あらすじ
「お目覚めですか?」
目を開ける。声のしたほうを見ると、近くで私を見つめるイケメン男子。
短めの髪に細面の顔、少しのあご髭がカッコイイ。てか、何で?
まだ頭がボーッとする。うつろな目で周りをキョロキョロしてみる。
20畳ぐらい? の広さに、白で覆われたきれいな壁、
こだわってるっぽい4つぐらいのテーブルと椅子に可愛い小物、
5席ほどのカウンター、壁の上と下の窓から差し込む光…。
ここどこですか…? カフェ…?
ってか、何で私ここにいるんだ…?
(本文より)
【「I TeA HOUSE」で奇跡に出会う登場人物たち】
美沙希:23歳。リストカット、男、クスリ……「死にたい」けど「死ねない」キャバ嬢。
航太:25歳。「俺、まだ本気出してないだけ」が口癖の極度のマザコンサラリーマン。
真須美:50歳。「あんな子に育てたつもりは…」と息子を嘆くワーキングマザー。
翼:14歳。真須美の息子で、「ダルい…。何もしたくない…」引きこもりの中学2年生。
武男:55歳。事業に失敗し、余命3カ月を宣告された元飲食店チェーン経営者。
彩花:21歳。100社受けても内定がもらえず、自信をなくしている就活中の大学生。
悟:32歳。3.11後に故郷の村を逃げ出したまま、無為の日々を送る無農薬米生産者。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ある紅茶専門店を舞台にいろいろな悩みを抱えている人が来店し、マスターとの会話の中で自分を見出していストーリー。マスターの包み込むような笑顔と温かい人柄、そして時にはその人のために強い言葉も投げかける。その言葉が自分を変えるきっかけになり、自分自身で変わろうとしていく。
後味が爽やかで、新しいことをスタートする春にピッタリな素敵なストーリーです。
この舞台になっているティーハウスが樟葉に実在するところも面白い。
新しい自分を意味するという「春摘みのダージリンティ」や真夏の生命力の詰まった茶葉が飲む人の背中を優しくソっと押してくれる「夏摘みのアッサムティ」などなど紅茶がおいしそうなんですよね。。
このティーハウスに行ってみたくなりました。
Posted by ブクログ
さまざまな悩みや問題を抱える人々が、一軒の紅茶専門店と出会いマスターとの会話の中で気づき、変化していく。
人との出会いと、自分のものの見方、考え方を変えるだけで人生が大きく変わることがわかります。
読んだ人の人生を変えてしまう、素晴らしい本だと思います。
Posted by ブクログ
<あらすじ>
引きこもり、親子関係、借金…… さまざまな理由で、過去に傷を負った人たちが喫茶店のマスターとやりとりをして、それぞれの将来が明るくなっていったという話。
<感想・レビュー>
よくある心が温まるようなお話。全部で5,6人が登場してくるが、お互いストーリーの中で絡み合ってでてくるので、さらっと読めてしまう一冊。悩みは違えど、将来に不安を持っているというのが根底にあるので、自分だったら、、、という感じでもう読めた。
Posted by ブクログ
良いこと言ってるだろ的な台詞の時はまるまる1ページ使っているのが押し付けがましいな…と感じました。とはいえ一行の台詞を1ページ使えるように調整して文章を書いてることを考えるとすごい。
内容は、悩みを持った人々が紅茶専門店I Tea HOUSE を訪れたのがきっかけで考えや生き方を変えていくというもの。
最後は「そうはならんやろ」とつっこみたくなるハッピーエンドでした!納得はいかないところはあったけれど、まぁハッピーエンドだからいっかと思っていたのですが……。
考えれば考えるほど、このエンドは「結局人はそうそう変わらない(変わる人もいるけどね)」ということを言っているのでは……と怖くなってきました。
なにはともあれ翼くんが元気になったのならよかったです。
てゆーか伊藤、お前は一体何者なんや……。
Posted by ブクログ
あったかい話。伊藤マスターと話をしてみたい
余命三ヶ月のガンが良くなったり、せっかく清楚に生まれ変わった子がデキ婚しちゃうのはどうなんだろう
Posted by ブクログ
う~ん、ストーリーにご都合性というのもあるけれど、それでもマスターと出会う人たちが抱える何かしらと、マスターの一言にドキリとするものもありました。何だか自己啓発本のような感じもします。