。 古澤に親代わりとして育てられた妹は、兄の無実を証明するために再審を弁護士に依頼するが、法律の建前で再審請求には応じてもらえない。 兄の無実を晴らすために、妹が打った奇策とも言える物語が綴られる。 今や法廷推理小説家として確たる地位...続きを読むを築いた小杉氏だが、現在の小杉氏が綴られる厳しい法廷闘争の情景と比較すると、この作品は若干甘いとは思うが、物語は読者を夢中にさせる内容で展開していた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年09月08日

評価は5.

内容(BOOKデーターベース)
東京高輪でおきた社長殺しの容疑で逮捕された古沢克彦は無実を叫びながら、獄中で自殺した。兄の無実を信じ名誉回復の再審を弁護士に依頼する妹秀美。だが、公判中の被告人の死は、有罪ではなく無実というのが法律上の建前で再審請求には該当しない。マスコミが騒ぎ、殺人者...続きを読むに仕立て上げられた兄の無実を晴らすために、秀美が打った奇策と意外な事実とは…。真実を問う長編法廷ミステリー。

自分が犠牲になってまで誰かをかばうのは良いが、素人の偽装を見抜けない警察が間抜けすぎる。
弁護士がクールで知的でかっこよく。裁判での弁護もなるほど・・・と思えたが、何故に不倫をしているんだ?しかも正当化しているし。
そこだけが最後まで残念だった。

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Posted by ブクログ 2021年06月02日

この作者の作品は何か心が温まる感じがします
これまで三作品読みましたが 偶々かもしれませんが 最後は 同じような感想を抱きました この作品に関しては もう少し丁寧に物語を進めても良かったとは思いました

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Posted by ブクログ 2020年08月30日

強盗殺人で逮捕され裁判に
でも無実を訴えても通じず自殺
その妹が兄が秘密にしていたことを調べはじめ・・・
なんという展開か
最終的に明かされる謎

っていうか弁護士にはちゃんとすべてを
言った方がいいのではと思わないではなかったけど

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Posted by ブクログ 2018年01月03日

小杉健治の『二重裁判』は、裁判法廷ものミステリーであり、事件発生時の新聞・雑誌などのマスコミ報道姿勢に一石を投じる作品。

逮捕直後からの新聞決めつけ報道に、追い詰められていく容疑者。また、判決が確定しない公判中の被告人の死は、有罪ではなく無実、という裁判制度上の規定により再審請求もできないというこ...続きを読むとが判明する。

妹の秀美は自分の手で兄の真実を明らかにするために、兄の人間関係を洗います。そのうえである奇策を講じる。それは疑わしい人物に関する事件に関わり、その裁判を通して、兄の裁判もまたやり直させようとするもの。

「裁判で有罪の判決が出るまでは無罪、ということになっているが、実際には警察に逮捕された時点で、マスコミにより有罪判決を受けている。裁判にて無罪が確定しない限り、"有罪"なのである。」、本作品ではこの部分を訴えるために全体が構成されている。事件詳細に加えて、法廷での検察官、弁護士のやりとりが真に迫り、読書は「法廷」へどんどんと引き込まれていく。

また、複雑な事件構成を表現するための伏線や背景が細かく設定されており、見事な構成である。

また、人間物語として真実を明らかにすることで、亡くなった者の名誉を回復する一方、彼らが大切に守ろうとしたものも白日の下にさらしてしまう。しかもそのさらし方が、相手を追い込み、結局自分の意志で申し出るような展開。この妹は素人ではないな...

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Posted by ブクログ 2013年04月06日

獄中で無実を訴えながら自らの命を絶ってしまった兄のため、妹は無実を立証しようとします。妹がとった行動は唯一それを可能とするものですが、兄には黙して語らなかった真実があったのです。兄妹の思いが交差する人間ドラマの名作です。

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Posted by ブクログ 2013年12月11日

内容云々より女性の言葉遣いに違和感があった。。。
「…ですわ。」とか「お待ちになって?」とか。
女性らしい言葉遣いなのかもしれないけど、どうもいちいち引っかかった。
話が書かれた30年前は普通だったのかなぁ。

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Posted by ブクログ 2011年12月11日

 目撃者の証言により、社長とその妻を殺した容疑で逮捕されてしまった古沢克彦。屋敷に行ったことは認めるが、その時にはすでに2人は死んでいたという主張は誰も信じてはくれない。唯一の肉親である妹・秀美だけは一緒になって無実を主張してくれたが、マスコミ報道により周りの目は厳しくなる一方で、その妹も婚約者から...続きを読む結婚破棄を言い渡されてしまった。ショックを受けた克彦は獄中で自殺。結審する前だったので法律上は無実とされた克彦だったが、世間的には汚名を着せられたまま。そして残された秀美は兄をはめた人物を突き止め、殺してしまった!?

 被疑者死亡ということで一度決着がついてしまった事件は、二度と動くことがない。ということで、無理やり別の事件を引き起こし、その場で前の事件の真犯人を明らかにしようこということでの”二重裁判”の話。有罪が確定するまでは無罪、という一見被疑者を保護するような法律だが、実際は全く反対で、新聞などで報道された時点で被疑者は世間的には有罪。無罪が確定するまでその汚名は返上されないということに気づかされた。確かに。そういうことをうまく取り入れた作品だったとは思うが、あまりに不倫をしている人間のオンパレードで登場人物達に肩入れできない(^^;メイン弁護士・瀬能寿夫ですらそうなんだもんなぁ。

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