【感想・ネタバレ】桜姫のレビュー

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Posted by ブクログ 2014年11月04日

小菊さんシリーズの3冊目です。
このキャラクター、いいです。
登場人物の「役者」って、人間である前に役者、みたいな設定の人が圧倒的に多い中、この人は「まず人間」なのがとても好感持てます。

またこの話、最後の最後があああっと思わせます。
これがなくても十分ミステリなのに、まだやるか。
世の母親って。...続きを読む。。。頭があがりません。

近藤史恵の文体が好きですー
薄い本が多いのに中身がみっちりあるのは密度が高いのかな。

さほど豪華絢爛な言葉を並べ立てるわけでもないのに
濃度があるところ、ちょこっと皆川博子に近いかな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年03月23日

歌舞伎についてはド素人でしたが、最後までワクワクしながら読めました。

ミステリーが楽しいのもさることながら、歌舞伎についても興味が湧いてきてきます。

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Posted by ブクログ 2010年05月14日

二人道成寺から遡って読んだ二冊目。とても良かった。またひとりお気に入り作家さんが増えて、嬉しい悲鳴。明日は本屋巡りしないとw

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Posted by ブクログ 2020年04月22日

小乃原笙子(おのはら しょうこ)は歌舞伎の家の娘。
母と兄を失い、大物歌舞伎役者の父とは折り合いが悪く、家を出ている。
笙子は、15年前に10歳で死亡した兄の音也(おとや)を絞め殺す夢を何度も見る。
ある日、子供の頃、音也とよく遊んだ、という若手歌舞伎役者・中村銀京(なかむら ぎんけい)が笙子の前に...続きを読む現れ、音也の死に疑問を抱いている、と言った。

“その子”が歌舞伎にかかわらなかったら、または歌舞伎の家に生まれなかったら、こんな悲劇は起こらなかったのかもしれない。
離婚をした母親に新しい恋人が出来た“その子”も、生物学的(?)医学的(?)に少し特殊なケースで生まれた“その子”も、話し合いや周囲の理解を得て、幸せに(あるいは普通に)成長して行くこともできたはずだが…

謎が解けて、意外な理由に驚いたが、笙子視点で読んできて、彼女に冷たく当たっていたように見えていた人たちの秘めてきた苦しみと戸惑いにも気づく。
笙子と京介が少しでも理解し合い、新しい関係を築けたらいいなと思う。

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Posted by ブクログ 2013年07月24日

これ、シリーズものだったんですね。知らなかった。
クライマックスで一気に答えが出て、本当に短い説明だったのに物足りない感じはせず。それまでの謎がするっと解けておもしろい。
銀京をはじめ、登場人物が皆魅力的。

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Posted by ブクログ 2013年06月21日

歌舞伎シリーズ三作目。
今までで一番おもしろかった。
子どもの頃、兄を殺したかもしれないという疑惑、真相が明かされるまでわからなかった。

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Posted by ブクログ 2012年01月03日

ちょっとんーってとこもあったけど、フリの長さとオチには満足。この短さでこのクオリティーはやっぱりすごいと思う。
でもこの人の本は『サクリファイス』の方が断然にオススメです(笑)

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Posted by ブクログ 2010年12月07日

シリーズ物と知らずに買ってしまった・・・
薄いし読みやすいかと思って買ったら
短い割に結構詰まってました

途中の歌舞伎のセリフが書いてあるところは
理系の私には読みづらく、というか
読み飛ばしてしまったのですが;

んーーーなんともいえない感じ!
悪くはないし、面白いと思ったし
だけど後に残るもの...続きを読むがあんまりないかなー
って感じ!いや、でも、面白かった!

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Posted by ブクログ 2010年11月11日

やはり近藤さんは心理描写が秀逸。
笙子の苦しみ、切なさが痛いぐらい伝わってくる。
ラストが優しくて良かった。


でも、子役のくだりは・・・ただ痛々しさだけ残して、あれは、必要だったのだろうか・・と思わないでもなかったな。
子供や動物が辛いのはダメだorz

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Posted by ブクログ 2010年09月12日

歌舞伎シリーズ第三作だそうです。
大物歌舞伎役者の娘・笙子と若手女形役者・中村銀京(ぎんけい)は
十五年前に死んだ笙子の兄・音也の死について疑問を持ち、
調べようと動き出すが、父や一門の者が執拗に阻止しようとする。
一方、舞台で子役を務めた少年が大道具部屋で死んでいた。

2つの死の真相を究明するべ...続きを読むく依頼を受けた今泉文吾が
たどり着いた結論とは?

歌舞伎の狭い世界ならではのミステリーって感じです。
音也の死の真相には驚愕しましたけど、
久しぶりにドキドキキュンキュンしました。

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Posted by ブクログ 2009年10月11日

笙子は大物歌舞伎役者の娘。
15年前に跡取り息子として期待されていた音也がなくなった後に引き取られたが、女の子では役者にはなれない。
音也の首を絞めようとする悪夢を見る笙子は何があったのか不審に思っていた。
子供時代に別荘で音也と仲良くしていたという中村銀京という大部屋役者に出会い、奇妙な点のある音...続きを読む也の死について調べ始める。
おりしも子役の少年が劇場でなくなるという事件が起きる。
女形・瀬川小菊の知り合いの探偵・今泉文吾に調査を依頼することになるが…
桜姫東文章の舞台をからめながら展開する〜封印された過去を巡る切ない恋の物語。
平成14年単行本化された物の文庫。
2007年の大ブレイクについてファンの嬉しい悲鳴?の後書きが詳しいです。

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Posted by ブクログ 2023年04月08日

大物歌舞伎役者の息子が幼くして亡くなった。その妹は自分が兄を絞め殺した夢を何度も見て、本当に自分が殺したんじゃないだろか?と思っていた。歌舞伎の話なのだが、歌舞伎を知らなくてもスラスラ読めた。真相は…そういうことかと思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年03月07日

真実を知った時の驚きはさほどなかったというか、あ、そういうやつね...という感じだったが、歌舞伎に詳しくない私でも、その雰囲気を楽しめたし、全体としては面白かった。
性別を2種類しかないものとすること自体は本気で見直す時に来ているだろう。
この小説では歌舞伎という特殊な世界の話として描かれていたけれ...続きを読むども、結局2種類のみの性別に押し込めようとすれば、どこであってもこういった悲劇は起きるのだから。
子供の性別や能力によって親の愛情が左右されることも多々あるのだろう。
母親の愛情が深かったことが分かるだけに辛い。
最後は希望のある終わり方で良かった。

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Posted by ブクログ 2017年09月02日

近藤史恵の桜姫を読みました。
歌舞伎の世界を舞台にした恋愛ミステリーでした。

歌舞伎役者を父に持つ笙子は精神的に不安定な女性です。
幼くして兄の音也を亡くし、母親も亡くしてしまった笙子は、なぜか兄を殺す夢を見るようになります。

笙子の前に音也の死の真相を突き止めたいという音也の友人だった銀京とい...続きを読むう青年が現れます。
笙子と銀京は調査を始めるのですが...

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Posted by ブクログ 2017年08月08日

やっぱり、歌舞伎に興味が出てくるように作られてるのかなぁ。歌舞伎を知って読めばもっと面白いんだろうなぁ。

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Posted by ブクログ 2017年04月24日

近藤さんの物語を読むようになってから、歌舞伎にも興味を持つようになった。
跡継ぎの重要性など、たぶん一般人が考えている以上に大きなことなのだろう。
だからこそ、跡継ぎを必要とした父親は兄・音也にこだわり続けたのだと思う。
幼くして亡くなってしまった兄。
入れ替わるように実の父親のもとに引き取られた妹...続きを読む
二人に接点はないはずなのに妹・笙子は兄を殺した夢を見続ける。
誰にも言えずにずっと悩んできた笙子の前に、兄の死の真相を知りたいという銀京が現れる。
兄と出会ったことが歌舞伎に興味を持つきっかけになったと言う銀京。
才能もあり、華もある。
「大部屋役者で終わる気はない」と言いきる銀京には、それ相応の野心もあったとは思う。
芸に対する自信もあっただろうし、厳しい稽古にもついていく覚悟もあっただろう。
銀京というキャラクターがもう少し魅力的だったら…と思ってしまった。
どことなく上滑りしているような感じが残ってしまって、もっと掘り下げた描写があればと感じてしまった。
兄の死の真相はあっけないほどあっさりと語られている。
物語にとって真相は何だったのか?ということよりも、真相を知ってからの笙子の心理描写のほうが細微に語られている。
歌舞伎という独特の世界での出来事。
読んでいて引き込まれるところも多く、それだけに妙に浅く感じてしまったことが残念だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年03月19日

2017/3/16
今回はちょっぴり救いがあった。
このシリーズいつも救われない気がしてたから。
しかし芸事というのは業が深い。
芸のためならすべてを捨ててもいいという人たちが集まると常識が常識じゃなくなるのがいい。
本を読む醍醐味って気もする。

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Posted by ブクログ 2016年09月26日

よく知ってるはずの演目でしたが、今回も色々学ぶことが多かったです。

誰の桜姫で、また観たいだろうか。

凄惨な事件かと思わせておいて、血は流さず。
哀しい展開の先に希望が感じられる。
歌舞伎のようなお話、ですかね。

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Posted by ブクログ 2014年09月02日

【本の内容】
十五年前、大物歌舞伎役者の跡取り息子として将来を期待されていた少年・音也が幼くして死亡した。

それ以降、音也の妹・笙子は、自らの手で兄を絞め殺す悪夢を見るようになる。

自分が兄を殺したのではないだろうか?

誰にも言えない疑惑を抱えて成長した笙子の前に、音也の親友だったという若手歌...続きを読む舞伎役者・中村銀京が現れた。

二人は音也の死の真相を探ろうと決意するが―。

封印された過去の記憶をめぐる、痛切な恋愛ミステリー。

[ 目次 ]


[ POP ]
本作の語り手は、二人の「わたし」だ。

ひとりは、大物歌舞伎役者の娘、笙子。

笙子は、亡き兄・音也の友人の訪問をきっかけに、その死の謎に迫ろうとする。

もうひとりは、歌舞伎の大部屋役者、瀬川小菊。こちらは、近藤氏の歌舞伎シリーズでお馴染みのキャラクター。

相棒には私立探偵の今泉文吾がいて、本作にも勿論登場する。

二人の「わたし」を結びつけるのは、若手歌舞伎役者、中村銀京。

彼は音也の友人であり、小菊に「桜姫東文章」の公演をもちかける。

小菊が出演した別の舞台「伽羅先代萩」で、行方不明になった少年が遺体で発見され、二人の「わたし」は「少年の死」という共通項を持つことになる。

舞台の上で演じられている愛と、現実の愛。

二つの切なく美しい愛が、やがて二重写しとなる。

演目が「桜姫…」「伽羅…」だった理由を知る瞬間は、哀しくもあるが、一方で清々しい思いに満たされる。

根底に「愛」があるからだろう。

[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2013年06月09日

特殊な歌舞伎世界が舞台となっています。
そちらの方に気を取られていたので、最後は意外と驚きました。
謎解きよりも、歌舞伎世界の様子が描かれていることが面白かった。

今泉探偵シリーズなんですね。知らなかったです。
他にも読んでみたいです。

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Posted by ブクログ 2012年12月09日

私の大好きな探偵・今泉シリーズ。

笙子と音也の関係が思わぬもので驚きました。
今回は、笙子の語りが多く前回とはまた違った印象を受けました。

歌舞伎役者としての名前と、本名の名前がごちゃごちゃになってしまい何回か前のページを見返したりしましたが…。

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Posted by ブクログ 2012年09月12日

ミステリーとは少し違う近藤史恵の物語
展開部分の長さに対して解決編がとても短く読みやすい
ひとつのストーリーながいくつかの謎として別々に切り取られ、最後に繋ぎ合わされる、きれいな構成

救われないのは子役の少年ばかりかな

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Posted by ブクログ 2012年05月01日

読んでる途中にふと気になって解説を読んだら、、、
歌舞伎界を扱ったシリーズの3作目であることが判明!
ちょっとショック。。。
だけど、いきなりこれを読んでも十分に面白かったです。

それでもこれから読む方は、『ねむりねずみ』『二人道成寺』を
先に読んだ方がさらに楽しめるかもね☆

幼い頃に亡くなった...続きを読む後継者の兄。
ある人との出会いをきっかけに、自分が兄を殺してしまったのでは
ないかという思いが強くなり、真相を探ることになるのだが・・・
そんな妹の葛藤や恋愛や家族への想いが語られたミステリです。

近藤さんのミステリはどちらかというと、二時間サスペンスに
近いです。トリックが凝ってたり、語りで騙したりっていう部分は
あまりありません。それでいて全然陳腐じゃないのが凄い。

『サクリファイス』では、自転車ロードレースについて知ることが
できましたが、今回は歌舞伎界の内側を垣間見ることができたような
気がします。小難しい説明なしにすんなり読ませる部分は秀逸。
ほかにも初めて知ったことがあるけれど、それは核となる部分なので
ここでは挙げません。読後に語り合いたい。

ミステリなのに、こんな気持ちにさせるのかー!
ってきっと最後に思いますよ。
ミステリそのものよりも物語性を重視する人にオススメ。

最後に物語中の一文をあえてここで紹介。
「ずっと、あなたを探していた、と」
うーん、切ない。かなり切ない。
涙よりは胸にじーんとくる、あの感覚を呼び起こされました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年11月11日

近藤さんの書く文体は堅すぎず、砕けすぎず、すとんと私の中に入ってきて主人公やそのほかの登場人物に簡単に感情移入できて大好きです。

お母さんの愛の偉大さに鳥肌がたちました。
自分の子供を一番に思うお母さんのまっすぐな気持ちが、結果家族を捻じ曲げてしまったけれど。
それでも愛されていたのだと、主人公が...続きを読む気づけてよかった。

ミステリーですが、そんなにがっつりミステリーというわけでもなく、さらっと読めるやんわりミステリーで、苦手な人でも楽しめるのではないでしょうか(笑)

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Posted by ブクログ 2011年07月16日

初めての作家。青春ミステリー作家と聞いていたが、これは歌舞伎の世界を書いたシリーズらしい。第3作目という事で熱心な読者には語り手の歌舞伎役者瀬川小菊や探偵の今泉、助手の山本君らがよくわかった存在として納得づみなのだろうが、なんだか彼らが魅力的ではない。事件そのものは意表をついているのだが、彼らをもっ...続きを読むと知っていたら面白かったのではないかと思う。なんだか昔読んだ栗本薫を思い出す。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

シリーズ物は買わない!と思っていたのにチェックが足らず、歌舞伎関係のシリーズの三巻目だった…ああ。
とりあえず読んでみたいと思って買ったのでシリーズだったのは残念でしたが、やはり読みやすい文体だなぁと。しかし『サクリファイス』系からは若干テイストが違うので何とも言えませんが。でも、この人基本的に心理...続きを読む描写に重きをおく感じだよね。。
結末に関しては…まあ、どうなんでしょうね。
文学と評価されるものを読みたいわけじゃあないが、あまりに軽いと嫌とか言うあたしがわがまますぎか。。。ごめんなさい。

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Posted by ブクログ 2011年09月17日

探偵今泉がでてくる歌舞伎シリーズ。哀切と人間模様の絡みがただよっているのだが…面白くない訳ではないのだが、どうも私には曖昧とした印象がぬぐえない。視点が変わって入り込みにくいのかもしれない。内容は結構重いし、ストーリーは凝っていると思うが恋愛ミステリーという一石二鳥を狙ったら焦点がぼけた感じなのかな...続きを読む

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

読んだあと、まったく感想を覚えていない1冊。しかし、もう二度と読まない本を置く棚においてあったので、そういう感想だったのだろう。
今あらすじを読んでも思い出さないというのは、よほど印象の薄い本だったのか。

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Posted by ブクログ 2009年11月01日

小菊さんと文ちゃんな探偵さんの歌舞伎ミステリなシリーズ。淡々としてる。薄ら寒いような。最後の一文のための物語。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

『サクリファイス』の著者が描く、梨園を舞台にした至高の恋愛ミステリー!
「愛の一冊フェア◆発見。角川文庫」は全滅かと思いきや(笑)これは心に残りました。
そんなに突飛な結末でもないのに何故か予想外だったのは、匙加減が上手かったんだろうなと思います。

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