【感想・ネタバレ】建築家 吉村順三のことば100 建築は詩のレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

吉村順三は、日本の自然と風土に培われてきた伝統的建築に魅力を覚え、人の生活と幸せを建築に具体化することを実践してきた。本書は吉村順三が、生前に語った珠玉のことばを語録集としてまとめた。
[主な目次]
〈すまい 生活と人の感情〉住宅が基本、家の形、住宅の基本形、ヒューマンスケール、よい住宅 ほか
〈火と水と植物 光と音楽〉水と火、光と火、欲しいのは光、燃える火、一鉢の花、楽器がある ほか
〈まち・都市〉環境、まちのキャラクター、まちづくり、軒の出、ヒューマンなまち、街並み、自動車 ほか
〈伝統と近代化〉近代化、昔の人の知恵、土地に生まれたもの、素直さ、能、日本の気持、民家 ほか
〈建築〉日本建築の特色、自由な交流、純粋さ、誠実さ、設計理念、日本の屋根、釣り合い ほか
〈建築家〉建築設計という仕事、住む人の立場、デザインの基本、地震、現寸、建築の仕事 ほか

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

吉村先生が「ヒューマンなもの」と言うとき、その中に漂っているものが、とても好きだ。ようやっと自分から建築を学びはじめた頃、建築家の言葉の何もかもが白々しく聞こえて、自分の居場所ではないような疎外感を覚えた。そんな中で一つだけ、自分の真ん中までストンと届いた本。いま読んで、より深く共感するし、はじめの頃の直観は、回り回って戻ってくるところなのだと思わざるを得ない。

0
2011年06月01日

Posted by ブクログ

建築家吉村順三の言葉を集めた詩集。吉村の建築哲学の中心には「人」がいて、そんな考えから生まれる建築は優しく暖かい。
読むと建築を前向きに捉えられる本。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

建築家吉村順三の語録集。雑誌や書籍から選び抜かれた言葉の数々は吉村順三が思う建築や生活、人々の営みについて物語る。
初めの言葉は吉村順三の建築に対する向き合い方が感じられた。
p4「つまり計算では出てこないような人間の生活とか、そこに住む人の心理というものを、寸法によってあらわすのが、設計というものであって、設計が、単なる製図ではないというのは、このことである。」
初めの言葉に挿し入れたということは考えの根底を表しているのだろう。その後の言葉にも原寸についてや設計者が引く線一本の大切さを語っている。
派手な独りよがりの建築ではなく、あくまでも人間の生活そのものを設計してる吉村順三から習うことは多くあるだろうと思った。

0
2022年04月15日

Posted by ブクログ

建築、あまりわからない、と敬遠してたけど、
なぁに、本質はいっしょだね。というより建築は全てだなと思った。
くらし、そのもの。
独特の視線がある。普段見てるものの量がすごいんだろうな。

0
2009年10月07日

Posted by ブクログ

アントニン・レーモンドに師事し、
帰国後、数多くの住宅を作られた
吉村順三先生のありがたいお言葉が満載。
といっても、全く傲慢さはなく、
むしろ建築に対して率直で真摯な姿勢が
あらゆる言葉から感じられる。
数々の雑誌に寄稿された言葉の中から
厳選された100のことばは、
建築家を志す人はもちろん、
どんな形であれ、さまざまな住居に住まう側の人間にとっても、
多くのことを考えさせられる。
吉村氏のスケッチが挿絵として使用されているのも
この本のクオリティをさらに高めているように思う。

0
2009年10月04日

「学術・語学」ランキング