あらすじ
フランスで話題のベストセラー日本上陸!
最新研究と埋もれた史実から、
世界史の大前提を根底からアップデートする一冊。
絶賛!
組織開発コンサルタント 勅使川原真衣氏
ライター 武田砂鉄氏
歴史を学んだとき、
あなたはこう思いませんでしたか?
「昔の女性は従属し、時代とともに少しずつ解放された」
――そんなシンプルな物語。
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でも、本当の歴史はもっと複雑で、もっと面白い。
声を上げ、創造し、闘った女性たちが確かに存在したのに、
その姿は長い間、見えなくされてきました。
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この本は、その「見えなかった歴史」に光を当て、
世界の見方をひっくり返す旅へと、
あなたを誘います。
イントロダクション 女性たちは決して黙っていなかった
Ⅰ 先史時代
1 先史時代、女性は存在していたの?
2 ヴィーナス小像と女性の地位
3 「仕事」が生まれ、女性差別がはじまる
Ⅱ 古 代
4 古代の女性戦士と女性市民
Ⅲ 中 世
5 中世では、女王や女騎士が権力を行使していた
6 女性たちは大聖堂を建設していた
7 大監禁
8 「 魔女狩り 」から逃れる
9 女性作家、忘れられた名詞と職業
Ⅳ 近現代
10 啓蒙時代の「 女学者 」たち
11 消された女性革命家たち
12 一九世紀は、ドレスと処女と「 女の人形 」
13 一九世紀の男性階級への抵抗
14 銃声の中に? それとも台所に?
―― 女たちの二〇世紀のはじまり
15 戦争は男だけのものではなかった
―― 第二次世界大戦
16 戦後、女性は市民になった――はずだった
17 さて、女性差別は終わった?
結 章 忘れないために新しい歴史を知る
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Posted by ブクログ
男女平等の話や女性の地位向上、少子化解消などの話になると「男が働き、女は専業主婦で家事子育てやってた時代は少子化なんて関係なかった。それでみんな幸せだった。その時代に価値観を戻せば良い」とか言ってくる年配の男性に対して(せっかくここまで女性が経済的に自立できるようになってきたのに、過去に戻ろうなんてバカ言うなー!昔の女の人たちでそれがいやで逃げ出しようもなくて我慢してた人がどれほどおるか想像も出来ないか?!)と腹立たしく思っていた。
この本を読んで、案外、もっともっと昔、いっそ何千年〜何万年も前の人々には参考にできるところがあるかもしれないと思った。一族・集団総出で生き残りに取り組まねばならない中で、男女で役割分担するのではなく、適性ある者が適性あることをしてたんじゃないかな。資本主義極まる世の中で誰も彼も働いて食い扶持を稼いでいる現代、悠長に貴族の真似事みたいな男女差別やってる場合じゃない。
遺物や史跡に研究者たちがその発掘・分析当時の性別役割分担を当てはめて歴史認識を歪めてきてしまってたんじゃないかって視点にはハッとした。科学的な手法による遺骨の性別特定ができない・してない遺物に対して「副葬品が武器だから男性で猟師か戦士のものだな」みたいな判断は、確かに発見当時の色眼鏡でものを見ているだけなんだなと。
先史時代の話題を取り上げる前半について、教科書や授業でそこまで男女を強調して教わった記憶は薄いので、いちいち驚愕とともに最近の研究結果を紹介する筆者に対して、むしろフランスでは一体どんな教育してるんだ…と不思議に思う面もあった。
中盤以降は主にヨーロッパで社会の発達とともに女性差別・女性蔑視がどうやってスタンダードになっていくかが書かれているが、王家の話とか修道院の話とかで、馴染みが薄く、しばらく他人事みたいに読んでしまっていた。しかし、修道院の独房みたいなとこに自ら閉じこもった女性たちの話とか、魔女狩りの話とかから、どんどん引き込まれ、20世紀の話に入る頃には出てくる女性たちに敬服しっぱなしであった。
それぞれの時代で行動するフランス女性たちの姿に、自分も嫌なおっさんに嫌なこと言われてイライラするだけじゃなく、行動を起こして実力でねじ伏せられるようになりたいなと思った。
社会的な男女の差異・差別・女性蔑視は「男はマンモス狩り!女は樹の実拾いと子育て!」みたいな語り口で言われるような人間生来のものではなく、時代の節目節目でポッと現れ、為政者の都合や社会背景により苛烈になったり弱まったりする、ある種かなり人工的なものなのかもというところが見えてきた一冊だった。