【感想・ネタバレ】行政の経営分析 大阪市の挑戦のレビュー

上山信一 / 大阪市役所（大阪市市政改革本部）

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経営分析の手法で行政を「見える化」する！多くの自治体の行政改革は、単なる予算や人員の削減か、あるいは逆に性急な民営化や事業の廃止、指定管理者への移行になっていないか。本書は、民間企業の経営改革で使われる「経営分析」の手法を行政改革に応用し、効果を上げつつある大阪市の具体事例を懇切丁寧に分析・解説する。行政・自治体関係者必読の一冊。

[ブクログ · ★★★☆☆]

・経営分析にあたっての7つのチェックポイント
①どういう内容の事業か？仕事の流れはどういうものか？
②役所が担う事業（業務）の範囲はどこか？また、役所が果たす役割はどういうものか？（執行、補助金提供、規制など）
③予算規模と実施体制（組織、人員）はどういうものか？
④経営の品質や効率を他都市や民間類似企業と比べるとどうか（ベンチマーキング）。また、過去と比べ改善しているか、悪化しているか？
⑤これまでどのような取り組みを行ってきたか？またどれだけの成果を上げてきたか？
⑥経営課題は何か？
⑦今後、どのような経営改革や現場改善の計画があるか？改善・改革のスケジュールと推進体制は？

[ブクログ · ★★★☆☆]

大阪維新の会のブレーンである上山信一氏が、大阪市で行われた行政の経営分析の一部についてまとめた書。

事業評価という枠組みを超え、事業ユニットを対象とした経営分析を行っている。
前半が事業分析、後半が事業分析のノウハウになっているが、大部分は前半である。

非常に分析は明瞭で参考になる。ただ、具体例の比重が大きいため、軽く読み流そうとするとあまり中身が頭に入らなかった。

[ブクログ · ★★★☆☆]

経営分析の教科書のような本。現状の認識、状況整理、課題の抽出、仮説とシミュレーション、アクションプランの作成。といった基本のプロセスを丁寧に、わかりやすく書いている。