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Posted by ブクログ
評価は5.
内容(BOOKデーターベース)
詐欺師たちは当主の儀一郎に反抗して解任された灘尾電機の元社長を仲間に引き入れ、財閥本社の電話交換嬢を騙して抱き込む。用意した餌は、海軍に食い込みを狙う灘尾が渇望する最新軍事技術。特高警察・検事局・海軍技術研究所が交錯し、クライマックスの京都帝国大学へ。痛快コンゲーム・ミステリー長編。
そういうことでしたか・・・。瀬尾の奥さんとか春日のその後をもっと知りたいが・・そこもベールに包まれてって感じだね。イッキ読み
Posted by ブクログ
この本が映画「スティング」へのオマージュになっていると書いてあるのを、読み終わった後の解説に読む。見れば作者は1955年生まれで、なるほど私らと同年代と知り、今更ながらに納得する。
さて、下巻。手駒も揃い、漸う春日の描いた絵柄に沿い、話が進む。
大きなパズルにひとつずつの小さなピースが嵌められる如くエピソードが連なり、その度に小さなアクシデントが起こっては何とか切り抜ける積み重ね。
最後の結末は予想がつくのが何かと思いながら、それでも場面場面の小さな緊迫感に頁は進む(そのままのテンションで株券を受取りの場面まで進み、最後の大ヤマになり切れなかったのが玉にキズ)。
最後の最後で、私も見事に騙されていたことを知り、エピローグも余韻あり。春日はきっと生きていて、新しい仲間と次の獲物へ仕掛けているものと思える。