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Posted by ブクログ
◆概要
ユダヤ教に改宗したという元日本人の本です。
ユダヤ人と比較して、国際的になぜ日本人がダメなのかを書いています。
少しネガティブな感じですので、反面教師的にとらえて前向きに考えれる方はよいですが、日本人の悪口ばかりなので読み終わった後味は悪いです。
子どもの教育に関係しそうなことが書いてありましたので、少し紹介したいと思います。
◆感想
2つのポイントで感想を書きます。
1.日本人はすぐにあきらめる。
欧米では、日本人の留学生は一番あきらめが早いと言われているそうです。
また、日本人は「減点主義」で育ってきているので、加点を求められると何もできなくなると書いています。
確かにあきらめやすい子どもが増えているような気がします。
著者は聖書のように信念になるようなものが日本人にないと言っていますが、教育や親の教えによっては、「あきらめない心」を身につけることができると私は思います。
それは、例えば下記の方法があります。
■我慢することを経験する
■努力をして何かを成し遂げる経験する
なかなか我慢や努力が苦手な子でも、少しずつ経験を積ませてあげれば、自信につながり、やり遂げる楽しさを身につけれるのではないでしょうか。
2.日本人は多数に合わせる
これはよく言われますね。
「普通はそうする」「みんながするから」とまわりを意識してる人が多いと思います。
学校でも自主性を尊重するところが増えては来ていると思いますが、まだまだ「みんなと一緒」の教育が多いです。
たしかに、
■友達と一緒じゃないと仲間はずれになる
■目立つといじめられる
と日本では出る杭は打たれる文化がまだまだ根付いていると思います。
ただ、国際化している中で、自立した人間になるためには、自分を信じて、自分で考えて行動できるようになる必要があると思います。
そんな大人になれるような教育をしたいと考えている人は多くいると思いますが、この日本の周りの環境を考えると難しいところもあります。
ただ、親がどれくらい子どもを支えてあげれるか、そして、「いつでも支援してあげる味方なんだ」と子どもが感じていれば、自然と子どもも自立できるのではないでしょうか。
私も自分の子どもたちにも、しっかりと愛情をかけ、勇気づけてあげたいと思いますね。
Posted by ブクログ
日本人がどれだけダメで、ユダヤ人がどれだけ素晴らしいかを説いた本。
「ふつう」を言い訳にする日本人を批判しながら、グローバルで認められている事が「ふつう」なこととしているし(ま、本のテーマがそれだか仕方ないのかもしれないけど)、日本人がすぐに人を叱ることを咎めながら、しっかりこの本では日本人を「叱っている」、という、なんだか突っ込みたいところは満載の本、です。他人と違う選択肢を選ぶのがユダヤ人なのであれば、グローバルに交われない日本人は最も素敵な選択肢のはずですね。
どれだけ「あとがき」でフォローを加えようと、後味が悪いんだよな。たぶん、この本から「愛」を感じ取れないからかな〜。よくもまあ、これだけ悪口を並べられたなぁ、という感じで(笑)
この本に流される必要も全くないし、作者が言っているように「自分で考えて解釈すればいいんだと思う。(なんかこういう書き方をするのも、自己防衛のようにしか、僕には読めなかったんだけど・・・)
ただ、グローバルで活躍したいと思うのであれば、こういうフィルターを通して見ている人がいるのだ、ということを知っておくことは重要だと思うので、読んでおいた方がよいとは思います。
常にヒト対ヒトで接していれば、日本人がどうだとか、外国人がどうだとか、上司だとか部下だとか、あんまり関係ないと思うし、海外の人と一緒に仕事をする事も多い自分の立場からすると、グローバルの世界に出て、失敗しながら、バカにされて、損をしながら学んで行けばいいんだとも思うんだけどね。
ふんふん、なんて、簡単に納得しちゃう日本人ではいたくなかったから、ちょっと辛口批評ですが、読んでその是非は確かめてもらえればいいかなと思います。