【感想・ネタバレ】78(ナナハチ)のレビュー

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Posted by ブクログ 2016年09月15日

吉田篤弘らしい物語たち。つながっているようで、つながっていないのかもしれない。彼の言葉を借りれば、どちらでもいい。どちらでもあるのだろうから。

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Posted by ブクログ 2013年05月09日

吉田篤弘さんらしいオシャレな大人のおとぎ話のよう。やっぱりこの雰囲気が大好き。
吉田篤弘さんの著書を読んでると、自分がとてもオシャレな人になった気分にさせてくれる。

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Posted by ブクログ 2013年05月14日

時間とは、

留まる事なく失われていくだけのモノだと、思っていたが、
刻まれて、残っていくモノでもあるんだな、と言う事に改めて気付かされた。

例えばそれが、
大会社の設立とか、
歴史を大きく変えたとか、
たくさんの人の為に尽くした、とか、

自分以外の人達にも残るような立派な記憶ではないとしても
...続きを読む言わばコレクションの様に
一人でこっそり取り出して、いつまでもニヤニヤと眺めているようなモノだとしても…。

それがあるだけでかなりステキだな、と思った。

>78とは78回転のレコードの事。
 (私は33回転と45回転しか知りませんでした。(^^;
  針を落とすと流れてくる名曲には、思わず目を瞑って聞き惚れてしまいます。)

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Posted by ブクログ 2011年11月24日

78回転のSP盤から繋がる物語。少年たちは冒険の末に終着駅でSP盤を見付け、ドーナツ屋の隣にはSP盤の専門店があり、SP盤に吹き込まれた曲の演奏者にも物語があり、世界は78回転で回り続ける。
少し現実から浮いた物語です。その浮遊感が何とも言えず気持ちいいんです。作り込まれているんだけど、さり気なくそ...続きを読むれとなく自然体に書かれているのがいいんですね。

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Posted by ブクログ 2011年08月06日

世界が78回転で回っていたあの頃。

文庫版にのってるイラストの曲を聴きながら読むのがオススメ。

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Posted by ブクログ 2011年07月22日

江戸っ子的な粋と西欧的なチャーミングさの、細い共通の糸をきれいに回収してくれる数少ない作品だとおもう。
なかでも『クローディアと靴箱の都』神懸かっていて、小説だけども、一編の詩のようで、あまりにうつくしいので、想像の世界から抜け出せない。
デタラメに響き合う世界のことがかかれているが、どれも細い糸で...続きを読む繋がっている。

各章のタイトルが日本語と英語で表記されていて、英語をYouTubeで検索して、レコードをききながら、読んでいました。なので愛着も深いのかな、とおもいます。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

珍しく恋愛が絡んでる。

どこが現代でどこが過去で?
ごちゃまぜになって、ターンテーブルの上で回されてる気分になるけれど。

私は世界が78回転で回ってた時代を知らない。
そんな寂しさ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日



 ブラシで洗いこまれた、もう何年も使っている木の机に、さりげなく置かれているような本というか

  古いものを懐かしむような、
  慈しむような、


 「レトロ」では足りない、セピア色の記憶に、
  鮮やかな赤と黒の境界がある感じ。
 (それはきっと私の「レコード」のイメージ)


 わたしは...続きを読む
 そんな、
 そんなこの人の魅せてくれる世界観が、大好きで。


 こんな雰囲気をいとおしく思い、分かち合える人がいたらいいなぁと、思う。

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Posted by ブクログ 2012年09月22日

秋の夜に相応しいゆったり落ち着いた連作短編集。
78回転の古いレコードに関する物語がキーになっているものの、舞台や時代は大きく変化して、捉えどころがないにもかかわらず、何故か惹かれてしまう。この独特の雰囲気をうまく表現できないのがもどかしいです。

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Posted by ブクログ 2012年02月03日

前半から後半の半ばまでのけだるいような空気がさいごにむかってぐいぐいひきずるような力に変わっていって、さいごのさいごにきらりと収束するんだけどそれどもまだどこかに伸びていくのではないかとおもわせる。居心地はいい本。

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Posted by ブクログ 2011年04月10日

「78回転のレコード」にまつわるお話がいくつもあって、
それらが後々つながっているところが面白かったです。

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Posted by ブクログ 2011年02月13日

ちょっと風変わりなタイトルですが、〝78(ナナハチ)〟とはレコードの回転数のこと。蓄音機でないと聴くことのできないSPレコードの回転数が78なのだそうです。その78回転のレコードにまつわるいくつもの味わい深い物語が、時を越え、場所を変え、くっついたり離れたりしながら、いつしかひとつの流れにたゆたうよ...続きを読むうに紡がれていきます。ノスタルジックで、センチメンタルな雰囲気を醸しだす物語世界に、いつまでもゆったり身を浸しておきたくて、ページ数が残り少なくなってくると、読み終えるのを先延ばししたくなるような一冊でした。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

吉田さんサイコーっす。
クラフトエヴィング商會さんたちの作る世界は失われたモノとかどこかへ行ってしまったモノに溢れていて当て所ない郷愁があってすごく素敵。
そして中身の短編小説の重なり具合が素敵すぎです。

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Posted by ブクログ 2012年06月18日

 最近注目している作家さん。ひさしぶりに文庫が出たよう。過去と現在とごちゃごちゃになっちゃう時があるけど、やっぱこの作家さんおもしろーい

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Posted by ブクログ 2016年08月05日

物語の始め、どうも景色が見え過ぎる気がしたのです。ピントがキチッと合って、人も世相もくっきり見える。ちょっと戸惑う。吉田さんの本を読む時のいつものテンポではなく、前へ前へと進もうとし過ぎる感じでした。
それが後半になると、いつもの吉田さんです。ピントが合わないのではなく、狙ってソフトフォーカスにした...続きを読む情景が浮かぶ。なんとも言えない暖かな感覚に包まれる。やっぱりこうでなくっちゃ。
しかし何なんでしょうね、この人の作品の魅力は。どうも分析できないのです。褒めたいのだけど、どう褒めれば良いのか。人にどう薦めれば良いのか。「良いよ」とか「良かったろ」とかしか言えないのが、何かもどかしいのです。

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Posted by ブクログ 2022年08月04日

賑やかで朗らかなイメージの「ローリング・シェイキング&ジングル」の曲、聴いてみたいなぁ。静かに穏やかに、読めました。
七重の塔の末の妹と靴屋さんのお話も可愛くて好きでした。
吉田篤弘さんのお話も、絶妙に無国籍感があって良いです。日本っぽいところも外国っぽいところもある。

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Posted by ブクログ 2021年11月10日

78回転レコードから着想された短編が、さりげない共通点で繋がり合い、ひとつの物語となっている。

浮世離れした雰囲気ではあるが、描かれる人の思いは素直で共感できる。
どの短編でも明確な答えや教訓めいた結末は描かれず、まるで音楽の終わりを憂い寂しがるように、次のレコードに針が落とされ、新たな物語が静か...続きを読むに紡がれ続ける。

好みが分かれる作風だが、物語の風合いに浸るタイプの読み手とは相性がいいと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年06月12日

短い話が、ちょっとずつ繋がっているのだけど、特にどこにも着地しない。
いちいち視点が変わるので、誰視点か分かるまで??ってなる。
世界観は好き。
いちばん最初の、夏の日の思い出な話が好き。

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Posted by ブクログ 2018年08月25日

78回転のSPレコードにまつわる全13編を収めた短編集。様々な時間や場所が舞台となるが、どのエピソードも実は微妙に繋がっていて、ひとつの長編作品としても楽しめた。情景的で叙情的な文体で紡がれる物語はノスタルジックで時に感傷的。殺伐とした現代社会とは一線を画した穏やかな時間の流れや、沁み渡るような優し...続きを読むさが心地良い。著者の作品は「電球交換士の憂鬱」に続き二冊目だが、明快な物語性やエンタメ性のあったそちらに比べ、こちらは掴み所のない童話やお伽話のよう。恐らくこちらが本来の作風だが、前者の方が自分の好みではある。

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Posted by ブクログ 2011年05月01日

基本は短編なんだかど、全ての物語が微妙にリンクしてます。

しかも、リンクの仕方が凄く面白い。
時代も国も超えてリンクしていって、次はどことどこが繋がるんだろう?とワクワクしながら読みました。

78回転のレコードがちょっと欲しくなりました☆

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