【感想・ネタバレ】私がマッキンゼーを辞めた理由 ―自分の人生を切り拓く決断力―のレビュー

あらすじ

東大卒、マッキンゼー社員からお笑い芸人に転身―一度きりの人生、他人に流されるのはやめよう。マッキンゼーイズム「即断、即決、即行動」を人生に応用すると、人はどうなるか。

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Posted by ブクログ

自分の動機について、他者事例を参考に分析すべく手に取った一冊。
ダニエル・ピンク的に分類すると、モチベーション2.0から3.0の世界へ移住された方だと認識している。

東大院卒で海外経験あり新卒マッキンゼー入社、と高学歴エリートのエッセンシャルオイルみたいな方が何をどう考えて辞めたのか、ノンエリートながら会社を辞めたいわたしも知りたくなった。

やりたいことをやらないと、後悔してしまう。
(少し昔の)マッキンゼースタイルは
・バリューを出す(頑張ることそのものに価値はナシ)
・常に全力疾走
・即断即決、即行動
・他力活用(実務で外注先がいてうらやましい)
・PMA、常にポジティブかつ鈍感でスルースキル高
・議論を加速させるため、スタンスを取る

辞めた理由はメンタルダウンし、この状況下でエリート意識の呪縛と希死念慮に苛まれる状態から、突如浮かび上がった決断によるもの。
何かあっても死ぬよりマシ、家族も友人を失わなければよい。

世間のいいもの(会社、学歴と紐づくキャリア)を手放すのは勿体無いと言われるが、人生が他人軸で流されることはそれどころではない損失。

仕事を続ける3つの条件
好きか?収入に関係なく続けたいか。
得意か?バリューが出せるか。
続けた先に自発的な目標があるか。
(会社の目標ではなく、自分の目標)

やりたいことを先送りすると一生できないかもしれない。
気になったらまずやることが重要。
(私的解釈は意味づけはあとで良いから)
やってみて大変かも知れないが、続ける勇気を持つこと。
自分の実力を出し切ること。
そこまでしてダメなら辞めたらよい。

世間のモノサシよりも自分の納得だが、これから枠をはみ出していくのはなかなか難しい。
仮に何かを失っても、やった経験が得られる。これはやらないと得られない。
等等。

まずやってみて未来を変え、ダメだったら仮説を修正。やってるうちに、あとで意味づけができる。

こんなはずじゃなかった、と死ぬ間際に後悔しないよう参考にしたい一冊。なお、個人的な状況から、評価は高めについている。

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2024年11月19日

Posted by ブクログ

頭がいい、明るい人という印象の石井てる美さん。ですが読んでみると七転八倒し、焦り、もがいたご経験があるとのこと…身近に感じるところもたくさん。決断したいときに軸を持つこと、不安なときに頭を整理する方法はさすがだなと思いました。

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2021年11月17日

Posted by ブクログ

著者がラジオでのインタビューに興味を持ち、即購入。自分の想いに素直になってやりたいことをやる。そのための手法を経験を元に語った本。自分の生き方で重要とされる軸を立てて、それが現状の延長で達成されるか否か考える。もし達成されないなら、いまの環境から無くなるものをあげて、無くして困るかどうか考える。もし困らないなら、新しい環境に身を移す。意思決定プロセスにマッキンゼー流の仮説思考を、環境の変化を乗り越える勇気に変えている点が面白かった。

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2014年02月03日

Posted by ブクログ

いやぁ、いい本だったと思う。
この人が人生かけてるな、というのが伝わってきた。私は著者と同じように、安定の道にはあまり行ってないので、著者と同じような感覚になることはあるし、そして同じような人をみるとやっぱり勇気づけられる。
まあ、内容として面白かったのは、マッキンゼー流の働き方かな。すごいな、そうやっているのか、と。私もマッキンゼー社員さんのように働きたいな、と。ハードワークしたいというわけじゃなく、マッキンゼーのスタンスやマインドセットを取りいれたいな、と思った。

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2013年09月16日

Posted by ブクログ

お笑い芸人らしい著者のことは一切知らず、読み終わった時点でもどんなネタをやる人なのか知らないのだが、偶然手にとっと一気に読んでみた。人生の決断ってので悩んでる人は読んでみるといいんじゃないかな。今はとにかく彼女のコントが早くみてみたいw

今の彼女の生き方も書いてもらえるともっと良かったかな。

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2013年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「上辺をとりつくろわず、本当にやりたいことをやる」ということの価値が遅まきながら33歳になって徐々にわかってきた自分としては、本書は自らの現状への強烈な刺激となった。早く行動を起こしたい。人生は一度だけ。

完全に傍論だが、本書の記載の中で傷心の著者の為に家族が誕生日パーティーをひらいた旨記載があったが、子どもが失敗をしても精神的にも物理的にも受け入れられる環境を作らなければと大いに感じた。

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2018年12月03日

Posted by ブクログ

最後の章が、新しい世界へ一歩踏み出したいけど踏み出せない人へのメッセージになってて、心に残りました。
・自分が納得できるかどうかが大事。人の価値観と比べない。案外人は自分の事を見ていない。
・決断することは失うことであるが、その決断によって自分にとって最も大事ないくつかのもの(例えば、友人、家族、など)が失われないのであれば、迷う必要はない。
・やってみて失敗したら、また別の道を探せばよい。そんだけ。

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2018年09月24日

Posted by ブクログ

予想外。
マッキンゼーの元、現コンサルタントの著作は経営戦略ジャンルとしてよく読むが、予想外に戦略と無関係だし、読み物としては予想外に面白かった

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2018年03月22日

Posted by ブクログ

仕事を続ける3つの条件が面白かった。自分に当てはめてドキッとしてみたり・・・
時系列がバラバラだったのが若干分かりにくかったが、おおむね語り口は読みやすい。作者の体験がベースなので突飛な論理の飛躍もなく、納得して読み進められた。

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2015年11月13日

Posted by ブクログ

マッキンゼーで働く上での心構えを持つことが出来た。
・Positive mental attitude
・初めての事を同時に2つはやってはだめ
・誰にとっても、出来なくて当たり前。
・思い切りチャレンジさせる分、失敗にも寛容
・多くの先輩がマイナス評価を貰っても、投げ出さずに歯を食いしばって盛り返して在籍し続けている


目的を持って、志高く、成長に貪欲に。他人の評価を気にしない。死ぬほど鈍感であれ。

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2014年08月13日

Posted by ブクログ

キャリアを考えるうえで非常に参考になります。特に高学歴で人と違うキャリアを歩むことに抵抗を感じる人ほど読んだ方がいいでしょう

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2014年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろかった。すごく思いが伝わる本だった。勇気をもらえる本である気がする。
マッキンゼー時代の話をしながら、すごい文化は改めて刺激になった。
ポジションをとること。すごく大事だと思う。
決断することは何かを捨てること。
流れるプールからあがること。
動かないと未来はみえないこと。

ロジカルさと感情の想いの部分がいい具合にミックスされていて、良著。
また読んでみたい。

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2014年01月18日

Posted by ブクログ

さらっと読めて、コンサルの仕事の一面がわかる。プロジェクトに入れてもらえない現実とかは他の本には出てこないので一読の価値あり。

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2013年12月17日

Posted by ブクログ

・即決/即断/即実行
・決断に正解も不正解もない。決断にはそれを正解にしていく覚悟も含まれる。
・「スタンスを取る」。主張をはっきりさせることで議論が加速する。

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2013年12月06日

Posted by ブクログ

「マッキンゼー」「ハーバード」を謳った他書籍とは一線を画している。マッキンゼー社員は大前研一氏や南場智子氏に代表されるような「抜群に頭の切れる鉄人」の印象が強い。いわゆる「卒業生」たちが書いた本を読んでも超ポジティブ。そんな人々のなかで思い悩む等身大の石井てる美氏。そしてお笑い芸人になる決意をする。彼女の「なぜマッキンゼーを辞めたのか聞かれるが、『それどころじゃなかった』」という言葉が印象的だ。

マッキンゼーとは「こんなに過酷なのか」と思う。入社早々から常にバリュー、常にアウトプット、常に社内就活。「即断、即決、即行動」。超ハイレベルな頭脳集団のなかでUP or OUT。しかし脱線することは「敗北」「逃避」ではない。石井氏の「無理をしても仕方がない。違うと思ったら修正すればいい」という言葉が強く響く。東大→東大院→アジア開発銀行インターン→そしてマッキンゼーとトップキャリアを歩んできた石井氏だからこその言葉に重みがある。他の本では「マッキンゼーではこうだった」という自慢話系が多いが、本書の石井氏は本当に真摯で謙虚。

どこにいっても悩みは消えない。それは頂点であるマッキンゼーでも同じ。どんなに高い山でも「違うな」と思ったら降りて登り直せばいいだけ。石井てる美さんの今後のご活躍を期待してます。

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2013年10月17日

Posted by ブクログ

マッキンゼーは社内イベントでもインパクトを出すために全力
Year End party 忘年会

・バリュー(価値)を提供すること

・宴会や接待の技術 = ビジネスには欠かせない

・クライアント・インタレスト・ファースト
1、クライアントへのバリュー
2、クライアントへのインパクト
→それらが最優先事項

・コミットメント

・即断即決即行動のマインドセット

・コンサルタントの仕事は、まず「イシュー」と呼ばれる
 解決すべき「問題」を特定し、その問題に対する解決策の「仮説」を
 先に立てます。
 その仮説が正しいか様々な情報をもとに検証し、
 仮説が間違っていると分かれば、直ぐに書き換えるという
 強烈な「仮説思考」のもとに進めます。

・レバレッジ - 人の力を活用せよ
 人に頼める部分はどんどん頼むべき
 自分じゃなくてもできることは、自分でやる必要はない。
 アウトプットの最短距離を考える。

・プロソル - Problem Solving の略 問題解決の意味

・インパクト

・イシュー

・バリュー → 結果的に、クライアントに喜んでもらえるかどうかに尽きる

・刺さる

・仮説を取る際、「スタンスを取る」「ポジションを取る」
→主張を強くはっきりさせる。
 その仮説を持っている間は、「たぶんこうです」
 「どちらもあまり変わりません」ではだめで、「こうするべき」と
 反証されない限りは、強く自分の意見を持ち続けるべき。

・Up or Out - 成長する者だけが生き残る
 昇進するか、さもなくば去れ

・比べられる対象はあくまで、過去の自分や評価基準となる。
 理想の成長カーブ
→勝つべき相手は、あくまで過去の自分
 他者との比較ではない。

・カンファタブル・ゾーンにいてはいけない。

・PMA!
 Positive Mental(or mind) Attitude
 要するに、どんなときもポジティブに。

仕事を続ける3つの条件
1、好きかどうか
2、人より得意か
3、その先に目標があるか

この3つに沿ってYesかNoか
「自分でマッキンゼーに居続けるべき理由」という軸を洗い出し解答する。

・マッキンゼーは常に「本気」が問われる会社
→お金を払ってでもそこで働きたい人がいるべき場所

・マッキンゼーで武器を身に着けたあとは、
 自分で人生をドライブさせる。

・マッキンゼ―が分析の上で大事にする「ファクト(事実)」です。

・そもそも「仮説を立てたらこの足を踏むことなく、即行動を起こすべし」
 という行動パターン

・マッキンゼーで学んだ「仮説思考」と「即断、即決、即行動」が
 「現実」という強敵を倒した勝利の瞬間でした。

・Now or Never
 今動かなければ二度とチャンスは無い

・映画「タイタニック」の究極的なメッセージ
 I got everything I need right here with me...
 I figure life is a gift and I don`t intend on wasting it.

・人は得意分野でしか勝てないという戦略論

・チャートに責任を持て

・検証したけど、仮説がずれていた修正する

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2013年09月12日

Posted by ブクログ

ちょうど、著者がされた決断と同様のことを思い悩んでいたので、後押ししてもらえるような言葉がたくさんあった。
彼女のように思いたってすぐ行動に取る手段がないのがもどかしいが、機を逃さないように着実に準備しておこうと思った。
普段は本は読んだらすぐ売ってしまいがちなのだけど、手元において置きたいと思えたので、私的には良本。

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2013年08月11日

Posted by ブクログ

マッキンゼーを辞めてお笑い芸人になったということだが、ほとんどマッキンゼーでの経験の話でそれだけ勤務時代の密度とインパクトが強かったんだなと感じた。

転職以外にも学歴や旅行経験などさらっと書かれていることがアクティブで、会社員時代以外にも興味深い話題がたくさんあった。思い切りもさることながら元々できや環境がいいのかもと思った。

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2025年02月13日

Posted by ブクログ

私がマッキンゼーを辞めた理由 ―自分の人生を切り拓く決断力2013/7/10 著:石井 てる美

「マッキンゼーを辞めてお笑い芸人になる」という、当時の自分からしても恥ずかしくて人にも言えない、嘘のような、人生最大の勇気を要した決断は、実は、マッキンゼーで教わった問題解決スキルが、今後の人生を切り拓いていく上での大きな力となっている。

本書は、マッキンゼーを辞めて芸人になる決断をした著者自身の物語である、構成は以下の3章から成る。
①マッキンゼーと私
②私の決断
③決断のその先へ

色々な人生がある。東大を経てマッキンゼーへ。そしてお笑い芸人へ。

著者がマッキンゼーを辞めたことが正解かと言えば正解だと思う。体と心を蝕まれた痛々しい様子から見れば早期の脱出・卒業や正解と言える。問題はその後のことである。

著者が芸人になったのは正解か否か。答えはもちろん途上であり出ていないし、そしてその答えはでないかもしれない。しかし、今言えることは、直近の著者の活動ブロブで記されている充実感あふれる文章を楽しんで仕事をしている様子が明らかにわかる笑顔を見れば、ああ良かったと心から思える。

著者は芸人になるのが夢なのか芸人になった先にゴールがあるかは本書からはわからないものの探しながら突き進んで後悔なく人生を楽しむということは出来ている。

自分には出来ないことをしている。すごいと思うと共に芸人になりたいというわけではないがそんな決断を下せる著者を羨ましく思う。自分は自分でそんな野望を抱えながら置かれた場所が花をさせるべくやっていくしかない。

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2018年12月05日

Posted by ブクログ

あの世界最高峰レベルのプロフェッショナル集団、マッキンゼー出身のお笑い芸人がいると知ったのは2年ほど前だった。気になって仕方がなく、WEBで検索し、Youtubeで英単語をネタにしたピン芸を見て笑ったのを思い出す。

なぜ、マッキンゼーを辞めてまで。おそらく、これが皆が知りたい所だろう。そして予想通り、マッキンゼーでは通用しなくて逃げたというところが正直な所だろう。しかし、著者はそれをも赤裸々に正直に語り、挫折を通じて自分を知り、後悔しない人生を生きるという道を選んでいる。マッキンゼーという秀才の巣窟のような会社では、成功する事はあたりまえであろう。実際、マッキンゼー絡みの書籍は、基本的に成功談をベースにしたノウハウ本や戦略本がほとんどである。しかし、本書はそんなマッキンゼー出身者の失敗談を語ってくれているという事である意味、貴重である。どんな組織にも、上手くいかない人、馴染めない人もいるはずであるが、それはマッキンゼーであっても同じであろう。世の中に失敗談を語る本は少ない中、東大大学院卒の秀才の女性が語るだけあって、同じような境遇にいる若い人たちに勇気を与える本になると思う。

失敗したとはいえ、マッキンゼーに合格し仕事を経験しただけあって、文章の構成や言葉、表現は非凡なものを感じるのはさすがである。

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2019年12月02日

Posted by ブクログ

あの世界最高峰レベルのプロフェッショナル集団、マッキンゼー出身のお笑い芸人がいると知ったのは2年ほど前だった。気になって仕方がなく、WEBで検索し、Youtubeで英単語をネタにしたピン芸を見て笑ったのを思い出す。

なぜ、マッキンゼーを辞めてまで。おそらく、これが皆が知りたい所だろう。そして予想通り、マッキンゼーでは通用しなくて逃げたというところが正直な所だろう。しかし、著者はそれをも赤裸々に正直に語り、挫折を通じて自分を知り、後悔しない人生を生きるという道を選んでいる。マッキンゼーという秀才の巣窟のような会社では、成功するのはあたりまえであろう。実際、マッキンゼー絡みの書籍は、基本的に成功談をベースにしたノウハウ本や戦略本がほとんどである。しかし、本書はある意味失敗談を語ってくれているのが貴重である。どんな組織にも、上手くいかない人、馴染めない人もいるはずであるが、それはマッキンゼーであっても同じであろう。世の中に失敗談を語る本は少ない中、東大大学院卒の秀才の女性が語るだけあって、同じような境遇にいる若い人たちに勇気を与える本になると思う。

失敗したとはいえ、マッキンゼーに合格し仕事を経験しただけあって、文章の構成や言葉、表現は非凡なものを感じるのはさすがである。

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2018年10月08日

Posted by ブクログ

東大の大学院を卒帳し、マッキンゼーに入社するも退社してお笑い芸人になった石井てる美が、自分自身の過去と決断と現在について語った本。

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2014年05月05日

Posted by ブクログ

「あのマッキンゼーを辞めてなぜお笑いに?」を単純に知りたかったし、どういう価値観をもっている人なのか気になったので読みました。
やりたいことがあって会社を辞めた経験がすでにあるので、それほど多くの学びはなかった。一方で、車が轢いてくれたら楽になれるのに・・・と思うまで仕事で精神的に追い込まれたというエピソードは印象的で、自分も似たような経験をしているので非常に共感しました。

“決断することは「捨てる」こと”と著者は言う。
確かに、著者ほどの「捨てる決断」をした人はそうそういない。
エリート街道を歩み続けてきた著者の決断は、雑草道を歩んできた自分には本当に測り知れない。著者ほどの積み上げてきた努力や時間を捨てる勇気はやはりなかなか持てないと思う。口で言うほど簡単じゃない。
それに比べたら自分の捨てるものなんて、って少しは気が楽になった。

就職前の学生にはピンとこない、やりたいことがあるのに転職や起業などへの一歩を踏み出せない人への本。

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2013年08月29日

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