あらすじ
ベストセラー『殺した夫が帰ってきました』の著者が放つ
〈家族という病〉を活写したエンターテインメント!
海愛の人生は、腎疾患をもつ幼い妹を世話する日々だった――父や母とも心通わず、家族に縛られて自身の再就職もままならず、芽生えたのはすべて壊れてしまえばよいという思い。そんな時に「家族壊します」の看板を見かけ……サスペンスフルな新・家族小説!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「家族だから」という言葉が、こんなにも人を縛るのか。
「壊す」ことから始まる物語なのに、
読み終えたときに残るのは、「再生」でした。
家族だから我慢する。
家族だから仕方ない。
そんな当たり前を、静かにひっくり返される一冊。
タイトルの意味が最後には違って見えるのもよかった。
Posted by ブクログ
初めて読む作家さん。この『家(族)壊します』は、主人公は22歳の海愛(みあ)という女性。彼女には、腎疾患を抱える幼い妹の世話に追われ、ヤングケアラーとして再就職もできずにいる。両親とも心が通わず、「家族なんて壊れてしまえばいい」と思い詰めたある日、「家族(家屋)壊します」という看板を間違えて、そこで出会った家屋解体業者・折原との関わりを通じ、その解体業者にパートのような形で仕事をしながら、家族のいびつな関係に向き合っていくことになる。
新しい母と馴染めずヤングケアラーの自分を消したいので家族を消したいという海愛の家の話、不倫相手の家を壊したいという女性、弟が継いだ古い和菓子屋を壊したいという兄、そして折原自身の家の隠された事情もあった…家族の数だけ深い問題があり、時には破壊して建て直す…というプロセスが必要であることを何となく感じた。
『家族直します』…この言葉で結ばれたエンディングでよかったな。
若い女性とその道ではベテランな中年男のバディものの小説は、ドラマ化されやすいから、いずれ映像になるかもしれない。この本では4話しかないから、続編が出たら連続ドラマ化もあるかも。