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人とは
精巧なアンドロイドが登場するあたりからお話がグッと深くなっていく気がします。完璧に行き着いたアンドロイドは人間のように脆く、それまでの試作体の頑丈さを失う、とか深いです。
色褪せない
あらすじに2021年と見かけて驚きました。昔の作品ですが、今でも十分面白いですね。最後でヒーローとヒロインの年齢がつり合ったのは私的には蛇足な気がします。
Posted by ブクログ
世界が核によって崩壊したその後・・・のお話。それが1990年。たしかにそれ以前、いつかは第三次世界大戦が起こり、核兵器によって人は滅びるのではないか・・・21世紀なんて夢のまた夢・・・みたいな話はいくつもありました。しかし、色々なことはありつつも人は滅びることもなくこうして営みを続けている。不思議な気がします。傭兵の武藤。天才少女フィリシア。フィリシアの兄リオンが作った1019と1021。傭兵仲間のネイト。フィリシアノ姉、ヴィアンカ。OZを目指す旅ヘ
Posted by ブクログ
これを少女漫画で描いたこと(それも二十年近くも前に!)にまず驚いた。
第3次世界大戦勃発、大規模核爆発によって不毛の大地が広がり、かつての国境線は消滅、あらたに線が引かれ、領土・資源を争う日々――OZ(オズ)と呼ばれる秘密科学組織の存在を探し求める若き軍曹と天才博士少女、そしてアンドロイド。
設定はSFによく見られるけれど、脇を固めるエピソードが豊か。
ネイト・・・!
それに、最後のムトーが19に救われたことを示唆する場面は、ぐっときた。人間とアンドロイド(A.I)を隔てるものとは。
樹なつみの作品は、花咲ける青少年もそうだったけど、一般的に少女漫画で描くようなテーマではないのに、中学生でもすぐに入っていける魅力がキャラクターにある。 もっと長編でもよかった。
それにしても、夢の欠落した存在をOZと命名したことに、作者の反抗的で皮肉な優しさを感じた。